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カテゴリ:火山・地震情報の見方
東京は最近暖かくなってきました。 季節的には不思議はない話ですが、先日まで凄く寒い日が多かったですからねぇ。落差が激しいなと思います。職場では花粉症で苦しんでいる方も出始めましたので、大変だなぁと眺めています(幸い私は花粉症ではありません。明日にはなっているかも知れませんが・・・)。 さて今日の早朝、瀬戸内海西部の伊予灘でマグニチュード6.2の大きな地震があったようですね。東京は揺れませんでしたので、私は昼休みにネットのニュース見るまで地震のこと知りませんでした(今朝は朝ネットでニュース見る時間がなく、テレビもないし、ラジオはありますが聞く習慣ないと、いろいろな要因が重なった結果、見落としました・汗)。 震源地からみると、直下型地震のようですね。新幹線が止まったり、一部の家屋で被害が出で負傷者も出たようですが、津波や火災もなかったので、亡くなった方が出なかったのは、不幸中の幸いですね。 数日は余震もあるかも知れませんから、住民の皆様、気をつけてくださいね。 しかし今回の地震、南海トラフ地震とは全く関係ない震源域であり、誘発する可能性は高くないと思われているのに関わらず、ネットでは「南海トラフの前兆の可能性!」と騒いでいる方を見かけて、首をかしげていたのですが、どうやらネットの一部で、「2014年3月に南海トラフ巨大地震が起きる」という噂が流れていたようですね。そのため、今回の地震で慌てている方がいたということのようですね。 少しネットで探してみると、今年3月に地震が起きると、「予言」している人たちの記事を見かけました。主張している人は、予言者や超能力者という方々やら、学者さんまで色々いらっしゃいました。 私には第六感的な才能はないので、予言者や超能力者と呼ばれている人たちへの評価は、差し控えさせていただきたいと思いますが(というか、私には評価不能です)、メディアで軽々しく「地震が○年○月に起きる」「富士山が年内に噴火する」と発言する学者さんたちを、私はあまり評価をしていません。 なぜならこの手の先生方の多くは、メディアには煽るように自分の学説を語るのに、肝心の地震学や火山学の学会で、仮説や理論を発表したりする事がほとんど無い。という人が多いからです。 地震や噴火の発生予測といったことは、本来、学会で発表したり、地震予知連絡会といった専門組織に、意見書を送るなどして議論や検討をされるべき話のはずです。 しかしそう言うプロセスをえないで、マスコミにだけ発表するのは、理由は1つ、根拠が不十分だからです(「売名」とはあえて言いませんが)。 学会というのは保守的な所で、その手の発表は受け付けられないといった話は、ドラマでは良く出てきます。そのきらいは確かにあるのですが(と言っても私が知っているのは歴史学会で、しかもほんのさわりの部分だけですが)、発表した内容が批判されたりそっぽを向かれることはあっても、発表する前に圧力をかけられて発表をなかったことにされたり、門前払いをされるという話ではないのです。 きつい言い方をすれば、素人相手にはウケをとれても、同業の専門家からは相手にされない。そう言う人も中にいるからです(誰がどうとは言いませんが)。 日本は地震大国です。ですから、今月に南海トラフ地震が起きる可能性はゼロではないでしょう。しかし確実に起きると断言できる根拠もありません。 いつ地震が起きてもいいよう心構えを作っておくことは大事ですが、地震が起きるかもと怯えて、仕事も手につかず、食事ものどを通らないといった有様になっては全く問題外でしょう。 ハッキリ言って、根拠のない風説は話半分、あまり真に受けない方が良いと思います。 もっとも私も学会とは無縁の素人鳥なので、明日南海トラフ地震が起きて、「鳥、お前の言っていたこと大ハズレで、予言した先生の方があたっとるじゃん」という可能性もあります(笑)。その時はその時、鳥頭の私を笑ってくだされ。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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