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カテゴリ:旅行・史跡など
さて、大失敗になってしまいました今回の頸城三山登山ですが、唯一登頂成功しました妙高山(2454メートル)登山について書いてみたいと思います。 妙高山は新潟県妙高市にある成層火山です。 妙高山には様々な顔があります。 古くから山岳信仰の山でしたので、多くの修験者が登った山る聖地、霊地ですし(山頂に祠もあります)、新潟県を代表する山なので、「越後富士」という呼び方をすることもあるようです。 そして日本海軍の重巡洋艦妙高、海上自衛隊のイージス艦みょうこうと、2度にわたって艦名がつけられています(妙高は終戦時、シンガポールにて航行不能状態で生き残りましたが、昭和21(1946)年、接収したイギリス軍によって海没処分されました。イージス艦のみょうこうは現役です)。 その意味では、富士山とは知名度などは比べられないものの、妙高山は日本人になじみのある名と言えそうです。 それでは登山の話です。 なお、今回途中で体調不良、時間的な余裕が無くなったこともありまして、写真は少なめです(というか前半だけしか写真がない感じです)。あと雲が多くて全景写真も撮れませんでした(汗)。 妙高山への登山口はいくつもありますが、今回は赤倉温泉方面にあるスカイケーブル口(赤倉登山道)から登ることにしました。 このルートから登る方は多いようで、前後にバラバラと人が続いていきました。 本当は北の燕温泉口からの登山を考えていたのですが、前日までの大雨の影響で渡渉が大変だと思いまして(何カ所か谷川があります。当然橋はありません)、渡渉する必要のないスカイケーブル口を選びました。 ただそれが良かったのか悪かったのか、延々と続く登り道を、苦労して登ることになってしまいました。
♪どこまで続く、山道ぞ~♪ と、歌いたくなる道がひたすら続きます。凄くきつい登り道というわけではないのですが、足場が悪いので意外に疲れます。 まぁ今回の私の場合、先週までの風邪が尾を引いて、体力が消耗していたため、余計大変に思えたのかも知れません。 大谷ヒュッテという避難小屋(無人)です。スカイケーブルからここまで約2時間、所要時間どおりに到着しました 。・・・もしこの時点でコースレコードが大きく遅れていたら、体調不良を感じてこの後のことを考え直したかも知れません。しかしこの時点では体調の変調は全く感じませんでした。 小屋の中はかなりきれいで管理が行き届いています(でもトイレは、ドアがボロボロで驚きましたが・苦笑)。 天候の急変などで下山が不可能になった場合など、とても助かる場所です。今回、私もこちら側から下山していた場合、ここに避難して一晩過ごしていたかも知れません。 10分ほど休んだ後、大谷ヒュッテを出て次の通過地点、天狗堂を目指して登山を再開しました。 この辺硫黄のにおいが強いです。あとこの道、予想以上に傾斜がきつく、登山道が一部崩れて70センチ位ある段差もあって、足場の悪い難路でした。所要時間は30分とありますが、到着まで50分かかりました。 さすがにこんなに遅れるとは思っておらず、驚愕しました。もしかしたら道が悪いだけでなく、体力の消耗が出ていたのかも知れません。自覚症状はありませんでしたが・・・。 予定を大きく遅れて天狗堂につきました。 ここには小さな祠と遭難碑があります。開けた場所なので、ここで一服している登山者は多くいました。 今回も私の目の前で、言い合いになっている親子パーティーがいました(ご両親に小学生ぐらいのお姉ちゃんと弟さんの4人でしたが、お姉ちゃんが「虫がいっぱいいて嫌だ!」と怒り、両親が宥めてという感じでした。弟さんの方は別に関心無いようでした)。
天狗堂から少し先にある光善寺池です。標識があるので見落とすことはありませんが、小さな池です。 しかしこの辺道がぐちゃぐちゃで、歩くの一苦労でした・・・。
八合目(2120メートル付近)にある風穴です。特に涼しい風が来ることはありませんでしたねぇ。 この付近に近くなると、降りてくる登山者とどんどん行き会うようになりました。見覚えがある登山者が幾人も見かけまして、今朝同じ赤倉登山道から登りはじめた登山者たちだとわかりました。 スカイケーブル口から登り初めて約3時間半、赤倉登山道から山頂までの所要時間は4時間半ぐらいなので、もう登頂してきたのかとビックリして、「皆さんお早いですね」と声をかけました。 すると苦笑しながら、「私たちはもうダメです。鳥さん頑張ってください」とのことで、リタイヤのようでした。どうやらこの八合目、山頂断念組の折り返し地点になっているようでした。 私より経験がありそうな方々に見えたので、この先に不安を感じました。 この風穴付近で、やっぱり1人で登っていた女性の登山者と行き会いまして、途中まで一緒に登ることにしました。 この方とは9合目付近で別れましたが(私が食事休憩取ることにしたため)、もしずっと一緒だったら、その日に内に無事に登山できたか、一緒にビバークさせるハメになったか、どっちになっただろうかと考えました。 まぁ、こちらの不手際に巻き込まずに済んでよかったと言うべきでしょうね。 ここが妙高山で有名な鎖場です。30メートルの壁に鎖が垂らしてありまして、それを登っていきます。 といっても、脚を乗せられる切り込みがつけられているので、さほど危険があるわけではありません。登りに関しては鎖は必要なさそうです。 しかしここから鎖場、へつり(山の急斜面や岸壁などを横断する際、壁にへばりつくようにしてカニ歩きして進む道を言います。登山用語ではトラバースと言います)、岩登りの三段コンポをクリアしないと山頂までたどり着けません。なので南側から妙高山を登る場合は、ここからが最後の難所となります。 と、そんな感じで頂上まで後一歩の所まで来ました。 この頃から体調が少しずつ悪くなっている感じがありまして、それが前にブログで書いた事態へと繋がっていくことになります。 次回に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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