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カテゴリ:火山・地震情報の見方
・・・絶対出るだろうなと思ってました。御嶽山噴火と富士山を結びつけるイタイ記事が(怒)。
さらに、木村博士は続ける。 (取材/有賀 訓) ■週刊プレイボーイ42号(10月6日発売)「御嶽山は富士山崩壊の導火線なのか?」より」
私が言いたいことはただひとつ。 もう一回高校行って地学の勉強してこい! 私の意見というか、言いたいことは生田領野博士が仰っているんですけどね。それでも言わずにはおれません。 この記事で書かれているのは、「可能性としてある」と言うことをひたすら積み重ねているだけで、科学的な根拠はひとつもありません。 刑事物や探偵物のドラマならそれもいいでしょう。状況証拠と少しの証拠と推理で犯人のトリックとアリバイを崩し、観念した犯人の自供とあわせて合わせ技一本でいいかもしれませんが、結論ありきのその理屈を、自然現象に当てはめることに無理があるとは思わないんでしょうかね。上の記事を何度読み返しても、富士山噴火の導火線になる根拠がひとつも出ていません。 なるほど、御嶽山はかつては溶岩の流出など活発の火山活動がありましたし、今回の水蒸気爆発が原因となって、噴火活動が活発化する可能性はゼロではありません。 今年5月の飛騨地方の地震や、温泉温度の上昇も、御嶽山の火山活動が影響している可能性もあるかもしれません。 でもそれは全部可能性の話です。可能性の話を尋ねられても、まともな研究者は「肯定も否定も出来ない」としか答えられないし、少なくとも高校生レベルの地学の知識を理解している人も、「ウン、そう言うこともあるかもね」程度のことしかいえないでしょう。 可能性としてあり得る、考えられるという話を並べ立てるならいくらでも何でも話は出来ます。 富士山も内部に巨大なマグマ溜まりを持ってますから、明日にでも噴火する可能性はありますし、明日南海トラフ地震が起きる可能性だってあります。 災害ではなく個人レベルの話にしても、買っていた宝くじが当たって1億円手に入るかもしれません。 つまり何が言いたいかというと、可能性だけの話を積み重ねても、科学的な根拠にも証拠にもならないのです。 この手の記事は、東日本大震災や、阪神・淡路大震災の時でも見られましたが、今回もそれと同じと言うべきでしょう。踊らされる方が馬鹿を見ます。 私としては、この手の記事を性懲りもなく書く記者さんたちの頭の中に、なにかを早急に見直し対策を講じていただきたいものです。 最後に、生田博士とは別の研究者のお名前がありますが、その方について私は触れたくありません。 前々から私は、マスメディアに盛んに自分の学説を煽るように発表しても、学会で論文ひとつ発表しない方を評価しないと言い続けていますが、この名前の方はそういう方だからです。なので今回のお話を読んでも、話半分ぐらいしかとらえていません。 一部のメディアからは、「東日本大震災を予測した」などと持ち上げられてますけどね(彼は2007年に予測したと言っているけど、2010年頃に彼のHP見たことありますが、そこの地震予想図には、三陸沖には何も書かれていませんでした。その図はいつの間にかさらっと「リニューアル」されて、地震が起こると予想していた形に変わっています)。ぶっちゃけ、後出しジャンケンならいくらでも当たるでしょうよ。 あ、さっきみたら御嶽山噴火も予測していたなんてHPに書いてますね(怒)。 何故私がこの先生をここまで批判するかというと、この先生、かれこれ20年近く前から、「富士山は○年以内に噴火する!」と言い続けているからです。 私は富士山好きですから、20年以上前から富士山に関する情報は、積極的に読んでます。最初は深刻に考えて注目していましたが、すぐ奇妙なことに気がつきました。 この先生の予測する噴火の時間的範囲は、だいたい±5年位なのですが、その年が近づいてくると、スルッと、予想年を後ろにスライドさせていくんです。 最近のを見ると、東日本大震災の頃までは、2011年±4年に富士山が噴火すると言う図になていましたが、今は2014年±5年と変わっています(4月までのバージョンでは2017年±5年でした)。また年月がたてば、数字はいつの間にか後ろにずれていくのでしょう。 つまるところ、実際に噴火するまで、「○年以内に噴火する!」と言い続けるのでしょう。ご苦労なこって(怒)。 他の方のブログなどでは、褒めそやされていることも少なくない先生ですが、以上の理由から、私は評価することは出来ないのです。 うん? ブログであまり批判的なこと書かないよう気をつけていたのですが、いつの間にか熱くなっている。こりゃいけないな(苦笑)。 まぁ、結論といたしましては、根拠のない情報に振り回されないよう気をつけないといけませんねと言うことで、ひとつお納めくださいませ。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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