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カテゴリ:火山・地震情報の見方
正月休み明け、第1週が無事に終わりました。特に何かあったわけではない淡々とした仕事始めでした(汗)。年初としては、順調な滑り出しと言うことですかねぇ。 さて今回は、昨年末色々警報など出ました火山の状況について、簡単にまとめてみたいと思います。 まぁ、結論から言うと現在の所大きな変化はないのですけどね。
昨年9月の噴火から、入山規制がされたままですが、状況に大きな変化はありません。火山性微動はなく、火山性地震も回数は低下してきています。 時折噴煙が上がっているようですが、噴火の兆候は見受けられません。気象庁は9月と同レベルの(つまり極小さい規模の)噴火が起きることを警戒していますが、このまま終息する可能性も高そうです。 ただ先年の大きな被害を教訓に、気象庁が早急に噴火レベルが下げることはなさそうです。今年は御嶽山の登山解禁は難しそうですね。 十勝岳(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 12月16日にレベル2に上昇しましたが、その後変化ありません。 昨年ブログに書きましたように、依然62-2火口から小規模噴火する可能性はいまだ継続中です。 とはいってもすぐに噴火する兆候もないので、当分はにらめっこ状態ですね。 吾妻山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 1日数十回と多くはありませんが、火山性地震は毎日継続しています。地震が起きているのは大穴火口付近直下、しかも震源は浅いところに限定されています。 今のところ噴気活動などは確認されていませんが、傾斜計の伸びが緩やかに上昇したままなので、噴火の可能性は高止まりしたままです。 こちらも十勝岳同様、にらめっこ状態が継続しそうです。 桜島(噴火警戒レベル3、入山規制) こちらは6日にブログで書いた状態から変化ありません。まぁ、あれから3日しかたっていませんからねぇ。 8日、9日(15時まで)は噴火はありませんでしたが、火山性ガス(二酸化硫黄)の放出は増加していますし、火映現象は確認されています(火映現象が起きていると言うことは、噴火は起きていませんが、強い噴気活動が起きている証拠です)。また火山性地震は増加傾向にあります。依然活発な活動が起きていることがうかがえます。 気象庁は、平成25(2013)年8月18日に起きた爆発的噴火と同レベルの噴火が起きることを警戒していますが、そのような形になるか、それとも中長期的な噴火が続く形になるか、今のところは分かりません。 ただ直近2日はともかく、桜島は毎日のように噴火しますから、現地の皆様は噴石や空振で窓ガラスが割れるの被害に注意してください。 阿蘇山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 阿蘇山も特に大きな変化はありません。 噴煙は相変わらず続いており、夜間は火映現象が観測されています。火山性ガス(二酸化硫黄)の放出も高いレベルで続いており、噴火活動は長期化の様子を見せています。 噴火は起きていませんが、時折空振が確認されているようですが、これはかなり強い噴気が起きているためと思われます。 傾斜計に、火口(中岳第一火口)で隆起する傾向が観測されている点とあわせて考えると、マグマの上昇によって、火口付近の内圧が上昇しているのかもしれません。 規模はそれほど大きくなるとは思いませんが、噴火に至る可能性がありそうです。 こちらも桜島同様、噴火活動の長期化の兆しがあります。現地の皆様は降灰や噴石にご注意ください。
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