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カテゴリ:火山・地震情報の見方
さて、今日も火山ネタです。 最近プラモが全然載せられないなぁ。作ってはあるんですけどねぇ(汗)。 本日も阿蘇山のニュースが出ました。ご紹介させていただきたいと思います。
西日本新聞 1月22日(木)9時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00010007-nishinp-l43 活発な活動を続ける熊本県の阿蘇中岳が昨年11月25日、21年ぶりのマグマ噴火に入って間もなく2カ月となる。マグマの破片(スコリア)を飛ばすストロンボリ式噴火を今も繰り返している。地震計に現れる微動の振幅などを通して活動の動向を見守る阿蘇火山博物館学術顧問須藤靖明さん(71)に、現在の状況を聞いた。
実際に噴火活動開始から約1カ月後、白い噴煙が上がるようになった。白色噴煙が出るのは“掃除”が終わったからと理解される。ところが火口からは黒色噴煙も相変わらず活発に噴出を続け、白色と黒色が交互に噴き上げている状況だ。並行してストロンボリ式噴火も高い頻度で起きている。通路は開いたと考えられるから、今噴出する火山灰はどこから出ているかということになるが、上昇してきたマグマからスコリアとともに出ている。 本来、ストロンボリ式噴火は火山灰を出さない。それが出るのは阿蘇火山の特徴なのかもしれないし、あるいは、火口底に開いた火孔や火道が今なお拡大途上にあるのかもしれない。 =2015/01/22付 西日本新聞朝刊= 西日本新聞社
私も毎日気象庁の情報など、更新されているか見ていますが、更新されていたとしても、こういった細かい情報までは触れられていないことが多いので、とても貴重です。 もし私が現地に住んでいたら、毎日のようにこういう情報をブログに更新していたかも知れません。そう言う意味では、東京にいるのが歯がゆく思います。 特に言うことはないのですが、蛇足な解説というか、補足を少々入れたいと思います。 まずストロンボリ式噴火というものですが、これはイタリアにあるストロンボリ火山の噴火形式にちなんで命名された噴火形式です。 ストロンボリ火山は、地盤が弱く、噴火が始まると岩盤がすぐに崩れて火山砕屑岩を飛ばす特徴があります。 そういう感じの噴火の仕方なので、大噴火になることはほとんどありません。なのでこの形式の噴火が起きている間は、破局噴火と言ったものを心配する必要はまず無いと言えます。 あと記事で噴煙の色について触れられていましたので、この点について少々ご説明したいと思います。 噴煙の色の違いは、簡単に言えば噴煙の成分の違いです。噴煙の主成分は火山砕屑物(火山灰や火山礫など)と火山性ガス(主体は水分)の混合物ですが、噴煙が白く見える場合、その主体成分は水(水蒸気)と火山灰です。火山灰が多めの場合は、文字通りの意味で灰色に見えます。 火山灰はマグマが発泡して出来たものですから、白色・灰色が多い噴煙は、火山内部のマグマが、水蒸気が外に抜けるのと一緒に放出されている状態という事になります。 新聞記事で、阿蘇山火山博物館の須藤氏が仰っている「煙突掃除」と言う表現は、実に言い得て妙な表現です。 黒っぽい場合は、水と火山灰に加えて、噴火により破壊された岩盤などが多く含まれている場合です。 つまり火山内部からの圧力が抜けるより、外側の岩盤が壊れている状態と言うことになります。 最初の1ヶ月(黒色噴煙中心)・・・火口付近の岩盤破壊が中心の噴火活動 という感じなのだと思います。 火口が広がり、マグマの放出が止まらないと言うことは、噴火活動は長期化する兆しが強いと言うことになるでしょうか(まぁ、前からいっていることですが・・・)。 もちろん今回の話は、噴煙の様子から大雑把に言っているだけなので、噴火活動の分析は、他のデータとあわせて総合的に判断していく必要がありますので、その点は差し引いて考えてください。 まだまだ阿蘇山、落ち着いてくれませんね・・・。 それではまた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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