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カテゴリ:火山・地震情報の見方
次に『ネイチャー・ジオサイエンス』に載った筑波大の記事ですが、データを見るとプレートにかかっている圧力が、震災前の水準にほぼ戻ったのは確かなようです。 地震の揺れは地盤によって微妙に変わります。地震波の伝わり方が違うためです。よく「ウチの町は震度4なのに、隣の町はなんで震度3なんだろ?」と言うことが良くあると思いますが、それはそう言う理由です。 例えれば、体重と身長をごっちゃにしている人がいたら、皆さん呆れませんか? 上の文章などはそれと同レベルの恥ずかしさなのです。 ・・・まぁ特にツッコミ入れませんが、記事を書いた方が、この話から何故「大地震発生を指摘している」と考えてられるのかは、私にはさっぱり分かりません。 ぶっちゃけ言うと、「富士山がもうすぐ噴火する!」と20年前から言っている某名誉教授と同じにおいを感じているんですよね・・・。まぁ、金儲けに走っていらっしゃる向こうの先生と比べて、こちらの方は情熱があるのは感じるのですけどね・・・。 ネットでは、「見事的中!」と言われていますが、丁度某週刊誌でも特集組まれているのを見ましたが、発表された図を見ると、「地震の警戒ゾーン」として奥羽山脈や北海道十勝沖は入っていますが、三陸沖は何も書かれていません。 「東北も危ない」と仰っていますが、想定しているエリアは内陸側から日本海側にかけての方です。警戒ゾーン外にもかかわらず何故「見事的中!」なんでしようね。 これって予測っていえるの? 日本て日常的に地震起きてるんすよ? ストライクゾーンが広すぎですよ。 それに記者さんの「昨年7月から12月の期間中に1週間」という表現は、凄くいやらしいですね。 言葉遊びじゃなんいんですから、「○月×日から1週間の間に」と書くのが論理的な書き方でしょう。半年も期間をあげておいて、その期間中の一週間なんて、主語をぼやかして曖昧にしている感じですね。 これって、自称超能力者や予言者が当たったと、主張するときに使う手口です。記事を書いた方のスタンスが、どういうものかが察せられます。と、辛口に評価させていただきます。 そうそう、「東京オリンピック前に南海トラフ巨大地震と富士山噴火が起きて、オリンピック中止の可能性」なんて言う記事もあったなぁ。 確かに、東京オリンピック前に、南海トラフや、富士山噴火が起きる可能性はゼロではありません。でもそれを予測したとはいえませんよね? いつもそう言うことばっかりいっているんだもの。ひとつぐらい、下手な鉄砲数打ちゃ当たるになったっておかしくありません。ハズレを無視すればなんだって「見事的中!」になってしまうでしょう。 ま、そう言う人が書いた記事だと言うことです。エンタメとして読む分のは面白いかも知れませんが、それ以上の事を心配する必要はなさそうに思います。 ふぅ、こういう記事ばかり見つけるのも、精神衛生によくないなぁ・・・。 それではまた。
PS 今日はチャック大丈夫でした。
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