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カテゴリ:旅行・史跡など
鳥類、無事に帰ってまいりました! 今回行ってきましたのは、鹿児島県と宮崎県にまたがる活火山霧島山です。 いやぁ、登山旅行でとうとう九州まで出張るようになるとは(苦笑)。 さて霧島山ですが、ひと言で「霧島」と言いますが、その実は20を超す火山の集合体です(ですので「霧島連山」「霧島連峰」という言い方もよくされます)。なので山に興味がない方からするとし、富士山のように、分かりやすくイメージできる山ではないかもしれません。 なぜ20を越す火山が集中しているのかですが、それは巨大カルデラ火山加久藤火山の跡地に新たに出来た火山だからです。 加久藤カルデラは、今からおよそ34万年前に巨大カルデラ噴火(噴出物の総量は推定100万立方メートル。参考までに阿蘇山のAso4は600万平方キロメートルぐらいの規模とされています)により消滅しました。しかし地下のマグマ溜まりが無くなったわけではなく、その後再びマグマの上昇によって、栗野岳(1102メートル)の活動が、約30万年前にはじまりました。 その後も火山活動が続き、甑岳(1301メートル)、新燃岳(1421メートル)、中岳(1350メートル)、大幡山(1352メートル)、御鉢(1206メートル)、高千穂峰(1574メートル)等の火山群が形成され、今のように20を越す火山が狭いエリアに集中して出来ました。 現存する霧島山のもっとも古い山は栗野岳、有史上火山活動が盛んなのは、新燃岳と御鉢で、交互に噴火しています。最高峰は韓国岳(火砕丘です。元々は単成火山(一度の噴火で活動をやめてしまう火山)だったと考えられています)の1700メートル、日本で一番高い位置にある火口湖大浪池(1241メートル)など、様々な顔を持っています。 また「日本人」というカテゴリでくくってみても、霧島山は大きな足跡があります。 天皇家の先祖である邇邇藝命(ににぎのみこと)が天孫降臨で天降った場所は、霧島山第2峰高千穂峰であるとされています。いわば霧島山は「日本民族発祥の地」という言い方も出来ます。 と、解説しているとどんどん登山の話から遠ざかってしまうので、この辺で。 現在霧島山は新燃岳と硫黄山(1317メートル)に噴火警戒レベル2 火口周辺規制が発令されています。そのため縦走は出来ませんし、新燃岳に近い中岳、大幡山、獅子戸岳(1429メートル)、硫黄山に近くにある甑岳と、硫黄山を通過して韓国岳に向かうえびの高原側の韓国岳登山道も立ち入れません。 そう言う意味では、登山は可能なものの、かなり制約がある山と言えます。 今回登山を挑んできたのは、霧島山の御鉢と高千穂峰。大浪池と韓国岳の4山、2日間にかけて登ってきました(1日目は御鉢と高千穂峰、2日目は大浪池と韓国岳)。 心配された雨こそ登山中はほとんど遭遇しませんでしたが、天気が悪く、強風に霧(正確に言えば雲ですね)によって、えらい目にあいました(苦笑)。そう言う意味では嫌なタイミングでの登山でした(涙) で結果ですが、4山中3山登頂成功で成功率は75パーセントという感じでしょうか。 しかし写真撮影という点では、4山中まともに撮れたのは1山のみ、さらに展望が悪くて他の山々や風光明媚な写真は撮れませんでしたから、そちらはほぼ全敗、無念の登山旅行だったという感じです(涙)。 そして新登山歴4年、8登山目にして、ようやく温泉にありつきました! まさに七転び八起きです。七転八倒にならなくて本当によかった(涙)。
午前4時に起きて、4時半過ぎ家をたちました。 空港に着き、手荷物検査を終えて搭乗待ちしているときに撮った一枚です。写真の機が、これから鹿児島まで運んでくれる機です。 飛行機に乗り込み、リュックを上の収納スペースに入れていると、鳥語の分かるらしい客室乗務員の方から声をかけられました。 「鳥さん、大きい荷物ですね。どちらに行かれるんですか?」 ・・・まぁ、そんなこんなで鹿児島に無事につきました。これから高千穂河原登山口までバスを乗り継いで向かいます。 具体的には空港から霧島温泉郷まで空港の連絡バスで向かい、そこで霧島連山周遊バスで高千穂河原まで行きます。 飛行機の到着から、空港の連絡バスが出るまで1時間ちょっと時間があるので、空港で朝食をとり、昼ご飯と飲み物を空港のコンビニで調達して時間を潰しました。 空港のバスで終点の霧島いわさきホテルまで行き、そこで周遊バスを待っていると、同じく登山に向かうと思われるおじさんと会いました。 「こんにちは」 と挨拶を交わして話をしたところ、その方も登山で、私と同じく高千穂峰に行くというので、意気投合しました。 その方も東京から来たそうで(もしかしたら同じ飛行機だったかも。住んでいる場所から、この後は「練馬のおじさん」とお呼びいたします)、「今日は高千穂峰、明日は韓国岳、明後日は同窓会」と言う予定だそうです。 まぁ、正確に言えば、主目的は明後日(4月22日)の同窓会だそうですが、「霧島に集まるなら、その前に登山楽しもう」と、2日前から現地入りしたという事のようです。 山好きの欲望、すっごくよく分かります(笑)。そんな感じで、高千穂河原まで話をしながら向かいました。 で、次回は実際の登山について書いていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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