雌阿寒岳登山の最終記録です。・・もっともすでに山を下りてきているので、あんまり書くこともないんですけどね(笑)
建物は写真撮り忘れてしまいましたが、これが雌阿寒温泉、野中温泉の入り口です。日帰り入浴は350円と、とても安いです。
雌阿寒温泉はさすが活火山の麓にある温泉らしく、硫黄のにおいが強く、お湯は白めです(硫塩酸・塩化物泉)。ただし鼻をつまむような強烈なにおいではないので、火山の息吹を感じつつ、温泉を堪能する事が出来ます。
ここの温泉も木で出来たお風呂で、露天風呂もありで、いやぁ鳥類存分に温泉を堪能しました♪
温泉ライフを堪能した後、じゃがバターとかき氷(イチゴ味)を食べまったりとしていると、見慣れた顔の一団が温泉にやってきました。山頂であった団体さんでした。
「あ、鳥さん、また会ったね」
「もう温泉浸かったの?」
「クワッ! クワッ!!(良いお湯でしたよ!)」
「鳥さん、今になってすごい良い天気だよ。宿出たら写真撮ると良いよ」
「はぁ、降りてから晴れるというのもしゃくに障りますねぇ」
「全くねぇ。それじゃ鳥さん、元気でね!」
「皆さんも!」
ここでも手を振り羽を降り、今回の山で出会った一期一会の方々とお別れです。
温泉を出て、雌阿寒岳を撮ってみました。憎らしい良い天気です。今山頂にいる人たちがうらやましいく思いました(ため息)。
まぁ、その方々は雨の中行軍された方々でしょうから、ここは素直にお祝いを申し上げたいと思います。
くそぅ。私が居るときに晴れてくれていたら(ぶつぶつ)。
ここでタクシーに迎えに来てもらい(すでに私が降りてくるのを見越して近くに来ていてくれました。まぁ、私が先刻までいたオンネトーのキャンプ場まで、お客さんを運んでいたというのが正解でしたが・笑)、阿寒温泉まで戻りました(そこでの話で前に触れた松茸の話を聞きました)。
観光地のタクシーの運転手さんはすごいなと思ったのは、たまにお客さんの案内で、雌阿寒岳を登ることがあるそうです(ちなみにその場合、一日タクシーと運ちゃん貸し切りで費用は3万円だそうです。一人で登る私には大きすぎる出費ですが、例えば5人ぐらいのパーティーなら、一人頭6千円で、宿への往復や寄り道など運転手さんがやってくれるから、安い買い物といえるでしょうね)。
あと会社内の慰安旅行(正確には寒中訓練だよね・苦笑)で、春先に雌阿寒温泉に泊まって、雌阿寒岳に登ったこともあるそうです。
「春先は何がいいかって、鳥さん、ビールの2リットル缶抱えて山頂まで行くんだよ。そして帰りにいい加減下ったところで、雪渓掘って下に流れのあるところを見つけるんだ(雪渓の下は全部凍っている訳ではなく、傾斜がきつくて凍らずに、川のように流れているところが多々あります。その場所の水温は限りなく零度に近い水です)。そこにビールをつっこんでおくと、凍る寸前の冷え切ったビールが出来る。これのまた旨いこと。普段ビールあまり飲まない奴もがぶ飲みするぐらい旨い。冷蔵庫じゃ作れない旨さだよ」
・・・すいません、後ろで聞いてる鳥、ヨダレがとまらんのですが、どうしてくれるんすか(多汗)。
そんな感じで話をしながら阿寒温泉に帰還しました。
これで今回の登山のお話は終了です。
あとはちょっとだけ観光してきましたので、次はアイヌ料理やアイヌコタンの話など少ししたいと思います。
今回雌阿寒岳の二つのルートを歩いてみましたが、その感想を書きたいと思います。
・野中温泉(雌阿寒温泉)ルート・・・初心者向きとガイドブックになどにあるとおり、危険箇所はなく、迷う場所はなくさくさく登れます。
欠点としては、ほぼほぼ急坂続きなので、体力のない方は参ってしまうかもしれません。あと私の場合は、ハイマツで中腰姿勢をとならいといけない部分がきつかったですね。
・オンネトールート・・・こちらも危険箇所はなくさくさく登れます。しかし野中温泉ルートより若干距離があります。多くの登山者が使う野中温泉を基点とすると、1時間~1時間半ぐらい時間が余分にかかりますので、それを嫌がる人もいるかもしれません。
ただあまり傾斜のきつくない森林の中を進み、雌阿寒岳と阿寒富士の間を登っていくのは、なかなか気分が良いかなと思いました。
もし初心者の方にルートをおすすめするとしたら、私はこのオンネトールートをお勧めします。雌阿寒岳と阿寒富士の息吹を感じながら、登って頂きたいなと思います。
私が次回来たら場合ですが、天気などのもよりますが、火山地形を存分に堪能できるフレベツ林道コースが第一候補ですが、それが無理な場合はオンネトールートからにしようかなと思っています。
それではまた。