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カテゴリ:火山・地震情報の見方
腰の方はようやく落ち着いてきました。今は普通の腰痛レベルです。来週には落ち着けるかな・・・。 さて先月は久々阿蘇山の噴火がありましたねぇ。ただしそれ以外の山には大きな変化はなく、あまり書くことがなかったりします(汗)。 それでは10月の火山動向です。 吾妻山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) → (噴火警戒レベル1、活火山であることに留意) 10月18日に噴火警戒レベルが1に下がりました。これで今まで登れなかった一切経山などが登れるようになりました。 今年いっぱいぐらいは規制が続くかなと思っていたのですが、予想より規制解除が早かったです。来年以降登る山の選択肢が増えて、私は嬉しいです♪ 阿蘇山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 7日21時52分の小規模噴火、さらに数時間後の翌8日1時46分に36年ぶりと言われる大きめな噴火が起きました。これらの話はすでにブログでも触れていますので、簡潔にしたいと思います。 火山活動自体は活発ながら、噴火の兆候がなかった9月から一気に状況が変わったのは、10月2日頃で、火山性地震と見られる兆候が大きくなっていきます。これは火口内で崩れやすくなった岩盤が壊れ、破壊が連続して起きたのかもしれません。その結果地下水域などにマグマが接したか、マグマの熱が伝わって、さながらヤカンの水を沸かすように、地下水を熱し始めたのではないかなと思います。 火山性微動が急速に大きくなり始めたのは7日の午前10時頃からですが、これは地下で沸騰した状態となり、蒸気が逃げる口が無かった(もしくは小さかった)ため、岩盤を激しく揺らし始めた結果、火山性微動が大きくなったのだろうと思います。 そして内圧が高まり、7日夜、阿蘇山は小規模噴火を引き起こしました。 本来ならこの噴火で内圧が低下して、火山活動が小さくなってもおかしくないのですが、火山性微動のデータを見るとそうなってはいません。これは噴火後、壊れた岩盤が火口を塞いでしまったためと思われます。 結果、出口を失った蒸気が内圧を高め、二度目の噴火につながったのではないかと私は考えています。 36年ぶりと言われる規模の噴火で、阿蘇山のカルデラ噴火を心配されている方もいるかもしれませんが、それはないと私は考えています。8日の噴火後、阿蘇山の火山活動は、依然大きな状態ではあるものの目に見えて低下しているからです。 というのも、現在阿蘇山は火山活動が大きすぎて、火山性地震、孤立性微動とも計測できない状態が続いていましたが(前者は昨年2015年1月末から、後者は2014年12月から)、現在は計測できる状態になっています。 これは火山活動が低下して、回数を計測できるようになったためです。 まだ10月8日の噴火規模を上限とする、大きめな噴火が起きる可能性はありますが、それより大きなカルデラ噴火が起きる兆候は現時点ではありません。 草津白根山(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 浅間山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 口永良部島(噴火警戒レベル3 入山規制) 御嶽山(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制) 大きな変化はありません。 ・・・って、よくよく書いてみたら、吾妻山と阿蘇山以外、書くことがなかった(汗)。 それではまた
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