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カテゴリ:火山・地震情報の見方
全国的に天気は悪いようですが(東京は今雨降ってます・汗)、今日は月が大きく見えるスーパームーンの日だそうです。 月の軌道は、地球に対して真円ではなく楕円軌道です。具体的には約35万7千kmから40万6千kmの範囲で動いています(ちなみに、地球と太陽の間も真円ではなく楕円軌道です)。 そのため地球から約35万7千kmの最接近した場合、15パーセントぐらい大きく見えるそうです。 ・・・まぁ、天気が悪いと見えませんけどね(汗)。 さて、月が地球に近くなった場合、当然月の引力が増すため、海では潮汐力が強くなります(数センチ程度波が大きくなります)。 月の引力の影響は当然陸地にも作用するため、ネットの一部では、「スーパームーンが巨大地震を引き起こすのでは?」という、まぁ、普段通りの煽り情報が流れているようですが、スーパームーン時に大地震が起きた事は、少なくとも過去100年ぐらいの間、まったく無いようです(一応1972年11月21日のスーパームーンから11日後にフィリピン・ミンダナオ島付近でM8.0の地震が起きていますが、近いと言えば近いと言える程度かなと思います)。 なので今回も大地震が起きると言うことはなさそうです。先日ニュージーランドで起きた地震も、プレート境界上で起きた地震のようで、恐らくスーパームーンとは関係のない地震と思われます。 月の潮汐作用が地震に与える影響については、真剣に調べている研究機関もありますし、論文なども出されています。 ただ現時点でのデータを見る限りでは、「確率的に地震発生が高くなる(のではないかな?)」という感じのものでしかないようです。まだまだ仮説の一つという感じのようです。 一つ言えることは、地震は月の潮汐作用あろうが無かろうが、大きな地震が起きる時は起きるのです(例えば、東日本大震災の時は、スーパームーンではありませんでした。潮汐作用が強かったと主張する意見もあるようですが、否定的な意見の方が強いようです)。 なのでそのような情報を耳にしても、あまり気にされない方が良いかなと思います。 それではまた。
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