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カテゴリ:火山・地震情報の見方
2017年もはやひと月過ぎちゃいましたねぇ(汗)。寒い日は熱いお風呂に限ります。 先月+アルファの火山動向です。 浅間山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 火山性地震の多さは依然と変わりません。火山ガス(二酸化硫黄)の放出も多めで、夜間火映現象も確認されており、火山活動は活発です。 ただし噴火の兆候は今のところありません。まだ現状の状態が続きそうです。 御嶽山(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 細かい火山性地震が続いていますが、マグマの動きを示す火山性微動は起きていません。なので噴火の兆候は今のところなさそうです。 阿蘇山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 1月も噴火は起きず、火山性地震や孤立性微動も少なめです。 1月は11日、16日、26日と3回現地調査がおこなわれましたが、火山ガス(二酸化硫黄)は800~900トン余りと、一頃に比べれば少なくなっています。現時点では、大きな噴火の起きる兆候はかなり低いと思われます。 しかし一方で、浅間山同様火映現象が確認されており、火山活動は活発です。当分現状の状態が続きそうです。 桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制) 1月も噴火は起きていません。うーん、最近の桜島は大人しいですね。 姶良カルデラ内のマグマ溜まりの膨張も、2016年11月あたりから鈍化しているようです。 ただし、マグマの供給自体は続いているため、そう遠くないうちに、また小噴火が頻発する平常運転に戻ることになるのでしょうね・・・。 これは2月の話になりますが、3日に海上自衛隊の協力で、桜島の上空からの観測が行われました。 その結果、桜島南岳の山頂火口の火口底が閉塞していることが分かりました。つまり火口が塞がった状態なのです。 このままマグマの供給が続き、内圧が高まった場合、爆発的な噴火を引き起こす可能性もあります。 もちろん、姶良カルデラの破局噴火などと言う恐ろしいことになる可能性は今のところ無いと思われます(まだ最後のカルデラ噴火から2万数千年しかたっておらず、まだカルデラ噴火を引き起こすほどのマグマはたまっていと考えられるためです)。 現状で想定される桜島の最大規模の噴火は、大正大噴火規模です。いざというときは慌てずに対応したいですね。 薩摩硫黄島2(火口周辺規制) 先月から噴火警戒レベルが上昇した薩摩硫黄島ですが、火山性地震の回数は大きいものの、今のところ噴火の兆候はありません。 ただし薩摩硫黄島も、噴火頻度の高い火山であるので、小規模な噴火が突然起きる可能性はあります。噴火の報道が流れても、落ち着いて行動してください。 なお、こちらでも蛇足な発言をいたしますが、薩摩硫黄島の親玉である鬼界カルデラには、カルデラ噴火の兆候はありません。こちらも前回のカルデラ不安火からまだ7千年程度しか過ぎておらず、カルデラ噴火を引き起こすには、マグマ量がたまっていないと思われるからです。 草津白根山(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 口永良部島(噴火警戒レベル3 入山規制) 大きな変化はありません。 今のところはこんな感じかな。 それではまた。
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