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カテゴリ:火山・地震情報の見方
今日は有給消化中の私です。 山登りなどでちょこちょこ休み取っていたつもりなのですが、気が付けば有給がかなり残っていまして(ぶっちゃけ、今月すべて休んでも有給余ります・苦笑)、どうせ残していても、来月にはパーになりますから、仕事に支障が出ない範囲でちょこちょこ休むことにしました(上長も承認済みです)。 さて東日本大震災からあと10日で6年になります。昨年は熊本で大きな地震もおきまして、にわかに「南海トラフが・・・」と心配される方も多いようです。 それについて意見を書こうと思っていたところ、私から言うこと無しのコラムを見つけましたので、それを紹介しておきたいと思います。
明日にも襲う巨大地震。その覚悟、ありますか? 巽好幸 | 神戸大学海洋底探査センター教授 3/1(水) 7:30 https://news.yahoo.co.jp/byline/tatsumiyoshiyuki/20170301-00068012/
3月になると、マスコミでは地震関連のトピックスが急に多くなる。もちろんあの3・11のせいだ。「備えなきゃ」と思いを新たにするのだが、まだ闘いの最中にある方々を除けば、すぐに日常に戻って地震のことなど忘れてしまう。人間は生来忘れやすいもののようだ。おまけに、この地球上でも圧倒的に地震が集中する所に暮らすにもかかわらず、「自分は大丈夫だろう」などと根拠の無い安心感を持ちやすい。 まずはっきりさせておく。現状では「地震予知」は不可能である。確かな前兆現象を捉えることができないからだ。巷でよく話題になる地震予知もあるが、科学的根拠の無い、言わば「予言」である。ゆめゆめこんなものに踊らされないように! 地震動予測地図とは 阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)を機に地震予知をほぼ諦めた政府は、2008年から「確率論的地震動発生予測地図」を公表するようになった。 予測方法はこうだ。まず全国の地震断層の過去の活動(周期性)と地震の規模を調べる。これで、ある断層が将来地震を起こす確率を求めることができる。それに地盤の特性、つまり固いか柔いかを考えに入れて、ある地点での揺れ(震度)を予測するのだ。例えば、2016年版の、「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」(30年地震発生確率)は図のようになる。 地震調査研究推進本部の全国地震動予測地図2016年版を元に作成 地震発生確率が意味すること この図で目立つのは、関東から四国の太平洋沿いで確率が高い(26%以上)ことだ。もちろんこれは、30年発生確率が70%を超える「南海トラフ巨大地震」と「首都圏直下地震」のせいである。このことはしばしばマスコミでも報道されているので、何となくご存知だろう。一方で、日本列島の広い地域では数%以下の「低い」確率だ。だから、たとえ首都圏に暮らしていても、何気に安心してしまうようだ。典型的な「正常性バイアス」、つまり都合の悪いことを忘れ去るのである。 しかし、地震発生確率1%は99%大丈夫と同じではないことをしっかり覚えておいて頂きたい。これは阪神淡路大震災で「証明」されていることだ。地震発生後に元凶となった六甲・淡路断層帯の調査が進み、その結果を使って大震災前日の1995年1月16日における30年地震発生確率を求めることができる。なんとその値は約1%(0.03~8%)。こんな一見低い確率だったにもかかわらず、翌日にあの惨劇が起きたのだ。 このことを踏まえてあらためて図を眺めてほしい。日本列島ではいつどこで地震が起きても不思議ではないことが納得できるに違いない。そして、図で毒々しく塗色された所がとんでもない「危険地帯」であることも受け止めて頂けると思う。オリンピックだ万博だと騒ぐのも結構だが、地震大国に暮らしていることは忘れないでほしい。また東京へ人も機能もどんどん集中していることも大いに心配だ。 もう一つ、脳裏に刻んでほしいことがある。幸いにして今日は地震に遭わずに済んだとしても、明日にはその確率が上がることだ。ロシアンルーレットを想像すれば、この理屈はご理解頂けるだろう。 漱石門下の随筆家であり超一流の地球物理学者でもあった寺田寅彦はこう言ったそうだ。天災は忘れた頃に来る。 覚悟を持って、備えあるのみ.
引用終わり。 巽先生の事をブログで取り上げるのは確か3回目でしたね。 どちらかというと巽先生は、過激な言い回しを好むお方なので、私はその部分は聞き流しています。ただし今回は個人的にとても納得できるお考えでしたので、そのまま載せさせて頂きます(特に私が激しく同意しているところは、太字にさせて頂きました)。 震災から6年、熊本地震からもうすぐ1年ですが、防災・減災のへの意識は、どの程度変わったと思うことがあります。 私も人様にえらそうなことを言えるほど、準備や心構えが出来ているとは思っていませんが、ヘルメットや非常食、水の準備や避難場所の確認は、変わらず行っています(東日本大震災前からの習慣ですが)。 実際の大災害の時、どの程度役に立つか分かりませんが(ぶっちゃ家がつぶれて即死亡という可能性もありますし)、少しでも生き延びられる努力は、やはり必要だと思っています。 なぜなら、記事は「またまた予測が的中!」と煽って完結しているだけです。実際に地震が起きた時、どういう準備や心構えが必要かと言う話は出てきません。 そして、それを鵜呑みにしていらっしゃる方々のネットのコメントを見ても、やはり日刊紙・週刊誌と同じ次元で止まっています。 つまり予測が的中しているかどうかだけにしか、関心が向いていない感じです。 実際に地震が起きた時に、どのような準備をしているか、地震対策を有効活用するために、お金を払っているのが、地震がいつ起きるかを知りたい理由のはずです。なのにそういう方の多くには、それが触れられていません。予測商法にお金を払っているだけで、地震対策をした気になっているだけのように感じられるのです。 言うまでもなくそれは本末転倒です。仮に地震の予測が当たったとして、地震自体は防ぎようはありません。そのための対策を講じずになんの地震予測ですか? 当たったかどうかなんで、正直どうでもいいんです。予測に対して、どんな地震対策を講じたのか? そして講じようとしているのかが、一番重要なはずです。それが無ければ無意味としかいいようがありません。 なので私から見れば、そんな有料サーぞすにお金を使うより、私から見れば、非常食のひとつ、ろうそくの一本、家具転倒防止用品の購入にお金を使う方がよっぽど役立つと考えています。 と、話がずれましたが、今日はこの辺で。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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