鳥です

加藤神社です。
現在ここが、天守閣への最接近ポイントになります。簡単に参拝をすませたあと撮影開始です。



「清正くん」だそうです。



熊本城第三の天守閣と言われる宇土櫓です。現存する熊本城の建物の中で、加藤氏時代に作られた最古の建物です(大天守と小天守は西南戦争で消失して、戦後に再建されたものです)。
西南戦争時、熊本鎮台の司令部が置かれ、ここで守将谷干城が、薩軍との戦闘指揮を執りました。

個人的な意見ですが、この宇土櫓は、熊本城の象徴的な存在だと思っています。
熊本は、西南戦争、太平洋戦争、熊本地震と、三度の災難に見舞われましたが、いずれも宇土櫓は生き残りました(今回の地震で続櫓部分が倒壊し、壁などのも剥離が見られますが、櫓の倒壊に繋がりそうな大きなダメージはないようです)。
素人目には天守閣ばかりに目がいってしまいがちですが、宇土櫓のもつ不死鳥のごとき勇姿に、もう少しを向ける人がいてくれたらなぁと思っています。



左から小天守、そして後ろは大天守です。
二つとも明治10(1877)年の西南戦争の際、原因不明(諸説ありますが、今のところ定説はありません)の出火により消失し、昭和35(1960)年に再建されました。
まぁ、そのため大天守は鉄筋コンクリート製と言うことになってしまっています。昔ながらの製法でと言いたいところですが、こればかりは仕方ありませんね・・。

小天守部分の拡大写真です。
上の瓦部分の損傷だけでなく、土台の石垣の部分も崩れて、建物が浮いているようにも見えます。建物自体のダメージよりも、土台のダメージの方が大きそうです。



大天守です。写真だと土台の方は分かりませんが、報道でも盛んに映像が流れたように、瓦の損傷が大きそうです。
内部も分かりませんが、鉄筋コンクリート製なこともあって、建物自体は大きな被害はないのかもしれません。

このあたりから雨が本格的に降り始めまして、写真は終了です。本当は段山の方も見てみたかったのですけどねぇ。残念ながら観光終了です。
カメラをしまい傘を差してもと来た道をたどり、お土産を買って熊本城とお別れしました。まぁ、熊本城の主要部分を見るまで雨が待ってくれたので、それで良しとするしかありませんね。

まだ早い時間(14時ぐらいでした)でしたが、雨の中あちこち歩く気もなくなっていたので、早いですが宿に向かうことにしました。

肥後大津駅です。阿蘇熊本空港への玄関口となります。そのため今回翌日すぐに空港に行き、素早く帰れるようにここに宿泊することにしました。



今日の宿泊地、「ルートイン熊本大津駅前」です。ここはビジネスホテルですが、天然温泉があるホテルのため、ここを選びました。
・・・最近、実は登山より温泉を目当てにしているのではと思う時あります(笑)。
前回の雌阿寒岳登山の際もそうでしたが、登山や観光をした後、もう一泊して翌朝帰る日程にしています。
これは2年前の霧島登山の時の教訓で、日程を詰め込んで一泊にした方がお金も安くあがりますが、反面疲労困憊で家にたどり着いて、「ああ、温泉は入りてぇ」状態になったのと、遅い時間の飛行機で、天候悪化のよる飛行中止やダイバート(目的の空港に降りられず、地が空港に降りること)懸念というハラハラドキドキ展開に見舞われたこともあり、振り替え輸送等が望める早い時間の飛行機が良いとの教訓に基づくものです(この日、運行中止やダイバートなどが起きたか詳しく分かりませんが、強風でかなり遅延は出たようです。もしこの日に帰宅することにしていたら、空港で気をも見ながら時間待ちしていたかもしれません)。
ホテルに着いた頃、雨も強かったですが、風もまた凄くて、逃げるようにホテルに飛び込みました。まだ15時台でチェックインするには早い時間だったんですけどね(汗)。
部屋に入り、ほっと一息すると、昼食を食べていないことに気が付きました。本当は熊本城付近で食べる予定だったのですが、城周りに夢中になっていたのと、雨で途中撤退という要素が重なって、食べる事を忘れていたのです。どーりでお腹空いているわけだ。
外は強風と雨のため、買い出しに行く気になれず、やむなく前日登山の残り物のパンとチョコレートでとりあえずの空腹をしのぎまして、あとは温泉を堪能してのんびりと過ごしました(ちなみに、この日祝日で、ホテル内レストランが休業のため、雨の中夕飯食べに行く羽目になったのは、返す返すも手抜かりでした・汗)。
ここでも翌朝朝一を含めて3回ほど温泉を堪能しました。
雨は朝方まで降り続けましたが、私がホテルを出る頃にはすっかり止みました。



名残惜しいですが、東京へ帰ります。

こうして初めての阿蘇・熊本旅行が終了しました。今回、今で地震の傷跡が深いことを実感した旅でした。熊本は阿蘇山に限らず、色々見て回りたいところが多くあるところなので、また時間を作っていって見たいと思っています。
・・・まぁ、当分は職探しが先ですけどね(汗)

それではまた。