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カテゴリ:旅行・史跡など
岩手山登山です。 私の東北北限は磐梯山まででしたが、今回はそれを大幅に更新して盛岡です! いやぁ、登山旅行するようになってから、日本中飛び回るようになったものです♪ 贅沢な話ですねぇ(苦笑)。 岩手山は、その名の通り岩手県にある成層火山です。盛岡側(東側)から見る姿はとても優美で岩手富士とも呼ばれています。 岩手山の火山としての歴史は古く、誕生は約30万年前です。そのころの岩手火山は、今の岩手山の西側に火口がありました(現在は、御釜湖、御苗代湖という火口湖がある方面です)。その後、東側でも火山活動が活発化し、側火山が成長した結果、今の岩手山が出来ました。 有史上の噴火活動は、江戸時代1686(貞享3)年の噴火(現在の岩手山、妙高岳からの噴火)から記録が残っています。 岩手山で有名な焼走り溶岩流(天然記念物)が出来たのは、1731・32(享保16~17)年の噴火時のことです(噴火場所は岩手山北東山腹で、第一、第二噴出口として残っています)。 さらに1919(大正8)年には、岩手山西側にある大地獄谷で水蒸気爆発が起こりました。このことは、岩手山西側も火山活動も、まだ枯れ果てていないことを示しました。 その後は、噴気などの火山活動は活発なものの噴火は起きていませんが、火山性地震や低周波地震、山体膨張などの動きが強まった1998(平成10)年に、岩手山南西山麓付近を震源地とする岩手県内陸北部地震(M6.1)が発生しています。 岩手県内陸北部地震が、火山活動が原因で引き起こされたのかは定かではありませんが、この地震の後、岩手山の火山活動は低下していき、2003(平成15)年には平常状態に戻ります。 東日本大震災後は、再び噴気活動が微増するようになりましたが、噴火に至るような強い火山兆候は観測されず、現在に至っています。 さて今回は今まで以上に貧乏旅行なので、高速バスの夜行便で現地入りしました(新幹線で盛岡まで行こうとすれば、片道およそ1万5千円ぐらいかかりますが、高速バスなら片道6500~8千円ぐらいで済みます。しかも今回は高速バスの期日間近の投げ売り価格で予約したので、往復8千円で行ってこられました。我ながらなんという安い交通費で行ってきたものです)。 到着早々の登山で、登山中後半バテバテになった過去の悪夢を彷彿とさせますが、今回は3列で余裕のある座席配置で、各座席をカーテンで仕切って密室化するタイプのバスを選びました(4列配置の夜行バスだと、隣とくっついた感じになり、神経質になって眠れなくなってしまう場合があるためです。余談ながら、4列タイプの高速バスの方が価格が安く、そちらの最安値は2700円でした)。その甲斐があったのか、それとも夜行バスに慣れてきたのか、結構眠ることができました。 この後コンビニで水と食べ物を手に入れると、松川温泉行きのバスを待ちました。途中の「県民の森」近くにある七滝コースから登山するためです。 このコースは上級者向けに近い難易度ですが、大正時代に噴火を起こした大地獄谷を間近に通るので、火山馬鹿の私にとっては、是が非にでも外せなかったのです。 今回の大まかな登山日程は、岩手山北側にある七滝コースから登山し、大地獄谷の噴気地帯を通過して、鬼ヶ城ルート、もしくは御花畑ルートを通って岩手山南側の不動平に出て、そこから柳沢ルート八合目にある避難小屋に宿泊して、翌日早朝に山頂にアタックして、焼走りルートを下山する計画です。 バスに揺られること約1時間半、県民の森に着きました。写真は、バス停から登山口に向かう途中で撮った岩手山です。 ・・・東京から盛岡まで約8時間、今回の1時間半の計9時間半の移動のあとに登山というのも、なかなか無謀なもんですねぇ(汗)。まぁ、今回はバスの中で5時間ぐらいは寝られていたので、酷い寝不足ではないのですが・・・。 登山届けを出して、いよいよアタック開始です。 最初は緩やかで穏やかな登山道です。 ルートが二つあるようですが、登山地図には載っていません。今回、地図に詳しい情報が載っていないことが多々あり、悩むことが多かったです。 こんな事態にも対応できるよう、スマホに登山アプリを載せていたのですが、初期設定にミスがあったため(ちなみに今現在(7/1)は、スマホはちゃんと使えるようになっています)、スマホはただの電話機+時計でしかないため、詳細が分かりません。その点が今も悔やまれます。 この辺の道は本当に穏やかです。登山は嫌だけど、ハイキングは楽しみたいという方は、七滝までの散策をお勧めします。時間も片道1時間ぐらいなので、良い運動になると思います。 七滝までの道で唯一危なっかしいところがここでした。大雨か何かで道の一部が崩落していました。 まぁ、危ないといっても、気をつければなんてことありませんし、この後身をもって経験する難所の数々から見れば、どうって事無い安全な場所です。 歩くこと45分余りで、七滝に到着です。 涼しげで見ていて癒されます。七滝の名前の由来ですが、七つの滝があるわけでなく、七つの滝を合わせたぐらい荘厳で見事な滝という意味のようです。 10分ほど見学して休憩をとったあと、登山再開です。 続きます
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