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2018.04.05
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↑本日発表の気象庁の資料より。

・・・さて、4月になれば少しは仕事が楽になるはずたったんですが、いまだ忙しい状態です(汗)。
新年度になり、いろいろ職場の契約が変わったり、仕事のやり方が変わってのトラブルが多発中です。
おかげで私だけでなく、職場の人たちの多くが疲れた顔をしている感じです。
GWごろまでには解決してほしいですねぇ・・・。
そんな感じでしたので、昨日あたり新燃岳の事をブログに書こう書こうと思いながらも、何も手につかない状態でした。
まぁ、えてしてそんな時に、大きな出来事があったりするわけです。

​本日、4月5日3時31分ごろ、新燃岳で爆発的噴火が起きました(噴火は7時15分ごろ終息しました)。​
​噴煙は約8千m上がり、火口から南東側に約800mの火砕流の発生も確認されました(今回の火砕流は、800m中、約400mが火口内での発生のため、火口外へ流れたのは400m位でした)。噴石も1.1kmの距離を飛散していました。​
一連の噴火の中で、一番大きな噴火でした。
今回の噴火ですが、マグマ噴火兆候は4月3日から見られています。
​​​火山性地震が一日に490回(速報値です。後で変更になる場合があります)も観測されたのです。その勢いは4日も継続し、219回(速報値。後で変更になる場合があります) 発生しました(昨日の時点で、「これはまた噴火が来るなぁ」と感じていました。・・・まぁ、今から言っても、後だしじゃんけんですけどね・汗)。​​​
3日、4日は火山性微動は発生していませんが、この2日間の火山性地震の急増は、火口内の岩盤の破壊が、断続的に発生したために生じたと思われます。つまりマグマを抑え込む蓋がひび割れて脆くなってしまったのです。
その結果、マグマが上がってきやすい環境が整い、結果本日の爆発的な噴火につながったのだと思われます。
噴火後、地殻変動データは、沈降の傾向を示しているということで、今回の噴火で一応上がってきたマグマは吐き出したようです。火山性地震も減少しているようです。
ただしこれで火山活動が収まるとは、ならないでしょうね。
前回の爆発的噴火は3月25日でした。
その時も噴火後山体の傾斜は沈降傾向となっていましたが、その後再チャージが進み、約10日で再度の爆発的噴火ということになったわけですから、火山活動は依然活発です。現に噴火後の今日5日は、火山性地震こそ減少しているものの、マグマの動きを示している低周波地震は時折観測されていたようです。
3月の噴火と今回と、岩盤の破壊と劣化がさらに進んでいると思われますから、マグマの上昇に対して、それを支えられずに噴火というパターンが、
​当面継続すると思われます。
いうなれば、新燃岳の桜島化は続くと思われます(私は1年2年といったスパンの、火山活動継続もあり得ると思っています)

こんな感じの新燃岳なので、たぶん煽り記事で、また「新しいステージが・・・」とか、「南海トラフが・・・」とか書かれそうですが、現時点のところ、噴火は気象庁の予測した範囲内で収まっている点は、きちんと受け止めるべきことと思います。
気象庁は、噴火による危険エリアを3km以内と分析しています。そして現時点で2km以上噴石が飛んだことはなく、火砕流も1km以内に収まっています。
​火山活動の分析能力という点で、学会では沈黙なくせに(というより発言しようともしない)、メディアや煽り記事で妄想を垂れ流しているような先生より、はるかに信用度は高いと言ってよいでしょう。​

新燃岳は今後の火山活動の継続により、入山規制などの範囲が、4km5kmに拡大する可能性はありますが、それを聞いても大騒ぎすることなく、落ち着いて行動したいですね。
それではまた。





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Last updated  2018.04.05 23:05:06
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