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2018.05.05
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​最近火山の話に触れていないのは、山がおとなしくなっているのではなく、私の方に、ブログを書く余力がないことが大きいのが理由です(32型の時は、少しずつ書き溜めていたのですが、最近の火山の動向は、動きが早くてまとめるのは骨が折れます・汗)。​
さて霧島山新燃岳・硫黄山の状態ですが、新燃岳は3月26日、硫黄山は4月26日が直近最後の噴火となります。
GNSS連続観測を見ると、硫黄山は4月19日の噴火以降隆起が止まり、沈降に転じ始めているようです。
依然噴気は強く出ていますが、火山性微動も発生せず、火山性地震も減少しており、まだ高い火山活動は続いているものの、噴火警戒前の状態に戻りつつあります。
そういったことを受けてか、5月1日、気象庁は硫黄山の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げ、規制エリアも2km圏内から1km圏内に縮小されています。
確かにデータ的には、規制縮小の明るい兆候はあるものの、規制解除のタイミングが早いなぁと驚きました。
まぁ、別にGWに合わせてというわけではないでしょう。現地観光施設の運用が再開されたのは3日からですし、急なことで観光客の来訪が間に合ったとはいえないでしょうし。
私個人は、直近で硫黄山が大きめな噴火を起こす可能性は低いと思っていますが、先日来の噴火で、マグマが上昇しやすい状態になっているのは間違いないとも思いますので、当面は注意しながら推移を見守っていきたいなと思います。
​硫黄山の噴火についてはそんな感じですが、傷跡は深いですね。
先日ニュースでも大々的に取り上げられたので、ご存じと思いますが、硫黄山に近い赤子川や長江川には、火山噴出物が大量に流れ込み、特にその中にあったヒ素が甚大な被害を与えています。​
幸いにも赤子川と長江川の水は、飲用水として取水していないので、人的な被害は出ていませんが、農業用水として使用出来ず、両河川の魚などは甚大な被害もでています。 また井戸などにもヒ素が流入している可能性もあります。こちらの状況は、これから被害が拡大する可能性もあります。

そして新燃岳ですが、4月は硫黄山の噴火に反比例するように、噴気は小さくなり、火山性地震も減少傾向にありましたが、5月になってから再び増加に転じています。
​​5月1日は31回でしたが、2日は777回(ただし新燃岳直下の地震は21回)、3日は283回(新燃岳直下は18回)と、かなりの激増ぶりです。​​
ただし低周波地震は観測されていないようなので、マグマが激しく動いているというわけではないようです。
恐らく、火口内の岩盤の破壊が進んでいるのではと思われます。つまり、今はマグマは落ち着いているようですが、その蓋になる岩盤の破壊が激しくなって、一層脆くなってきているので、マグマの動きが大きくなった場合、再噴火に至る可能性はまだ高いようです。
新燃岳の噴火活動は、まだまだ収まる気配はない。当面桜島や先年までの阿蘇山のように、時折ポカポカ噴火が起きるという風に、考えていたほうがよさそうです。
もし噴火の報を聞いても、慌てず落ち着いて、冷静に対応したいですね。

それではまた。





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Last updated  2018.05.05 23:38:26
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