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カテゴリ:火山・地震情報の見方
今回の地震で亡くなった方のご冥福と、被災された方へのお見舞いを申し上げます。
地震から3日になりました。 現在のところ大きな余震は起きず、インフラなども順調に復旧しているようです。 まぁ、熊本地震の1/64位のエネルギーですからね。余震は熊本地震の時より少ない理屈になりますからね。 私も今の仕事では、大阪の方に支社がありますが、機能不全になったのは当日だけで、昨日から通常業務(と言っても、仕事量はいつもの半分程度ですが)に戻っているようです。 大きめな余震も今のところ起きていませんが(今のところ大きな余震は、19日0時35分ごろに起きたM4.0の地震です)、余震の危険は、1週間程度は続くと考えられています。 それに本日より近畿地方は強い雨に見舞われていますので、土砂災害の懸念もあります。 脅かすつもりはありませんが、山地や丘陵地にお住みの方は、雨が止んで落ち着くまでは、安全な避難施設などにいらっしゃる事をお勧めします。 さて今回の地震を引き起こした断層帯は、まだ特定には至っていないようです。有馬―高槻断層帯もしくは、生駒断層帯と上町断層帯の影響を受けた断層帯ではと推測しているようです。断層がちょうど空白地帯が震央のため、未知の活断層の可能性もあるかもしれません。 これは、地震発生地点が、断層帯が入り組んでいる場所のうえに、例えば地震が頻繁に起きている関東の断層帯とは異なり、近畿の断層帯の多くは、おとなし目で、データが不足しているということも大きいようです。 今回の地震の結果、2cm程度の隆起が見られるようです。しかしGNSS連続観測の結果では、それ以外に大きな地殻変動や、不安定な様子は観測されていません。 もともとGPSによるデータ測定は、地殻変動の様子を長期的に観測するためのもので、変動の有る無しが余震や、さらなる大きな地震の兆候を捕らえられわけではありませんから、安心と言えるわけではないのですけどね。 そうそう、ネットなどで明日6月21日に南海トラフが起きるとかいう話が出回っているようです。なんでも今回は、ブラジルの予言者ジュセリーノ・ダ・ルースなる人物の予言だそうです。 熊本地震の時は、「2062年からやってきた未来人」が、熊本地震が起きると予言(未来から来たのに、予言て何よ? 予言て、未来の事を見通すってことなのにね)したと話題になりましたが、それと同等の「ネタ」のようです。 言うまでもありませんが、これらの「予言」なるものに、根拠はありません。 地震の予測が困難な現代の科学では、明日地震が起きないことを確約できません。しかし科学的に根拠のない出鱈目な主張に、耳を傾ける必要性は全くありません。はっきり言えば、地震は日ごろから対策を考え、心構えを作っていくしかないのです。そんな曖昧な情報に振り回されるのは非常にばかげています。 次のブログは、この人物について書いてみますかねぇ。 それではまた。 PS 小学生の女の子が亡くなる原因となったブロック塀ですが、今日の報道では、鉄筋が足りなかったのが、崩壊の原因という話でしたね。 継ぎ足しされたブロック塀では、鉄筋不足はよくある話です。塀などを増設する際は、前の部分をそのまま残してつぎ足すより、壊して作り直す方が、お金はかかりますが、確実です。 ・・・まぁ、今回の地震の状況を考えれば、きちんとしたブロック塀だったとしても、倒壊した可能性はあります。ただ、被害は小さくできたかもなぁと、少し複雑な思いで見ています。
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