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カテゴリ:火山・地震情報の見方
今年もあと4か月になりましたねぇ。
はぁ、今年は夏登山に逝けず、秋も怪しくなってきたので、寂しい限りです。 ま、お金は順調にたまっているんですけどね。 それはさておき、7月の日本の火山動向です。 吾妻山(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意) 7月22日に、久々約19分の火山性微動が観測されました。 吾妻山で火山性微動が観測されたのは、2015年5月以来のことです。 また、火山性微動の発生が原因と思われる火山性地震が9回発生しました。震源地は大穴火口直下の浅いところと推測されています。 ただし、火山性微動が起きたのはこの日1日だけで、地殻変動(この日一日だけ若干山体膨張する傾向があったようですが、その後落ち着いたようです)や噴気に変化はなく、落ち着いているようです。 今のところの感じでは噴火の兆候は感じられません。 草津白根山(白根山、本白根山とも噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 6月から変化はありません。 先月確認された湯釜の変色ですが、7月も継続しています。 現時点で噴火の兆候はありませんが、GNSS連続観測のデータでは、若干の山体膨張の兆候が観測されていること、全磁力連続観測でも、湯釜地下の温度上昇が続いているきらいがあることから、まだまだ注意が必要のようです。 西之島(火口周辺危険 →入山危険) 7月も活発な火山活動が続いています。もっとも前のように、島がどんどん拡大するような噴火ではありません(海まで100m位の一度溶岩流は止まったようです)。 ただし噴火で1.5km位のところまで噴石を飛ばす可能性がありますから、船で近づくというのはやめた方がいいでしょうね。 霧島山(えびの高原(硫黄山)、噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 4月27日以来噴火は起きていませんが、火山活動は再び活発化してきています。 7月は火山性地震が875回発生し、GNSS連続観測でも、硫黄山を起点にした緩やかな隆起傾向が続いています。 硫黄山近くの河川にも、再び火山性の有毒物質の流入が強まっているようです・・・。 もし噴火に直結する場合ですが、硫黄山周辺のマグマだまりは、新燃岳の燃料供給地であることから、硫黄山が噴火するかは何とも言えません。 現地の皆様、観光客の皆様とも、いざという敵にも慌てず落ち着いていただければと思います。 霧島山(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 新燃岳も、6月28日以降噴火は起きていません。噴気や高温の異常域の拡大もなく、火山性地震も21回(6月は53回)と、少なめです。 ただし新燃岳の噴火の燃料は、硫黄山の方から供給されている点から考えると、新燃岳直下が落ち着いていても、安心できるわけではないんですよね・・・。 今のところ大規模な噴火の兆候はありませんが、現状の火山活動は当面継続しそうです。 桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制) 7月も普段通りの元気いっぱいな桜島です。 噴火は南岳火口で29回(6月は35回)発生し、内爆発的噴火は16回(6月は13回)でした。 気になるのは、火山性微動の月間総時間数で、7月は100時間6分でした(6月は57時間50分)。 火山性微動は、マグマの動きがあることを示していますので、火山性微動の増加は、少々気がかりです。 まぁ、近々に大噴火の兆候とか、そういうわけではないんですけどね・・・。 浅間山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 大きな変化はありません。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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