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2018.11.12
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吾妻山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

噴火は起きませんでしたが、10月は大穴火口直下付近で火山性地震367回と、多めな状態になっています。

↑画像は気象庁の発表資料です。

大穴火口北西では、地熱帯の拡大と新たな噴気が見られています。​
現時点で、すぐに噴火が起きそうな兆候はありませんが、火山活動が高まってきており、噴火に至る可能性は十分にあります。
引き続き、要警戒の吾妻山です。

草津白根山(白根山、本白根山とも噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

9月28日に火山性地震の急増から、噴火警戒レベル2に戻ってしまった白根山です。
しかし10月は平穏と言っていい状態になっています。
このまま大人しくなってくれる可能性が高いとは思いますが、まだもうちょっと時間がかかりそうです。


霧島山 えびの高原(硫黄山)・新燃岳(噴火警戒レベル2 火口周辺規制)


硫黄山、新燃岳とも10月は噴火は起きていません。
しかし硫黄山付近では、マグマの上昇による隆起、噴気地帯の拡大が続いています。
今のところ、大規模噴火の兆候はありませんが、小規模噴火がポカンポカン起きる桜島化の様相があります。
​火山活動、そろそろお収まってほしいんですけどね。早く新燃岳に登ってみたいのに(自分の欲望に忠実な鳥類)。​
まだまだ落ち着かない霧島山です。


桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制)​​

10月の桜島は、パワーダウンしています。
南岳火口で8回の噴火が起きましたが、爆発的な噴火は起きませんでした。

とはいっても、一時的な休息でしょうね。
南岳火口に上がっている噴煙の色は、灰褐色や青白色で、これらはマグマや火山性ガスを主体とした成分を多量に含んでいることを示しています。
桜島も大規模噴火の兆候はありませんが、遠からず元気な桜島に戻りそうです。


口永良部島(噴火警戒レベル3 入山規制)

すでにブログで何回か触れていますが、まとめ的に書きたいと思います。
10月21日18時31分ごろ、噴火が起きました。口永良部島での噴火の発生は、2015年6月19日以来の事です。
噴火規模は極めて小さいものですが、29日ごろまで断続的に継続しました。
GNSS連続観測では、噴火後も、口永良部島で緩やかな隆起の傾向が続いていることから、マグマのチャージが継続していることが伺えます。
火山活動は当面継続すると考えられます。
もちろん、チャージされているマグマ量から、大規模な噴火災害が発生する可能性は小さいと思われます。
危惧する点は、新岳火口から、市街地まで遮る障害物がないため、火砕流や土石流が発生した場合、大きな被害が出る可能性がある点です。
現地の皆様、観光の方々は、火山情報や自治体からの情報には、十分ご注意ください。

西之島(火口周辺危険 →入山危険)​​

先月より大きな変化はありません。

それではまた。





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Last updated  2018.11.12 21:59:54
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