|
カテゴリ:火山・地震情報の見方
ふぅ、今年は火山がなかなか頑張っている年ですね(汗)。
年内と言わず、大人しくなってほしいところです。 最初は雌阿寒岳です。 画像はすべて期初上町の発表資料からです。 ここに上ったのはもう2年前ですか、昨日のことのように思います。 ポンマチネシリ火口直下を震源とする地震が、9月下旬から10 月中旬にかけて、やや多い状態となり、その後いったん落ち着いてきていたのですが、20日から再び急増しはじめました(現在最も火山性地震が多かったのは、23日の675回(速報値です。後日精査の結果、回数が変わる可能性があります)です)。 ↑23日までの火山性地震の回数です。 それを受け、気象庁は23日に雌阿寒岳の噴火警戒レベルを、3年ぶりに2(火口周辺規制)に引き上げました。 現時点では、火山性微動や地殻変動は観測されておらず、噴気が増加してもいません。直接的な噴火の兆候はありません。23日に675回だった火山性地震も24日は57回、25日は20回まで減少しています。 ただ2006年3月21日の雌阿寒岳噴火時は、急増した火山性地震が急減した時に発生していますから、当面安心はできません(恐らくこの後しばらくは、火山性地震の急増と急減が繰り返し起きるかと思います)。 次は焼山です。 22日9時ごろから、山頂の北西方向で群発地震が始まっています。震源の深さは、1~10km位の深さです。マグニチュードは最大のもので3.2ぐらいで、多くは3.0以下のようです。 正直、火山性地震と考えるにはエネルギー量は大きめで、震源の深さもばらつきが多い気がします。 火山性微動や低周波地震は起きていないことから、目立つようなマグマの運動の結果の地震というわけではなさそうに感じまています。 したがって、時点で噴火の兆候はないと思われます。もし噴火ということになるなら、水蒸気噴火かな。 となると、地震の原因ですが、昨日までは小さな山崩れの可能性を考えていたのですが、もしかしたら新しい噴気孔が開くとか、そういう可能性に思い当たりました。もしそうなら、噴火というより、山肌の一部で爆発が起きて、噴気孔が開き、新しい噴気場所ができるという感じになるかもしれません。 雌阿寒岳とは異なり、焼岳の方は少々展開が読みづらいですが、当面要注意です。 ま、ここで書いた事は噴火や災害が起きた場合ということなので、起きるというわけではありません。何事もなく終了という可能性もあります。そうなったら万々歳ですね。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[火山・地震情報の見方] カテゴリの最新記事
|