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2018.12.13
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2018年もあとひと月ですね。そして平成最期の冬ですね。そう考えると感慨深いものがあります。
​そして寒い(そんなオチか?)。​
では11月の火山動向です。

※ブログで使用されている写真や資料は、気象庁の2018年11月の月間資料からの引用です。


雌阿寒岳(噴火警戒レベル1 活火山であることに留意 → 11/23噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

11月20日あたりから火山性地震が多くなってきました。月末にかけて、火山性地震の回数は減少し、火山性微動も観測されていませんが、2006年と2008年の小噴火の時は、いったん火山性地震のラッシュが終息し、その後にあたたび火山性地震が急上昇したときに噴火が起きていますから、気象庁は警戒を弱めていません。


今のところ想定されている噴火規模は、噴石を火口から500m圏内に降らせる規模です。登山者以外に影響が出る可能性は皆無ですが、降灰などが広範囲に広がる場合もありますから、もし噴火になっても、落ち着いて自治体の指示に従ってください。


吾妻山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

月間の火山性地震の回数295回、火山性微動は16回と火山活動が活発です。
そしてさらに気がかりなのは、GNSS連続観測のデータならびにだいち2号のSARデータの解析結果では、大穴火口付近の隆起が続いているようです。
今すぐに噴火という兆候はありませんが、2016年まで規制されていた時よりも、火山活動は活発な傾向です。
噴火のニュースが流れても、慌てずに行動したいですね。


草津白根山(白根山、本白根山とも噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

火山活動は順調に低下してきています。噴火の危険は低下してきていますが、噴火前よりはまだ活発な活動なのと、不意打ちの噴火に見舞われたこともありますから、気象庁はまだ警戒を解く気はないようです。


焼岳(噴火警戒レベル1 活火山であることに留意)

前にブログで触れましたが、11月22日あたりから群発地震が始まりました。別段マグマのある場所で起きているわけではなく、噴火を誘発するような感じでもありません。
事実、火山性微動や低周波地震は起きておらず、たまたま活火山近辺で地震が多発したというだけで、火山活動に影響は与えていないようです。


図を見ると、焼岳周辺が、地震の多発地帯だということが見て取れます。
発生しうる大きな災害としては、噴火よりも、山崩れのような土砂災害かもしれません。ただしそれももし起きるとしたらということで、何事もなく終了という感じになるかなと思っています。


霧島山 えびの高原(硫黄山)・新燃岳(噴火警戒レベル2 火口周辺規制)

6月以来噴火が起きていない霧島山の新燃岳、硫黄山ですが、火山活動は依然活発で、えびの高原地下のマグマチャージも、鈍化しながらも継続中です。
直近で噴火の兆候はなく、煽り記事で出てきそうな大規模噴火の兆候はありませんが、桜島のような小規模な噴火が、頻繁に起きるような火山活動が発生する可能性があるように思われます。
​ふぅ、気象庁の資料で霧島の山並みを見ていると、霧島の温泉でのんびり年末年始をとか、脳内想像してしまうのですが、金銭的に無理かなぁ(何か話が別の方にずれていく鳥)。​


桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制)​​

​11月は南岳火口で11回の噴火(このうち2階が爆発的な噴火)が発生しました。​
特に14日の噴火は、噴煙が4000m上がり、噴石が4合目まで達しました。

ま、いつも通りの桜島ですね。大きな噴火の兆候は今のところありませんが、逆におとなしくなる感じもありません。
良くも悪くもわかりやすい桜島です。


口永良部島(噴火警戒レベル3 入山規制)

新岳火口では連続した小規模な爆発的な噴火が起きているようで、1000m位の噴煙が上がっています。
しかし全体的にみて、火山活動は徐々に低下してきています。今のところチャージされた燃料がどんどん吐き出されている感じです。燃料補給がないとはいえ、現在のチャージ量だけで、新岳火口から2kmぐらいは被害を出す規模の噴火は起こせそうですから、まだまだ落ち着かない感じです。


西之島(火口周辺危険 →入山危険)​​

先月より大きな変化はありません。

今回はこんな感じです。
それではまた。





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Last updated  2018.12.13 21:21:24
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