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カテゴリ:火山・地震情報の見方
今年も早々に熊本で地震が起きましたね。幸い亡くなった方などは出ませんでしたが、正月気分に冷や水という感じです。
現地の皆様には、お見舞い申し上げます。 ちょっと掘り下げて、今回の地震を見てみましょう。 地震が発生したのは1月3日18時10分ごろです。 震源地は熊本県熊本地方で、マグニチュードは5.1(最初の5.0より修正)、震源の深さは10kmとのことです。 地震は東西方向の圧縮軸かつ、南北方向の引っ張り軸の横ずれタイプでした。これは熊本地方で起きる地震の一般的な「形態」です。 気象庁の見解では、今回の地震は2016年の熊本地震とは別物であるとのことです。 確かに画像をみると、布田川断層帯から離れており、断層帯も異なるため、誘発ではなさそうです(ただし研究家の中には、「広義には熊本地震の余震」という考えをしている方もいます)。 あと今回の地震を見て興味深いなと思うのは、余震がさほど起きていない点です。 地震のエネルギー的には、M5.1というのは、あまり大きくない地震なので(参考までに、2016年の熊本地震(M7.3)のエネルギー量を100とした場合、今回の地震のエネルギー量は0.05位です。震度6弱になったのは、ひとえに震源が浅く、いわば自宅の真下で突き上げるように地震が起きたため、震源地付近の揺れ幅が大きくなったことによります)、今回の地震単発で終了という可能性もあるかなと思いますが、気象庁は、1週間は余震警戒を呼び掛けていますので、まだ油断はしない方がよさそうです。 東日本大震災、熊本地震と、大きな余震の後に本震が来るパターンが来ていますので、疑心暗鬼に陥る方も多いと思います。 残念ながら、今回の地震は大丈夫とも、危険ですとも判断することは出来ませんが、油断し過ぎず、恐がりすぎず、冷静に受け止めていく必要があるかなと思います。 また、今後の地震の有無に限らず、今回の地震で地盤が緩くなっているところもあるかもしれません。それが雨や雪によって崩れる懸念もあります。土砂災害についてもご注意ください。 さてクラカタウの方は、1/2に噴火が再開しました。 ただし、すでに山体の2/3を失っていることもあってか、噴火によって現時点の山体の崩壊などは起きておらず、津波は報告されていません。 現在のクラカタウは、海の中にある方が、火山の土台なので、噴火により海底下の部分が崩落し、津波を発生させる可能性は依然あります。 現在のところ、噴火によって生じる山体崩壊で、津波を感知できるシステムがない以上、発生するまでわからないというのが本当のところですが、それ故に、いざという時は津波から逃げられるよう、高所の確認や、脱出経路の確認は必要かと思います。 現地にいらっしゃる方々は、くれぐれも油断無きよう、お気を付けください。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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