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カテゴリ:火山・地震情報の見方
春らしい陽気になってきましたねぇ。先月との気候の違いに、ちょっと体がついていかないような・・・。
あ、転倒の怪我については順調に良くなっています。まだ正座はできませんが・・・。地味に長引きそうです。 それでは2月の火山動向です。 ※ブログで使用している写真やグラフ等は、気象庁の報道資料を使用しています。 吾妻山(噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 基本的に変化はなく、火山活動が高まったままです。 2月の月間地震回数は181回で、1月(358回)と半分近く減り、先月は火山性微動も起きませんでした。 しかし大穴火口付近の隆起が続いており、磁力の消磁も、大穴火口南側で依然続いています。 火山活動は高いままですね・・・。 2月末時点のデータを見る限り、すぐに噴火するような、そういう切羽詰まった兆候は感じられませんが、いつ噴火が始まっても不思議ではありません。その場合は、大穴火口から1.5km圏内に噴石、また福島市などに降灰が起きる可能性があります。 そうなっても慌てず、自治体の指示に従ってください。 阿蘇山(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意) 先月に続けて取り上げますが、大きなに危険があるわけではありませんので、その辺は慌てないでくださいね。 2月の阿蘇山は、火山性地震と孤立型微動が多め(火山性地震は2月は11614回、1月は13706回、孤立型微動は2月は7412回、1月は5915回でした)で、火山性ガスの放出も2200トン(1月は700~1300トン)と、動きが激しい感じです。 もちろん、現時点の阿蘇山に大きな噴火の兆候などありませんが、今後も火山活動が高まり続ければ、噴火警戒レベルの上昇はありえるでしょう。そうなると、煽り記事がまた登場しそうです。 その際は、慌てず冷静にニュースを受け止めたいですね。 霧島山 えびの高原(硫黄山)(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) 新燃岳(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意) → 2/25(噴火警戒レベル2 火口周辺規制) えびの高原側の火山活動は、1月とほぼ同等で活発です。2月も火山性地震も硫黄山を中心として、韓国岳北側から甑岳付近にかけてです。 今月はえびの高原側の全磁力観測のデータをあげてみます。 図を見ると、2018年4月の硫黄山噴火後、不動池北から硫黄山北にかけては磁力が上昇(つまり地下温度が低下しています)傾向にあるのに対して、硫黄山東から南、南東にかけては磁力が低下(地下温度の上昇、マグマの上昇もしくはまだ高温を保っている可能性があります)が見られます。 こう見ると、えびの高原側の規制解除はまだまだ先の話ですね・・・。 さて、個人的に残念感が非常に強いのが新燃岳です。 1月18日に噴火警戒レベルが1に低下しましたが、2月25日に噴火警戒レベル2、火口周辺規制に逆戻りです。 理由は、25日ごろより火山性地震の急増(1日で58回で、2月は180回の火山性地震が起きましたから、1日で2月の1/3の地震が起きたことになります)が観測されているからのようです。 先月のうれしいサプライズは、ぬか喜びに終わりました・・・。 やっぱり、規制解除の判断が早すぎたということになります(ちょっとやさぐれ中)。 ただしこちらもすぐに噴火の兆候があるというわけではありませんから、長い目で気を付けていきましょうということになると思います。 口永良部島(噴火警戒レベル3 入山規制) 2月は2日に噴火が起きました(約2時間)。 その後は火山活動は低下傾向にあり、火山性地震は125回に減少(1月は467回)し、火山性微動は一度も起きず、火山性ガスの放出量も低下傾向にあります。 ただし今までチャージした量は、まだ全部吐き出されたわけではありませんから、これで大人しくなるかはわかりません。 まだ少し注意が必要な感じです。 桜島 (噴火警戒レベル3 入山規制) 草津白根山(白根山、本白根山とも噴火警戒レベル2、火口周辺規制) 西之島(入山危険) 先月より大きな変化はありません。 今回はこんな感じです。 それではまた
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