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カテゴリ:防災・減災・生存術
関東は台風の暴風雨圏を抜けましたが、東北の方で猛威を振るっているようですね(7時半時点で宮古市北東190km付近の海上にいるようです)。 河川の氾濫や大雨等でご苦労されている方も多いかと思います。今回の台風で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。またお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。 江戸川区では、依然避難勧告が解除されず続いていおり、荒川の氾濫警戒も継続していて予断を許しませんが、一応我が家周辺の大きな危機は回避されたようです。 断水や停電もなく、冠水もありませんでした。非常に運がよかったです。 ・・・大きな被害の出た地域のニュースを見ていると、手放しで我が身を喜ぶことができませんが・・・。 さて私ですが、いくつかの理由から結局避難せず自宅待機で終わりました。 理由1は、自宅から1本道で50mの距離にある小学校の避難所開設が遅く(私が昨日ブログを書いていた時間にちょうど避難所ができたようですが、私がそれを知ったのは、1時間以上あとでした)、さらに私が避難所開設を知ったのが遅かったという何ともさえない理由です。 他の避難所はありましたがそちらを選択肢から外したのは、移動に15分ぐらいかかる上に、氾濫予想がでた新中川に近づくことになるため、もし氾濫が始まっていた場合、途中で冠水に鉢合わせして苦労する可能性があったためです。 理由2は、今回の台風による我が家近辺の浸水予想が約1mとなっていました。江戸川区は0m以下の土地が7割と言われている場所ですが、我が家近辺は海抜50cmと若干高くなっています(さらにアパートが立っている場所は30cm位高くなっています)。 あと我が家の位置は、荒川から2km程離れています。我が家近辺に水が来るのは20分ぐらいと、計算していました(氾濫規模とかによって時間は変わるはずなので、すごい適当な計算ですが・多汗)。 なので、河川決壊の情報が来てから、近くの小学校に避難でも間に合うと、冷静(暢気の間違いかな・汗)に考えていました。 今回予想外だったのは、最初に氾濫警戒情報が出たのは、西の荒川ではなく、北の新中川だった点です。 我が家から新中川の距離は3kmと荒川よりは遠いですが、東葛西北部の微高台地帯を越えると、あとは緩やかな下り坂なので、水は荒川からの氾濫した場合と時間が同じか、若干早く到達するかもと考え、少し慌てました。 この点が理由1で書いた他の避難所に避難しなかった事情であり、前のブログで、「もうちょっと自宅で待機している予定」と書いた理由です。 そんな理由で自宅待機していました。基本的にニュースをネットでみながら(YouTubeで、台風情報をライブでやっていたのは助かりました。おかげで現時点の情報が分かったからです)、持ち出せない貴重品(ノートパソコンや米の袋など)を、天袋にしまうなど(冠水が予想通り1mなら、天袋までは水は来ませんから)、せっせと作業して過ごしました。 それがひと段落して、最新情報を見たところ、新中川の氾濫警戒危険度が下がっていました。これが自宅待機で終わった理由の3です。 その後夕方になり、荒川の氾濫情報が危険警戒レベルに上昇しましたが、基準点越えが上流の熊谷付近だったため、江戸川区がすぐに冠水する可能性が低く、またもう一つの大河川中川の氾濫情報は注意の段階から動きません。 高潮の時間も過ぎて、海からの冠水の可能性もなくなり、場所的に土砂災害の怒らない土地なので(崩れるような山とか丘が江戸川区はありませんから)、避難する必要性がだんだん小さくなってきました。 それでも停電や断水が起きたり、避難勧告ではなく避難指示になった場合は、すぐに外に出られるよう待機していたのですが、その状況にはなりませんでした。 そして夜の22時半ごろには、吠えるような暴風が止みました。外に出てみると、小雨は降っていましたが、風はなくなっていました。 そして23時半ごろには東京の特別警報は解除され、私にとって初めての避難勧告の一日が終わり、私も就寝することにしました(江戸川区の出している避難勧告は、本日7時半時点でまだ継続中です)。 暴風雨は終りましたが、荒川の氾濫警戒は続いており、夜中に決壊して避難指示に変わる可能性がありましたので、ドアのところに、古い衣類(捨てる予定のズボン等)を隙間にひき詰めて浸水を少しでも遅らせる処置をした後、外に出られる服装で頭のところにヘルメットとリュックを置き、電気をつけたままで就寝しました。 今回、私は避難せずに終わりましたが、判断その他が正しかったのか自信ありません。 ブログなどでは、「危険を感じたら行政の指示を待たずに避難してください」なんて言っているのにね(苦笑)。 夜中に冠水して水没したらとか考えてよく眠れませんでしたし、避難していた方が、ストレスがなかったでしょうね。私にもし家族、例えば小さい子供やお子さんなどがいたら、近所の小学校に避難所ができた時点で、迷わず避難していたと思います。独り者の適当さですね。 しかしやっぱり自分で全部考えて行動するのは、神経がすり減ります。あらかじめ避難しておくのは、そういうリスクを軽減することにもなると思います。 もし次に避難勧告が出た場合は、「前回は大丈夫だったら」と安易に考えずに、今回と同様に、悩みながら判断したいと思います。 最後に、よくこういう水害の時、「河川を見に行って行方不明に・・・」という話がよく出てきます。その心理がわが身になった時に理解できました。 川が氾濫する可能性があるとき、津波が来る可能性のある時に海を見に行くのは厳禁、絶対やってはいけないことと頭では皆わかっています。でも、現在の状態、危険度を判断する情報を知りたくて、ついつい見に行ってしまうのだとわかりました。 私の場合、自宅から距離があったので、荒川なり新中川を見に行こうとは思いませんでしたが、道路の様子は見に行きたくて、外を見に行ったときに、何度も心情的に行きかけました。 あれはそういう心理なんですね。 そんなことを色々感じた1日でした。 皆様も災害時は、くれぐれもよく考えて、最良の選択をされるようお祈りいたしします。
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