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カテゴリ:火山・地震情報の見方
今年の関東は台風ばかりが目について、余り大きな地震が起きたという印象はありません(大きな揺れになっていない、規模の小さな地震はちょくちょく起きています)。 そういう年もあるもんだなぁという感想は、昨日より崩れました。 12月3日10時18分ごろ、茨城県南部を震源とする最大震度4、マグニチュード4.7の地震が起きました。 私は仕事中でしたが、下から突き上げるような揺れを感じました。 そして今日、12月4日10時38分ごろ、今度は茨城県北部で最大震度4、M4.8の地震が起きました。 今日の地震の方が昨日の地震より1.4倍大きなエネルギーでしたが、東京は距離が遠くなったせいか、「あれ? 今揺れたかな?」程度の感覚でした。 さらに、本日18時13分には茨城県南部で最大震度3、M4.0の地震(同じ活断層かはわかりませんが、昨日の震源地に近いところですね)、その1時間余り後の19時35分には、栃木県北部で最大震度4、M4.7の地震が起きました。 ネットを見ていると、前日の地震から約1日後に地震が起き、夜にもまた地震が起きたという事で、不安に感じる方もいるようですね。 そう考えてしまうこと自体は致し方ないかと思いますが、こういう時こそ冷静に考えましょう。 4つの地震を見てみると、関連性がありそうかなと言えるのは、茨城県南部の2つの地震だけです。 昨日と今日の午前中に起きた地震は、同じ茨城県で起きた地震ですが、ものの見事に南の端と北の端です。動いた活断層も同じではなさそうです。栃木県北部の地震は、茨城県のどちらの地域からも離れています。 「昨日の地震に触発されたのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、この程度の地震の規模で、別の活断層が誘発して地震を起こすなら、日本列島は一年中、波に揺られる船の上のように、絶えず揺れ続けていることでしょう。 たぶんまた煽り記事が書かれることと思いますが、それらを気にする必要は全くありません。時間とお金の無駄です。 これもこの手の話をするときに再三書いていますが、直下型地震や南海トラフなどの巨大地震は、来る時には来ます。それは地震自身が決めたタイミングによってです。 残念ながら、現在の科学技術で、それらの発生するタイミングを、正確に予測することは出来ません。 予測できないことを心配するのは無駄です。不安をあおるような煽り記事を読んで一喜一憂するのではなく、日ごろから大きな地震が起きたらどこに避難する。家族との連絡手段を考える。非常食の準備をするという方に頭を巡らせた方が、かなり有意義です。 慌てず落ち着いて、冷静に減災について考えていけると良いなぁと思います。 それではまた。
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