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カテゴリ:火山・地震情報の見方
阿蘇山噴火で難儀をしている現地の皆様に、お見舞い申し上げます。 最近山の話には触れていません。 コロナの加えて、今年はトラブル続きでそれどころじゃ無いというのが一番大きな理由なんですが、山の話をし出すと、どうしても登りたくなってしまい、登れないことにストレスがたまるという心理状態になってしまうのも嫌なんですよね・・・。 今日の朝は、清砂大橋上で雪をかぶった富士山の姿を見て、嬉し反面悔しいストレスを感じつつ仕事に行きました。 そして昼休みになり、ネットのニュースを開いたところ、最新情報に「火山情報」文字を見かけ、不安を感じつつクリックしてみたところ、「阿蘇山噴火」のニュースが旅込んできました。 個人的な感想ですが、「あ、やっぱり来たか」でした。 と言うのも、10月13日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に上昇して以来、火山活動が活発化していたのは、個人的に承知していたからです。 ごく小規模な噴火は、14日から始まっており、特に18日からは火山性微動の震幅が非常に大きくなってきていたため、これは少し大きめな噴火がくるかもしれないなぁと漠然と考えていました。 今日来るとは思っていませんでしたけどね・・・。 本日11時43分に発生した阿蘇山の噴火ですが、噴火火口は中岳第一火口より、噴煙の高さは約3500m、火山性ガスは約4400トン、噴石は1kmを超える規模でした。 加えて、火砕流が西側に向けて発生し、流下距離は報道によると1.3kmに達したと言われています。 火山博物館から撮影された映像を見ましたが、火砕流が迫ってくる様を見ることが出来ます。現場の方々はさぞ恐ろしかったのではと思います。 まぁ火山馬鹿の私は、自分の目で見たかったなぁとか思ってしまうんですけどね(苦笑) 気象庁は噴火警戒レベルを3(入山規制)に上昇させ、火口から2km以内に近づくことを禁じる措置を発表しました。 噴火の規模から見て妥当な処置と思います。 ↑気象庁の資料より引用 さて今回の噴火ですが、2016年10月に起きた噴火よりはかなり小さめです。今のところ、活動が活発化する兆候も観測されていません。 一方で、噴火後も火山性微動の震幅が大きい状態が続いていること、傾斜計に下降の兆しが無いことから、今回の噴火で大きな圧力が抜けたとは考えにくいので、同程度の噴火が頻発する可能性はあります。 火砕流について、懸念される方もいるかもしれませんが、阿蘇山は周囲4km以内に人家が無いこと、現在の火山活動から、気象庁の予測を上回る噴火が発生する可能性は低いと思われます。 大きな被害が出そうなのは降灰による農作物への被害や、車や電気機器への影響、ぜんそくなどの呼吸器系の病気です。 降灰地域(19時30分時点での風向きは、南東方向への風になっていますので、阿蘇市から南阿蘇村、高森町に始まり、延岡市から日向市の間あたりが降灰エリアとなります)の皆様はご注意ください。 また現状では大きな噴火になる兆候はなさそうとみていますが、万が一の際は慌てず自治体の指示に従って避難が出来るようご留意ください。 現地の皆様は、火山灰の処理などいろいろ大変かと思いますが、どうかお体にお気をつけください。 それではまた。
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