■□【Step30】本は積読道・2“浦沢直樹「プルートウ」の衝撃」!”□■
帆: 須伝さぁ、今日のTBS「王様のブランチ」でも紹介されてたんだけど、浦沢直樹の「プルートウ」ってマンガ知ってる?須: 「プルートウ」ですか?(・・ ? ) いや、知らないですね。浦沢直樹氏っていえば、あの有名な「YAMARA!!」や「MONNSTER」の作者ですよね??帆: そう、そのとおり。浦沢氏といえば、既に数々のヒット作を世に送り、現在、日本を代表するひとりと言っても過言ではないよね。須: そうですね。あっ!「20世紀少年」なら僕も読んでますよ。今は16巻が最新刊ですよね。帆: あはは。そうだね。須: でも浦沢氏といえば確かに新作が出れば注目されると思うんですが、なんで今回の「プルートウ」はテレビで取りざたされるほど注目されてるんですか?帆: うん、そうだね。それはこの「プルートウ」という作品、何を隠そうあの巨匠・手塚治虫氏の「鉄腕アトム」を原作になってるんだよ。須: えーーー\(@O@)/ あの「鉄腕アトム」ですか!?帆: そうそう。あの軽快なオープニング主題歌で有名なお茶の間でもお馴染みのアトム。須: なんか、こう、想像できないですね。実際、読んでみた感想はどうだったんですか?帆: はっきりいって久しぶりに読み物でショックを受けたね。まだ1巻だけなんだけど、世界観、雰囲気、緊張感、キャラクターの魅力、随所に浦沢ワールドがビシビシきてるね。(p(>o<)q)須: (ゴクリ)(°д°;)帆: 原作が「鉄腕アトム」だけど、主人公はアトムじゃない。まず、ここが大きなポイント。既にここから浦沢ワールド全開なんだけど、主人公は“ゲジヒト”という優秀な刑事ロボット。ゲジヒトは世界でも最も有名な7人ロボットのうちのひとり。この物語はその7人のロボットのひとりである“モンブラン”が殺害さるところから始まる。彼はこのモンブラン殺害事件から始まる一連の殺害事件の担当者になる。浦沢版「鉄腕アトム」はこのゲジヒトの視点を通して連続殺人(ロボットも含む)とその裏に潜む真相を暴いていくというのが大きな物語の流れ。須: と、とてもあらすじを聞いただけでは「鉄腕アトム」には思えないですね。帆: 確かにその点はあると思うよ。この作品の魅力のひとつは、原作の「鉄腕アトム」t浦沢氏の「プルートウ」とのギャップから生まれる驚きにあると思うんだよ。子供向けヒーロー番組の代名詞であるアトムが手を変え、品を変えるとこんなに変わるのかっ!('◇')ってね。須: なるほど。帆: でも、それを差し引いても作品に引き込む引力はすごいよ。ロボットが夫婦となり、、子供がいるのが当たり前の世界で起こる事件を通して、俺たち現代人が何を考え、何を思うのか。そして、浦沢氏は何を伝えたいのか。マンガは世間では軽くみられがちだけど、テーマの重さは十分大人にも読み応えのあるものだよ。須: す、すごく読みたいですっ!\(>▽<)/帆: ぜひ買って読んでみてくれ。ただ、今回、第1巻発売に際して豪華版と呼ばれる単行本と原作となった「鉄腕アトム~地上最大のロボット~」や浦沢氏と虫プロ社長の手塚眞との対談集が同封されていたりと、特典多数の特別版が1,800円で発売されてるからこっちを買うことをおすすめするね。俺は買った時には豪華版の存在を知らなかったから、単行本を買っちゃったんだけど、豪華版買えばよかったよー!須: じゃあ、僕が豪華版を買って貸してあげますよ。帆: まじで!(>0<) 頼むよー。