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アラビア書道とその周辺

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2011.07.30
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カテゴリ:鉄道
久しぶりに夜行列車「快速ムーンライトながら」に乗りました。

「快速ムーンライトながら」はもともと大垣ー東京間を定期列車として運行していたものですが、最近は季節列車として夏休みなど繁忙期にのみ運転されています。

この電車が走り始める時期になると、何度か乗ろうとトライするのですが、座席指定券がなかなか取れず、しばらく乗れていなかったのですが、今回は無事ゲットできました。普通の快速列車なのに、指定席を取る難しさは東京ー札幌間を走る豪華寝台列車カシオペアと良い勝負かもしれません。料金はかなり違いますが。

木曜日のアラブイスラーム学院のお稽古が終わった後、東京駅に向かいます。
既に購入済みの青春18切符の1回分をこの列車に使います。この切符5枚綴りのクーポン券のようなもので、一回分で朝から夜まで鈍行にどれだけ乗っても2300円しかかかりません。
もちろん新幹線や特急・急行列車、それにグリーン車には乗れませんが、快速列車や普通列車には乗れます。もちろん「快速ムーンライトながら号」にも座席指定券を買い足せば乗ることができます。

快速ムーンライトながらは東京駅を23:10とかなり遅い時間に出発しますので、終点の大垣まで乗ると、青春18切符を2回分使うことになります。東京ー小田原のわずか50分しか乗らないのに一回分2300円かかってしまうので、もったいないため、この区間だけ別に切符を買ったほうが得です。
つまり、日付が変わる小田原までは券売機で買った通常の切符を使い、小田原から大垣(もしくはそれ以降)は青春18切符一回分を使うということが、この夜行普通列車を使う場合の常識となっています。車掌さんもその辺、良く心得ていて、車内検札の時に、18切符に翌日の日付のハンコを押してくれます。

東京から小田原までは1450円、座席指定券が510円、小田原から青春18切符1回分2300円ですので、締めて4260円で東京から大阪までを鉄道ファン的に楽しむことができます。

東京駅10番線には既に鉄ちゃん、鉄おじさん、鉄じいさん、鉄君の姿に混ざってサイクリング自転車らしい袋を抱えた真っ当な?本来の旅行者も目につきます。客層はバラバラです。最近はやりの鉄子さんらしい姿は余り見ません。いかにも京都あたりに旅行に行きます的な女性グループはいます。

アナウンスではしきりに『この電車に乗るには座席指定券が必要です。今日の分はすべて売り切れです』を繰り返し放送しています。夏休みに入ったとはいえ平日ですので、この列車の座席指定券を確保するのがカシオペア並に難しいというのはあながち嘘ではありません。

10両編成の電車が出発の10分ほど前に10番線に入線してきました。
旧こだま色(黄色と赤)の189系です。この電車の素性は、長野の横川ー軽井沢の急勾配を走っていた「あさま号」に使用されていた特急専用電車です。

ワラワラと鉄ちゃん写真班?が列車の後ろに向かい、全体の容姿を納めるべく、順次写真を撮っています。結構良い一眼レフのカメラを持っている少年もいます。

発車時刻になっても座席は意外に埋まっておらず、60%ぐらいの乗車率です。
いかにも旅慣れたという親娘が一組いただけで、かなり男性率の高い車両です。
鉄君は、皆よく似ていて、ひょろっとした体系で、メガネをかけ、地味な服を着て、リュックを背負っています。
そして、だいたい、時刻表を前座席のポケットに入れ、自分で作ったスケジュールを眺めながら、車外を眺めながら駅と通過時間などをチェックし、これからの長時間を楽しむようです。
鉄ちゃんは概しておとなしいのですが、ちょっと変わった車両が見えたり、通過したりすると、一瞬ざわめきます。食べるものにも余り興味がないので、コンビニ食を食べています。

列車は静かに出発し、品川、川崎、横浜、小田原と止まって行きますが、乗り込んでくる客は少ないです。
私の隣の席も結局終点の大垣まで誰も乗ってきませんでしたので、ゆっくりと座ることができました。

バスに比べ電車の方が開放感はあります。消灯や減灯はほとんどしないので、しっかり眠るのはちょっと難しいですが、本を読んだりゲームをしたりするにはちょうど良いです。

深夜時間帯を走るため、停車駅は少なく、また停車時間もほとんどありませんが、静岡ではしばらく停車しました。
昔はここで降りる登山客をよく見かけましたが、今日は皆無です。また、この列車に合わせて駅弁を売る声が聞こえていましたが、今は勿論なく、森閑とした駅に自動販売機だけが並んでいます。

浜松、豊橋でかなり長時間停車します。時刻表上では豊橋は通過になっていますが、名古屋での到着時間を調整するため停車しますが、ドアは開きません。停車中に貨物列車が何本か抜いて行きます。

外はすっかり明るくなって、定刻5時21分に名古屋に到着。半分ぐらいの乗客が降りて行った後、わずか3分で出発します。
ここも以前は20分ぐらい停車していたため、駅のホームにあるきしめんを食べてから更に電車に戻るという芸当もできたのですが、3分ではさすがに無理です。

終点大垣駅に5時53分に到着。
下り方面の乗り継ぎがうまくできており、5分の乗り継ぎで、網干行きに乗り換えることができます。朝6時前という時間帯にも関わらずこの電車は乗り継ぎ客で満員です。いつも利用している通勤客は座れず、迷惑なことだと思います。

さらに米原からは新快速の姫路行きに6分で乗り継げることができ、大阪駅には8時11分に着きます。
東京から大阪まで普通電車だけを乗って9時間ほどで到着することになり、平均時速は約62キロとかなり速いです。

ムーンライトながら号は青春18切符のためのような列車で、何度も廃止になりそうなところを切り抜けて今でも生き延びており、JRのシーラカンス的な列車です。こういう非効率な列車が走っている間は日本の鉄道文化もまだまだ捨てたもんではないなと思っています。

ムーンライトながらの後ろ姿(東京駅)





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最終更新日  2011.08.01 01:22:54
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