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カテゴリ:鉄道
ノーンカイ駅のタイ入国審査官は1人だけなので結構時間がかかります。乗る列車は19時10分発なので多少余裕があるのですが、その前に18時10分発の列車に乗る予定のグループがかなりやきもきしています。結局、彼らは先に入国審査をしてもらいました。
今回は奮発して一等寝台にしましたので(と言っても、乗車券・急行券込みで5000円くらいです。タイの交通機関の料金は異常に安い)、一等車の乗客には駅に特別待合室がありました。クッキー、ポテトチップス、紅茶、コーヒー、水が飲み放題食べ放題。まあ空港のビジネスラウンジのようなもの (このビスケットとポテトチップスはなかなか美味しかった) 先客は一組だけで、アメリカ人の老人とタイ人女性のカップル。タイ人は奥さんとのことで、かいがいしく世話をしているように見えました。タイでよく見かけるカップル。 19時少し前に列車に乗り込みました。先頭から2両目が一等寝台車になっています。1両目は荷物車のようです。それ以外の客車が10両ほどつながっています。 一等寝台は2人個室になっており、上段と下段に分かれています。ベットはまだセットされておらず、座席掛けになっていました。私は下段の方を予約していましたが、すでに上段の客が部屋にいました。 話を聞くと彼はオーストラリア人で、「70パーセントぐらいリタイアしている。現在55歳で年に何度かアジアを中心に旅行をしている。日本はまだ行ったことがないが、是非行ってみたい。これからバンコク経由パタヤに行き、自分のコンドミニアムに9月ごろまで滞在予定」と余りオーストラリア訛りの少ない英語で話してくれました。 19時ごろ先頭にディーゼル機関車が連結。そして19時10分に予定通り列車がゆっくりと発車。 女性乗務員が夕食と朝食のメニューを取りにきました。有料。それほどお腹も空いていなかったし、あまり美味そうなメニューなので予約しませんでした。 1時間ほど経ってから別の男性乗務員がやってきて手早く寝台をセット。日本の寝台車より幅があり、比較的ゆったりしています。 個室と言っても小さな洗面所があるだけで、荷物を置けばほぼいっぱい。 特に何もすることがないので、早めに寝ようと思いましたが、寒い。エアコンが効きすぎ。20度ぐらいしかないかも。調節は不可。ウィンドブレーカーを取り出して羽織り、更に備え付けのタオルケットで足を覆いましたが、それでも結構寒い。更に同室のオーストラリア人のイビキがすごい。 列車はほぼ30分ごとに停車。予定通り運行しているようです。思ったほど揺れもせず、寒さ以外は快適。 途中何度か目を覚まし人の出入りがあるのがわかりました。 アユタヤ駅に4時9分到着。ほぼバンコク圏内です。この調子だとほぼ予定通りに終着フアランポーン駅に到着できる計算になります。 空港のあるドンムアン駅に5:09着と順調。ここはLCC専用の空港があります。 するとなぜか列車のスピードが徐々に落ち始め、遅れ始めてきました。 結局フアランポーン駅に到着したのは6時35分。予定より25分遅れ。まぁこれだけの長距離を走ったのですからタイの列車としては誤差の範囲でしょう。 (ヨーロッパにある駅のようなドーム型の駅舎) ノーンカイとフアランポーン間は全長621.1km。今回11時間25分で走行したので平均時速54.4キロとなります。 タナレーンとノーンカイはラオスでは唯一の鉄道ですが、運営はタイ国鉄。タイ国鉄東北本線の支線の扱い。 タナレーン駅は2009年3月5日に開業。ゆくゆくは首都ビエンチャンと接続されると思われますが、いつになるか未定。接続できれば、タイの首都からラオスの首都までが乗り換えなしで一晩で行けることになり、便利になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.07 09:17:01
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