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カテゴリ:アラビア書道
アラビアのことわざでネットを探していると、慶應大学ほかで講師をされているエバ・ハッサンさんがエッセイを掲載しているweb雑誌「ふらんす」の『アラブのことわざ×日本』が見つかり、その中に面白いものがありました。
اَلْقِرْدُ فِي عَيْنِ أُمِّهِ غَزَالٌ ( アル・キルドゥ フィー アイニ ウンミヒ ガザール 直訳すると、「サルはその母の目では鹿である」 サルは醜いもの、鹿は美しいものを表しています。「人が何と言おうが自分の子供は可愛い」。一言で言えば、親馬鹿のことでしょう。 エバさんの解説には「あばたもえくぼ」的な意味で、身内に対してよく使われるとあります。 発音も(エルエルドゥ フェエーン オンモ ガザール)となっていますが、これはエジプト方言だと思います。エジプト方言では ق(カーフ)の音が母音だけになってしまい、サルもエルドゥになっています。 アラビア語では鹿のことをガザールと言います。英語のガゼルの語源です。 ガゼルは、日本の高山の崖っぷちにいる太めのニホンカモシカや奈良公園で煎餅を目がけてわらわらと寄ってくるニホンジカと異なり、スマートな体型でサバンナをピョンピョンと優雅に跳びはねているイメージです。 このため、しばしばアラブの詩などで若い女性を表すことが多いです。 ディーワーニ書体で書いてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.20 20:42:27
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