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カテゴリ:アラビア書道
外国どころか国内の移動も不便な中、初めて海外に出た時のことを思い出しました。
大学生時代には現在のようなLCCはなく、またディスカウントチケットもないため航空運賃は高く、一ドルが360円時代でしたので、なかなか普通の学生では海外旅行に行けませんでした。 初めて海外に出たのは、会社に入ってから、それもいきなり海外赴任した時でした。乗った飛行機はスイスエアーで、確か香港、バンコクと停まり、パキスタンのカラチで深夜3時ごろ降機。空港の待合室で乗り継ぎのダーラン行きのサウジエアを待っていました。乗り継ぎ便は朝8時の出発だったので、だだっ広く、硬いシートの誰もいない待合室でひたすら待っていました。 スイスエアーはビジネスクラスでしたが、サウジエアにはファーストクラスとエコノミークラスしかなく、会社規定により平社員はエコノミーに。同乗者はほぼパキスタン人労働者。 離陸後、しばらくすると入国カードが配られたので、書いていると、隣のパキスタン人がパスポートと入国カードを見せ、ジェスチャーで書いて欲しいと。一人書き終わって手渡すと我も我もと何人も。客室乗務員に頼もうとすると彼女も数冊のパスポートを重ねて、一生懸命書いている様子。初めての海外で強烈な印象が残っています。 アラビア語にも旅に関することわざがあります。 فِي السَّفَرِ عِدَّةُ فَوَائِدِ (フィー (ア)ッサファリ イッダトゥ ファワーイディ)「旅には多くの利点がある」 イッダは名詞ですが「多くの」という形容詞的な意味を持っていて、非限定の名詞複数形の前にも後ろにもつけることができます。後ろに付けると、فَوَائِدُ عِدَّةٌ (ファワーイドゥ イッダトゥン)と発音が変わります。ただ、実際使われている例文を見ると、前に付ける方が多いようです。 ナスヒー書体で書いてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.24 13:29:43
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