Go to Brunei 8
29日はいよいよブルネイ最終日ですが、フライトが午後4時ごろなので午前中はまだ動けます。まず朝少し早めに起きて、近くにあった喫茶店”The Coffee & Beans and Tea Leaf”という長い名前の喫茶店でモーニング定食にあった、コーヒーとスコーンを頼みました。コーヒーはさすがに東南アジア風の「どろっとしたコンデンスミルクたっぷり風」ではなく、日本風でしたが、若干薄かったような気がします。それでも久しぶりに普通のコーヒーを飲んだという感じです。スコーンはかなり大きく食べでがあります。バターやジャムを付けるとボロボロとこぼれてしまいます。また、かなり甘いバナナ風味です。ブルネイの見納めは、昨日礼拝日だったため中に入れなかった新モスク(ジャメ・アスル・ハッサナル・ボルキア・モスク)の中を見学することにします。2日まえに乗ったタクシーの運転手に電話をかけて呼び出し、モスク往復をお願いします。昨日はそれほど近くまで寄れなかったのですが、間近に見ると益々’でかい’という感じです。靴を脱いでうろうろしていると係員らしきおじさんが手招きしています。そして、日本人かと聞いてから、中を説明してやるからこちらへ来いと言っています。だいたい、こういう場合、後で法外なバクシーシを要求されるので、余り時間がないので外から少し見れたらOKですが、と言うと、遠慮をするなと言って前へ進んで行きます。頭のなかでどれくらい渡したら良いかを考え、あと空港までのタクシー代が要るし、とか計算しながら、しかたなく付いて行きました。このモスクは単に礼拝所だけではなく、中に、会議場があったり、講話室、図書館と多くの部屋があり、施設が整っています。男性の結婚式もこちらでやることもあるとのこと。このモスクは昨日も説明があったように礼拝室が男女別々に分かれています。男性用の方が大きく、3,300人、女性用は1,500人が一度にお祈りができますが、それ以外のところにも詰めて入ると10,000人以上が一斉にお祈りができるとのこと。実にBSBの人口の1割ぐらいが集まれることになります。数字は昨日のガイドさんと若干違いがありますが、まあ、大した違いはありません。礼拝室はムスリムの方は中の絨毯まで入れますが、異教徒は入口を入ったところまでしか入れません。それでも広大な礼拝場の様子はよく分かります。モスクの絵をデザインした白っぽい絨毯が敷き詰められています。シャンデリアが中央から太い一本の紐で吊されています。薄暗いモスクのイメージは全くなく、中は明るく、ミフラブもはっきりしていますと目立つように設置されています。今日はこちらでは平日にあたる土曜日の朝ですのでさすがに礼拝者はほとんどいません。シャンデリアはイタリア製、彫り物のあるドアはフィリピン製、絨毯はタイ製、建物内に書かれたカリグラフィーはトルコ製と、何もかも最高級品を使っているため、途中での設計の変更が多く、完成するのに8年もかかったということです。かなり建設業者泣かせようでした。ちなみにこのモスクの尖塔が57メートルあり、ブルネイで一番高い建物になっています。というより、そのように王様が決めたということです。ある意味世界で一番理想的なモスクでしょう。女性用の礼拝室も見ることができましたが、男性のより少し小振りです。こちらにはメッカの方向を示すミフラブがありません。また、金曜日などに説教者が立つことも、こちらではないので祭壇のようなものもありません。説教者の姿はモニターでこちらにも同時中継されます。今日は平日のためか、見学者が多く、中国人の団体客や日本人の団体客もいます。皆真面目に黒のアバヤを着せられています。結局30分ぐらい見学させてもらいました。拝観料はもちろんただでしたが、さて、このガイド料はいくらと言い出すのかと待っていると、そのまま、「シー、ユー、アゲイン」と短く別れの挨拶があり、最後まで一言もバクシーシの声は出ませんでした。かなり拍子抜けし、こちらも「サンキュー」と返しましたが、どうも今までの悪い経験が頭にあったので、失礼してしまったと、少し反省しました。ということでブルネイのスケジュールは全て終了しました。総括すると、最後の印象が良ければ全て良しです。