アラビア書道とその周辺

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• 天満橋でお二人の体験者

  天満橋のお稽古にお二人の体験者が来られました。お一人は少し年配の方ですが、アラビア語は全く知らないが、日本書道をしているのでそれと組み合わせてみたいということでした。自分の娘にアラビア文字が習えるところをインターネットで探したところ、ここが見つかったとのこと。もう一人の方は若い方ですが、アラビア語は全く知らないがアラビア文字が非常に興味があったのでということでした。いつもの通り、簡単な運筆の練習の後、私がそれぞれのお名前を書き、それを自分で書いてもらいました。お二人とも９０分の間、熱心に書いていらっしゃいましたが、ご年配の方はなかなか滑らかな線が出ず、かなり苦労しているようでした。一方、若い方の方は初めてにしてはなかなか滑らかな線が出ており、払いも何度も練習されていました。そして、次回から参加したいとのことでした。ご年配の方の方は次回から参加されるかどうかはっきり仰られませんでした。最近はアラビア語というより、アラビア文字の面白さ、美しさから書道をやってみたいという方が増えてきています。

  2010.08.07

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• 名古屋でのランチはパンで

  名古屋のお稽古が終わるのが12:00ですので、その足で京都のお稽古に向かうため、名古屋駅に行きます。その時、昼食を最近は名古屋駅付近にある店で買って新幹線の中で食べることにしています。だいたい名古屋駅から京都駅まで40分ぐらいですのでゆっくり昼食を取ることができるためです。名古屋駅の地下街には結構多くのパン屋があるので、いくつか回っているのですが、最近気に入っているのが、Antique（アンティーク）という名前のパン屋です。狭い通路を挟んで大手のDonqがあるのでどちらかで買うのですが、Donqはまあ無難な味というか、特に珍しいアイテムはありません。一方、このAntiqueは結構変わったパンが並んでいます。もともとは愛知県の小さなパン屋だったらしいのですが、生チョコレートがふんだんに入ったチョコリングというパンが有名になってあちらこちらに店を出し、現在では東京・銀座にも店を持っているというパン屋です（とあとで知ったのですが）。店でもチョコリングだけは別格で、それだけを買う客が並んでいたりします。大きなドーナツにチョコレートとクルミがふんだんに入ったパンですが、値段（500円）の割にはボリュームがあり、なかなか美味しいので名古屋人の気質にあったパンという気がします。以前、食べたことがありますが、当然一人では到底食べ切ることができませんのでお稽古をされている方と分けて食しました。かなりチョコレートが効いていて甘いのですが、クルミなどが少し和らげてくれます。今回はショコラミルティーユとアンティーククロワッサンにしました。クロワッサンの方は比較的普通のクロワッサンでしたが、ショコラミルティーユは思った以上に甘く、またこれも結構ボリュームがあったので、一人では多すぎました。次回からはどちらか一方にしようと思います。

  2010.08.06

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• 本田先生の名古屋・関西巡回指導のお知らせ

  以前より本田先生に年に一回程度名古屋・関西のお稽古場所も回って頂き、直接指導をして頂くという企画を計画していました。ただ、先生が非常にお忙しいことからなかなかスケジュールが合わなかったのですが、今般、ついに実行の運びとなりました。特に特別な講義などは予定しておりません（先生のためになるお話はあるかも知れませんが）。ちょうど１０月の作品展の直前ですので、出品作品のアイデア、ヒントなどを得るのも良いですし、なかなかうまく書けない文字のテクニックなどを聞いてもOKです。日頃疑問に思っていたことも（アラビア語、アラビア書道に限りますが）遠慮なくお聞き下さい。もちろん私も一緒に参ります。巡回指導は以下のスケジュールです。原則としては、それぞれのカルチャーセンターでお稽古をされている方が対象です。ただ、カルチャーセンターによって当日の体験や見学が可能な場合もありますので、生徒さん以外の方で参加してみたいという方はそれぞれのカルチャーセンターに直接問い合わせてみて下さい。尚、大阪・淀屋橋の”アラビア書道IN大阪”のみは日本アラビア書道協会にて受付ます。日本アラビア書道協会へe-mailもしくはFAX、または、協会のホームページ（http://www.jaca2006.org）の「問い合わせ」経由ご連絡下さい。９月２日（木）　10:00～12:00　栄中日文化センター（名古屋）（TEL:052-263-7111）　14:45～16:45　JEUGIAカルチャーKYOTO（京都・河原町）（TEL:075-254-2835）　19:00～21:00　アラビア書道IN大阪（大阪・淀屋橋）９月３日（金）　10:30～12:30　アゼリアカルチャーカレッジ（大阪・石橋）（TEL：072-761-0660）　14:30～16:30　NHKカルチャー神戸（神戸）（TEL:078-360-6198）９月４日（土）　14:45～16:45　JEUGIA千里セルシー（大阪・千里中央）（TEL:06-6835-7400）　18:30～20:00　関西日本トルコ協会（大阪・天満橋）（TEL:06-6353-1065）

  2010.08.05

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• アラビア書道千里セルシーミニ作品展

  8月4日に一足早く大阪に入りました。8月5日から始まる、ＪＥＵＧＩＡ千里セルシーの作品展にアラビア書道も参加するので、その展示作業を行うためです。作品は最終的に当方の2点を含め8点が展示されました。千里セルシーでお稽古されている方は比較的長い方が多いので、ナスヒー書体がしっかりと書かれています。展示場所は千里セルシー（千里中央）の１Ｆのインフォメーション前です。分かりにくい時は、ドトールコーヒーショップを目指すとその前あたりに展示されています。今回の展示方法は少し変わっていて、三角形の大きな台の中に作品を並べて飾ったあと、透明パネルをかぶせてありので、地面から1メートルぐらいのところで鑑賞することになります（写真参照のこと）。このため、通常のショーウィンドウとは違い、意外に目立ちます。さっそく大阪のおばちゃんたちが寄ってきて「いやー（中国語の第四声のように発音）、アラビア文字やて。よう見とき」と子供に言っていました。作品はお盆の真っ最中展示され、8月18日午前中までに見ることができますので、お時間のある方どうぞお越しください。なお、同じ場所で似顔絵、墨絵、仏画も一緒に展示されていますので、ついでに見てきてください。

  2010.08.04

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• ハッサン･チャラb-先生、葦ペンを削る

  書道家ハッサン･チャラビー氏が葦ペンを削っているところを紹介しているのですが、これがなかなか衝撃的でした。ちなみに同氏は本田先生の先生でもあります。一番驚いたのが、ナイフでペン先を削るときでした。チャラビー先生はペン先を手の掌のところに当て、ナイフを手前に引くようにして削っています。ちょっと間違えば手を切りそうな所作です。日本ではほぼ全員、ナイフを手前から外に向かって鉛筆を削るように削りますので全く反対向きです。文化の違いといえば違いなのですが、大変危なっかしく見えます。同先生はかなりご高齢でもあり、少し手も震え気味ですので見ていて多くの女性から悲鳴にも似た声があがりました。先生が仰られてことは、（１）書家はペンを自ら削る。（２）ペン作りは書道のもっとも始めに行うことである。（３）最良の葦の原料はイランかイラク（４）ペン先を削ったり、調整するには、マクタと呼ばれる象牙、水牛の角？製の小さな板のようなものが使われrる。（５）ペン先をカットする角度は、自分の人差し指と中指の角度にあわせる。同先生は葦の筆ばかりをぎっしりとペン立てに挿しておられました。竹筆は見当たりませんでした。たくさんの本数を常時ストックしておいて、何本も使って書かれるようなことを説明されていました。やはり、葦の筆は先が柔らかいのでペン先の鋭さが悪くなり、何本も必要とするのかなと思いました。

  2010.08.03

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• ACMのDVDからいくつか書家の言葉を抜粋してみました

  お稽古場所でDVDを見ていると、それぞれの書家や職人がいろいろな面白い言葉を発していますので書き留めてみました。１．書道家ムハンマド･オズチャイ氏の言葉（１）Composition（文字のデザイン）には1時間から7ヶ月ぐらいかかるものまである。作品を仕上げるには1年ぐらいかかることもある。（２）書道の生徒は文字と文字のつながりを理解するまではCompositionはできない。（３）Compositionは、四角、丸、楕円のほか、鳥の形、花の形にさえすることがある。（４）最後に装飾符号を入れて仕上げる。２．書道家フアード・バッシャール氏の言葉　（１）アートはイマジネーションの中にある。　（２）書く前に全体のCompositionを考える。思いつかないときは、四角い点に戻る。　（３）書家がしていることは、書き方のアートではなく、線のアートである。　（４）誰も、美しいものとそうでないものを区別することができる。　（５）重要な質問は「何が美しい部分を作るか」だ。　（６）正しい書き方が美しく書いたものより重要である。　（７）書家は正しくて、親切な人間でなくてはならない。その作品は心の鏡だから。　（８）装飾、サイン、日付も重要だ。全体の見た目のインパクトを与えるからだ。サインと日付が無いと、作品は完了しない。　（９）書道家はいつも学んでいなくてはならない。オズチャイ氏は無口なこともあり、余りしゃべっていませんが、バッシャール氏はいろいろしゃべっています。何となく分かるような気がします。

  2010.08.02

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• ACMのDVDはかなり面白い

  現在、シンガポールのACM(Asia Civilisations Museum)から購入したDVDをあちらこちらのお稽古場所で生徒さんに見てもらっています。その内容は、１．アラビア書道の構成（ムハンマド・オズチャイ）２．書道の書き方（フアード・バッサーム）３．筆の削り方（ハッサン・チャラビー）４．墨の作り方（フアード・バッサーム）５．紙の作り方（サバハティン・バシャーン）６．テズヒップ（装飾）（ファーティマ・オズチャイ）そうそうたるメンバーです。それぞれ5分足らずの短編ですが、一つ一つなかなか良くまとまっています。トルコの一流書道家や装飾家がデモンストレーションをしています。本家の書道家はどんな書き方をしているのかなどは、トルコに行っても見るチャンスは余りなく、いわんや墨の作り方や紙の作り方などはまずお目にかかれません。書道家が文字を訂正している場面などもチョコチョコと見ることができます。順次回ってゆきますので、お稽古場所の生徒さんは楽しみにお待ちください。

  2010.08.01

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• ノンアルコールビールの時代来る

  ついにノンアルコールビアの時代がやってきました。私がサウジ駐在時代にはいやというほど飲んでいましたが、日本では全く流行らず、30年近く経ちました。ノンアルコールビアは日本でも細々と売られていましｔが、際物扱いで、ジュースのコーナーに置かれたり、ビールコーナーに冷やされず、ダンボールに入れられたまま、100円以下で売られていました。もちろん、全て輸入品でした。私は見つけるたびに購入していましたが、ノンアルコールといっても０．９％程度アルコールは含まれているので、アルコールに特に弱い人には飲まれず、中途半端な飲み物だったこともあり、それほど爆発的に売れるものではありませんでした。ところがキリンが0.00％の全くのノンアルコールを発売したところ、急激に売れ始め、アサヒやサッポロも追随し、最近では、ノンアルコール、ノンカロリーまで発売されるに至りました。いつも宴会などではウーロン茶やコーラで我慢していた下戸には福音です。堂々とビールを注文できますので、場を白けさせずに、他の飲ん兵と同じように飲むことができます。アルコールが入っていないので、いくら飲んでも肝臓に負担もかかりません。甘くないので食事の味も損ないません。まあ、唯一の欠点はたくさん飲めないことでしょうか（割り勘負けも）。アルコールがないので、胃で余り吸収されないので腹にたまります。その分食事が余り食べられません。これも、ダイエットに役立つかもしれませんが。最近はいろいろな種類のノンアルコールビールを晩酌で飲み比べています。

  2010.07.31

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• 映画インセプションは夢の中の夢

  映画インセプションを見てきました。inceptionには「開始」という程度の意味しかありませんが、映画では”アイデアを植えつける”の意味をもつようになっています。夢を見ると知人が現れることがあります。当然のことながら、夢から覚めた途端、現実の知人はその人がどんな夢をみていたかは、分かりません。だから、「昨日、こんな夢を見た。その中には君がいて、こんなことをしていたよ。」なんて言っても、「そんなん、知るか！」でおしまいです。それが、お互いにその夢を共有していて、夢の内容をお互いに知っていて、その夢を自由に構築できるということから話は展開してゆきます。渡辺謙扮する斉藤社長が、レオナルド・ディカプリオ扮する産業スパイのコブにライバル会社の社長がどんなことを考えているのかを探る仕事を依頼する。コブはチームを作り、まんまと社長の夢に入り込み、その社長が考えている内容を探ろうとするが、この社長は夢の中で重要事項が漏れるのを防ぐべく、しっかりと警備員を雇っており、夢のなかでコブたちと銃撃戦やカーチェイスが始まる。何とか夢の中でその社長を監禁し、社長の考えていることを聞き出そうとするが、社長は喋らないので、更にその社長を眠らせて、その夢の中にコブたちは入り込むことになる。ところがそこにも警備員たちがいて、更に攻防戦が続きます。さてこんなにまでして守っている社長が考えていることは何なのか、そしてコブとそのチームはそれを盗みだせたのか？となります。コブが作ったチームはそれぞれ特殊技能を持ち、非常に優秀ですが、コブ自身が今は亡き妻との間に心の傷があり、しばしばその妻がコブたちの夢の中に現われ、仕事の邪魔をすることになります。このため、ややこしい話が更にややこしくなります（でも考えてみれば、これは『仕事が大事なのか、私が大事なのか』的問題かもしれませんが）。この映画の俳優陣は、映画を撮っている時、監督は一体どこの何を撮っているのだろうかと、最後までよく分からなかっただろうなと思うぐらい複雑に入り組んでいます。いつもの米国映画では単純明快が基本ですが、この映画は珍しく複雑でどこまでが現実でどこが夢の部分かよく分からなくなります。更に、夢の中で夢を見ている場面が出てくるので、気をつけて見ていないとどの階層の夢か、またどれがどれに繋がるのか分からなくなります。映画の最後の場面で、コブ自身が今眼前に起こっていることは現実かどうかを確認するため、ある動作を行ないます。そしてそれが証明される寸前のところで映画は終わります。私は、恐らく現実だろうな（というより現実であって欲しい）と思います。難解ではないのですが、よく分からないところが多い作品です。でも面白いです。わからないことが一杯でてくるので、ますます分からなくなるのですが、最後に何となくつながる的な2時間半ぐらいの結構長い映画です。気を許すとどこの場面だったか分からなくなるので、一刻も気を抜けない、緊張感あふれる映画です。見終わったあとどっと疲れます。

  2010.07.30

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• 岡山市立オリエント美術館でのアラビア書道体験講座（再）

  以前にもお知らせしました岡山市立オリエント美術館でのアラビア書道体験講座に就き、かなり日が迫って来ましたので再度ご連絡します。既に申し込みがだいぶ入っていますが、まだ間に合います。小学生以上であれば誰でも参加できますので夏休みの宿題にも間に合うかも知れません。日時：8月14日（土）14:00、8月15日（日）10:00、13:30（各回90分） 場所：オリエント美術館地下講堂 参加費：500円（各回定員30名　小学生以上が対象） 講座内容：アラビア書道についてのお話とアラビア書道の体験（自分のお名前を書いてみます） 参加ご希望の方は、オリエント美術館（TEL:086-232-3636）までご連絡下さい。なお、定員になり次第締め切ります。

  2010.07.29

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• 有言実行の人になれ

  有言実行の人になれ最近色々お手本の依頼があるのですが、その中にあったものです。読み方は多分以下のとおりになると思います。kun mimman idhaa qaala fa'alaナスヒー書体

  2010.07.28

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• 佐川信子アラビア文字「書」展を鑑賞しました

  和光大学講師・アラビア書家でもある佐川先生の作品展を見に行ってきました。場所は代々木上原にある、東京ジャーミィです。全部で約30点の作品がジャーミィに入ってすぐ右にあるホールに展示されていました。作品は書体のバリエーションが多く、ナスヒー、スルス、ディーワーニ、ジャリー・ディーワーニ、ペルシアで書き分けられていましたが、ディーワーニ書体の作品が若干多かったように思います。日本書道とのコラボの作品もありましたが、比較的オーソドックスなデザインのものが多くを占めていました。題材はコーランの章句は比較的少なく、ことわざ、千夜一夜物語、ペルシアの詩など多くの題材から取られていました。30点のうち、2点は佐川先生が教えられている生徒さんの作品でしたが、うち一点はディーワーニ書体、もう一点はスルス書体で書かれていました。訪問したのが日曜日の午後だったこともあり、数名の方が見にこれられていました。佐川先生ご本人もいらっしゃいましたので少しお話を聞くこともできました。最近は今まで余り書かなかったペルシア書体のものを集中して書いているとのことでした。佐川先生はシリアでホルミー・ハッバーブ師、ムハンマド・アルカーディー師らに師事しアラビア書道を習われました。現在、和光大学表現学部講師をされています。アラビア書道は日本アラブ協会（東京・浜松町）にてお稽古をされています。結構ビシビシと厳しく教えている、とご本人が仰られていました。この作品展は7月29日が最終日です。

  2010.07.27

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• 今日は厄日？

  今日午後にエジプト大使館の文化部で打ち合わせがありました。エジプト大使館の本館は代官山と中目黒の間ぐらいにあるのですが、文化部は少し離れた駒沢の方にあります。最寄り駅の東急東横線の都立大学駅に下車し、北方向に向かって歩きました。グーグルの地図で場所は調べてあったので、10分ぐらい着くかなと思い歩いていました。目黒パーシモンホールを過ぎ、更に真っ直ぐ歩くのですが、目印になる、駒沢通りがけっこう遠く、熱風の中、やっと辿りつき、残りあと5分ぐらいで着くかなと思っていると、日は射しているのに急に雨が降りだし（＝狐の嫁入り）で、慌てて傘をさし、住宅街を歩きまわるものの、一向にそれらしく建物がみえてきません。住所にある付近まできているのは確かです。まわりは立派な建物が多いのですが、全て個人の家で大使館らしい建物が見当たらないのです。するとやっと国旗らしきものが見えてきたので一安心したところ、何か国旗の色がやたら濃いのです。おかしいなと思って入口の表札をよく見るとなんとアゼルバイジャン国の大使館でした。こんなところに紛らわしいと思いながら、しかし住所はほぼあっているなと思い、更にしばらくうろつくと、普通の一軒家に小さくエジプト大使館文化部と看板が出ていました。誰がどう見ても普通の家です。普通の家にある格子柄の小さな門があって、玄関では靴を脱いでスリッパに履き替えます。誰かの家を訪問した雰囲気です。暑い中を歩いたのと、慌てたのとで、文化参事官との打ち合わせ中、汗が止まりませんでした。夜の西新宿のお稽古は何事もなくスムーズに終わり、21:03新宿発の新宿湘南ラインの快速を待ちます。電車は新宿駅で先行の貨物列車が遅れていたため、3分ほど遅れて到着。まあ大した遅れではないので途中で取り戻せる範囲だなと思っていたところ、横浜駅直前で急ブレーキがかかり、停車。車内アナウンスで横浜駅横須賀線ホームで人身事故発生とのこと。車内からため息が流れます。これは長くなるなと思っていたところ、結局復旧まで30分ぐらいかかりました。エアコンは効いていたものの、結構混み合っています。悪いことは重なるもので、携帯もちょうど電池切れとなりました。動き出したものの、横須賀線の線路はしばらく使えないということで、急遽電車は東海道線に入り、横浜駅に到着。湘南新宿ラインには、東海道直行電車と横須賀線直行電車の2パターンの電車が走っているのですが、幸いにも乗っていた電車は東海道線直行の快速電車だったのでそのまま東海道線に入れました。もし横須賀線直通電車だと、復旧まで更に待たねばならなかったので、まあ少しは運がよかったと言えばよかったのですが。今日の占いでは最悪の日とは出ていなかったはずですが。

  2010.07.26

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• アラビアゴムはゴムではない

  アジア文明博物館から送られてきたDVDにはアラビア書道に使う墨の作り方も比較的詳しく説明されています。墨の材料はススとアラビアゴムです。アラビアゴムはススの粒を紙にひっつけるためのバインダーの役割を果たしていると説明がありました。初めアラビアゴムと聞いたとき、なぜゴムがバインダーの役割を果たすのかピンと来ていませんでした。確かにゴムなら東南アジアの方で取れるので、中東では当時なかなか手に入らなかったのではないかと思っていました。ただ、当時のアラブは商業が主な仕事でしたので、その時に東南アジアのゴムが手に入ったのかなあと勝手に想像していました。ところがかなり勘違いしていることが判明しました。アラビアゴムはアラビアガムとも言い、タイヤや消しゴムに使われているものとは全く別のものだと判明しました。アラビアゴムは食品添加剤として普通によく使用されているとのことです。つまり、あのガムシロップの”ガム”がこのアラビアゴムのことと判明しました。切手の糊、アイスクリーム、絵の具にもよく使われているとWikipediaにも説明がありました。もともとバインダーの材料として非常にポピュラーなもので、主産地はスーダン、チャド、ナイジェリア、セネガル、マリ、ケニアなどアフリカ諸国です。それなら、当時でも中東で簡単に手に入ったことが分かります。あちらこちらのお稽古場所で、「ゴムをススに溶かして墨をつくります。」と説明していましたが、何となく腑に落ちなかったのがこのアラビアゴムのことだったのですが、ようやく理解できました。「パラゴムノキの幹から採取されるラテックスを凝固させたものは著しい弾性を持ち、後世ヨーロッパで産業用の新素材として近代工業に欠かせない素材として受容され、発展することとなった。」とWikipediaにもあり、そもそも原料のゴムの木が異なっています。アラビアゴムの方はそのままアラビアゴムノキというアカシア科の植物です。糊の種類にアラビア糊というのがありますが、なぜ”アラビア”と付いているのかと生徒さんの質問を受けました。実はこの名前はこのアラビアゴムのアラビアだったという訳です。すっきりしました。

  2010.07.25

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• ACMのDVD到着

  シンガポールのアジア文明博物館（Asian Civilisations Museum)から、以前リクエストしていたアラビア書道関連のDVDが到着しました。このDVDはアラビア書道に関する情報が色々コンパクトにまとまっており、短い解説の中良く出来ています。含まれているものは、墨の作り方、紙の作り方、筆の削り方、文字の構成、Tezhip(書道のまわりの装飾）がそれぞれ5分程度にまとめられています。更に別DVDでは本田先生が2年前の1月末に同博物館に作品を納入した際、撮られた本田先生のアラビア書道の解説が含まれていました。口頭ではアラビア書道の道具の作り方などは何度か説明していますが、実際に見たことがある方はほとんどいないため、イメージがピンと来ない方が多かったのですが、Seeing is believing です。良く分かります。これから順番にお稽古場所でこのDVDを皆さんに見てもらうことにしています。

  2010.07.24

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• アラビア書道とモロッコタイル？

  錦糸町のお稽古でまた新たにお一人お稽古を始められる方が来られました。アラビア語、アラビア書道とも経験はないのですが、モロッコのタイルデザインを習っているとのこと。これにアラビア文字で自分の好きな言葉を書き入れたいのでアラビア書道を習いに来たと言われました。モロッコのタイルデザインを日本でも教えているところがあるというのは初耳です。その場で余り詳しくお聞きしなかったので、インターネットの検索で調べてみると、「モロッコ、タイル、レッスン」ではほとんどそれらしきサイトはヒットせず、どうも近いのはスペインタイルです。次回のお稽古でもう少し詳しく内容を聞いてみることにします。アラビア書道もいろいろなアートの分野で応用がききそうです。

  2010.07.23

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• エアコンについて

  アラブイスラーム学院の建物内はサウジとほぼ同じ環境にあります。このため、夏はサウジと同じぐらいエアコンが非常に良く効いています。恐らく18℃ぐらいの設定になっているのではと思うぐらい涼しく、外から入ってくると一気に汗が引くのが分かります。アラブイスラーム学院の建物は広尾からも麻布十番からも歩くと坂の上の方に向かうことになります。結構急な坂ですので、夏場になるとかなり大変です。最近のように猛暑ですと、建物に入った瞬間、安らぎの場に来たと感じます。ところが、しばらくいると次第に寒くなってきます。長袖の上着は欠かせません。お稽古をされている方は女性が多いので、時々寒いという声も聞こえます。まあそれでも生徒さんは2時間のお稽古で帰るので良いのですが、当方は場合によっては2時から8時半まで建物内にいることがありますので、時々自動販売機のホットコーヒーを飲んで暖を取ります。ここまで寒くしなくても良いとは思うのですが、まあ郷に入れば郷に従えです。確かに中東に行くと新しい建物はどこも大きな建物はエアコンがよく効いています。客人をもてなすのが礼儀というお国柄から、やはり涼しさは最大のおもてなしになるのでしょう。以前仕事の関係で霞が関のお役所によく出かけることがありましたが、省エネのあおりを食って、どこも非常に暑かった記憶があります。設定温度は30℃ぐらいだったと思います。みんな、団扇や扇子を片手に仕事をしていました。特にひどいのは夜で、エアコンが切られており、窓は開けっ放しで、男性はランニング姿で、バケツに水を入れて足を浸けて、仕事をされていました。ここは昭和30年代かと思いました。既に女性スタッフの方は帰ってしまっているのでそんな格好だったのでしょうが、こんな環境で仕事をしていて能率が上がるはずはありません。とかく色々批判はあるところですが、こんなところはケチらないで、もっと他のところを削って欲しいと当時思ったことを、思い出しました。

  2010.07.22

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• シュクランカード

  日本では余り使うことがないのですが、欧米では結構使われているカードに「Thank you カード」があります。ちょっとしたお礼という時に使うようですが、最近何かと御礼の手紙を書くことが多いので、礼状だけでは愛想なしなので、シュクラン・カードを入れています。少しデザインしてアラビア書道風にしてあります。もちろん送る相手は、アラビア書道をお稽古をしている人とか、アラビア語が多少分かる人に対してですが（全く知らない人が受け取ると何かの「まじない」のお札と間違えられても困るので。）。ディーワーニかペルシア書体の方が良かったのかも知れませんが、ナスヒーでもまあまあ面白いものがデザインできました。これは夏バージョンとして水玉風にしてみました。季節が変わったら色を変えようかなと思います。シュクランカード（ナスヒー書体で「shukran jaziilan」）

  2010.07.21

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• バスマラで鳥をデザイン

  講座用パンフレットに載せる作品をよく頼まれます。今まではコーランの章句の一部やことわざを書いて出していたのですが、今般、何か変わったものを出して欲しいとリクエストがありましたので、リクエストの多い鳥の形にアラビア文字をデザインしたものを作ってみました。ガブリエル・マンデル・ハーン著の「アラビア文字事典」の後ろのほうに鳥の形をした作品がいくつか載っていましたので、その中から「ムスタファ・ラキム・タシュメクテブリ作のコウノトリの形をしたバスマラ」を参考に作ってみました。オリジナルはスルス書体ですが、ナスヒー書体で少しアレンジしてみました。できるだけオリジナルデザインを生かすということを考えて書いてみました。スルスとナスヒーは比較的似ているところがあるので、意外にすんなりとよく似たものが出来ました。書いた人間同様少しメタボ気味になりました。オリジナルはコウノトリですが、鶴のような感じに色を入れてみて、作品として送りました。どこかの講座のパンフレットに出ると思いますが、これから動物シリーズを少し考えてみても楽しいかなと思っています。バスマラ（bismi allaahi al-raHmaani al-Rahiimi）をナスヒー書体で鳥の形にデザインしたもの。

  2010.07.20

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• 世界の車窓からでサウジの鉄道が放映されます

  19日の世界の車窓からを見ていると、中東の列車シリーズが始まるようです。今日の放送では単に、これから中東の列車を放送しますという説明とともにダイジェスト的にいくつかの中東の鉄道をチラチラと短いカットで流しただけです。その中でサウジアラビアのリヤドからダンマンまで走る列車を撮影している部分がありました。何日かをかけて放映してゆくはずです。写真撮影が厳しいサウジでの撮影は大変だったと思います。これは録画しておかなければなりません。また、DVDが出れば早速購入したいと思います。この旅客列車は私が2度目に初めてサウジアラビアに駐在した25年前ぐらいに走り始めた記憶があります。首都リヤドからアラビア湾岸にある港町ダンマンまでを結ぶサウジアラビア唯一の鉄道で当時は一日一往復ぐらいしか走っていませんでした。是非一度乗りたかったのですが、チケットがいつ販売されるのかよく分からず、また、チケットも手に入れにくかったこともあり、結局駐在中には一度も乗れませんでした。確か400キロぐらいを4時間ほどで走っていたように記憶しています。平均時速100キロぐらいなのでかなりのスピードですが、ほとんどの人は1時間ほどで到着する飛行機を使っていましたので、それほど人気があるとは思えませんでした。当時、リヤド駅があった場所は砂漠の真ん中にポツンとある感じで周りには何もなく、タクシーなんかも全くなく、駅に到着しても誰かに迎へに来てもらわなくては動きが取れそうにありませんでした。まだ携帯電話がなかった時代でしたので、迎へに来た人は何時に着くかわからない列車を延々と待っていたことでしょう。関東ではテレビ朝日で23時10分から5分程度放送される番組です。

  2010.07.19

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• 今日の仕事は明日に延ばすな

  10月の作品展が近づいてきたので、あちらこちらからお手本を書いて欲しいというリクエストがでています。コーランの章句はかなり堅めなので、リクエストは少なく、日本にもあるようなことわざに相当するアラビア語の言葉の依頼が多いようです。ある方から、「あとでやろうと思うな、今やれ！」的な文言を書きたいと言われたのであちらこちらを探していたところ、あるアラブ人の方から、「今日の仕事を明日に延ばすな」という文言がアラビア語にもあると言われました。これなら同じニュアンスだなと思い、お手本として書きました。この文言には続きがあり、「なぜなら、明日は決してやってこないから」と。これならセットにして書いて頂いた方がよさそうかなと思いA3の紙に二段で書いてみました。アラビア語では現在形の否定形になっているのでそのまま訳すと”決してやって来ない”となるのですが、断定するより”やってこないかも知れないから”の方が日本語的には良さそうに思います。戒めとしてはなかなか良さそうな文言です。「今日の仕事を明日に延ばすな。明日はやってこないかも知れないから」（ナスヒー書体）

  2010.07.18

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• 素晴らしいエジプトと中東の人々

  中東やアラブの国々を周り、そこに住む人々の写真を撮っている天野恵利さんの写真展が以下にて開催されます。今回はエジプトが中心のようです。日時：8月12日（木）～9月1日（水）9:00～21:30　　　　（但し、8月22日、29日は17:00閉館。9月1日は15:00まで）場所：港区立虎ノ門健康福祉館とらトピア1階エントランスとティールーム（入場無料）　　　（港区虎ノ門１－２１－１０）アクセス：営団地下鉄銀座線虎ノ門駅1番出口から徒歩7分備考：8月21日（土）13:30から「モジャ・ンビリ」によるセネガル太鼓・サバールの生演奏あり。

  2010.07.17

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• 三宮・カフェイスタンブールでお食事会

  ＮＨＫ神戸文化センターのお稽古のあと、皆さんとお食事会を行いました。場所は三宮に近いカフェ･イスタンブールという店です。阪急三宮駅に近い、ちょっと分かりにくい細い道を入った建物の狭い階段を上がった二階で、屋根裏的雰囲気があります。カウンター席もあり、30人も入れば一杯です。食事はあらかじめ生徒さんの一人が決めておいてくださったものです。エフェスビール、白ワインホンモスの4種類とピタパン白チーズの春巻きと海老と魚すり身の春巻きブドウの葉っぱのピラフ包みナスとキョフテ（肉団子）羊飼いのサラダ肉の盛り合わせとピラフナスとミンチの炭焼き野菜スープチャイもしくはコーヒーバクラバ、ドンドルマ（トルコの伸びるアイスクリーム）サバサンド（お土産）どのメニューも口にあうものばかりでした。さすがに世界三大料理の一つと呼ばれることはあります。肉料理には羊肉も使われていますがそれほどクセもなく、食べやすかったです。飲み物、サバサンド、デザートを除けば、上記でだいたい一人3,000円ぐらいでしたが、量的にも満足のゆくものでした。少し珍しかったのが、ピタパンにつける前菜です。通常、ホンモス（ヒヨコマメをつぶしたもの）とナスをつぶしたもの（アラブではババガヌースと呼ばれるもの）の2種類ぐらいなのですが、ここではＨＹＤＡＲＩと呼ばれるミントとガーリック風味ヨーグルト、EZME（野菜のピリ辛ピューレ、トマト風味）があったことです。特にＨＹＤＡＲＩはなかなか爽やかな味でした。第1第三土曜日にベリーダンスショーありと書いてありましたが、かなり狭いので、ある意味迫力のあるショーになるのではと思います。ランチは土日祝日のみということです。入ったときには誰もいなかったのですが、金曜日の夜ということもあって、7時前ぐらいにはほぼ満席になっていました。料理人は一人しか見えずかなり忙しそうでした。今年で10年目になるそうですが、神戸に根付いたトルコ料理店になっています。ピタパンに付ける前菜

  2010.07.16

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• 祇園祭と御霊神社夏祭り

  京都は祇園祭が始まっています。17日に山鉾巡行、18日に花傘巡行となっています。お稽古場所のある四条河原駅付近ではBGMにコンコンチキチンが流れて一気にムードを盛り上げています。河原町通りに面した飲食店は軒先に臨時の飲食ブースを出して準備に取り掛かっています。浴衣姿の女性も多く歩きまわっています。17:00を過ぎるとバスが四条河原町付近に入れなくなるということで、お稽古されている方がいつもより早く帰られました。ところが京都は前日14日に大雨が降り、大変だったと聞いています。その証拠にいつもは透明で水量も少なく、浅いところでは歩いて渡れそうな風情のある鴨川を四条大橋の上から見ると、濁流が凄い勢いで流れています。納涼用川床なんて優雅に楽しむどころではありません。一方、大阪淀屋橋のお稽古場所の近くにある、御霊神社では夏祭りを盛大に行っています。どういう訳か毎年お稽古のある日がここの夏まつりと重なっています。金魚すくい、射的、ピンホールゲーム、イカ焼き、お好み焼き、箸まきと特に珍しいものもなく、極めてトラディショナルな屋台が境内一杯にずらりと並んでいます。大人たちは一杯ひっかけ、子供たちはいつも遊んでいるゲーム機とは程遠いシンプルなゲームに興じ、皆いつもと違う日常を楽しんでいます。一応警備員が出て交通整理をしていますが、車もそれほど通らず、酔っ払いのおっさんが自転車でフラフラ通る程度で、祇園祭と比ぶべくもない、小ぢんまりしたスケールですが、なかなか風情があります。鴨川の増水の様子

  2010.07.15

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• アラビア文字「書」展のお知らせ

  和光大学表現学部講師の佐川信子さんがアラビア書道展を以下にて開催します。佐川さんはシリア人書家ホルミー・ハッバーブ師、ムハンマド・アルカーディー師らに師事。現在日本アラブ協会にてアラビア書道教室の講師をされています。日時：7月23日（金）～7月29日（木）　10:00～18:30場所：東京ジャーミイ・トルコ文化センターアクセス：営団地下鉄千代田線・小田急線代々木上原駅から徒歩4分7月23日（金）13:30からオープイングパーティを開催します。恐らく、金曜日の礼拝時間はイスラム教徒の方以外は入れませんので、それ以外の時間に行かれることをお勧めします。

  2010.07.14

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• トルコ・イスタンブール日本祭り２０１０

  2010年9月25日・26日にトルコのイスタンブールで日本祭り２０１０が開催されます。主催は、トルコ・イスタンブール日本祭り２０１０実行委員会となっていますが、実体はイスタンブール市と日本通運の共同開催です。なぜ今年日本祭りがトルコで開催されるのかと言うと、120年前の1890年9月16日にオスマン帝国の軍艦トルコのエルトゥールル号という船が日本に訪問し、その帰りに和歌山県串本沖紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難事故を起こしたということが起源らしいです。この時、助かった乗務員が地元大島村の人々に手厚い看護を受け、また当時の明治政府も彼らを義捐金とともに、イスタンブールに送り返したということです。現在、和歌山県串本町の樫野崎灯台そばにはエルトゥールル号殉難将士慰霊碑およびトルコ記念館が立っています。また、町と在日本トルコ大使館の共催による慰霊祭も5年ごとに行われています。（以上Wikipediaより）。トルコが現在でも日本人や日本に対し、非常に良い印象を持っているのはこの事件が元だと言われています。また、その後日露戦争があり、日本がロシアを破ったおかげで、ロシアに長年苦しめられたトルコが勢いを取り戻すことに繋がります。この催しのイスタンブール会場はジュマルレシットレイ劇場でイスタンブール市の新市街北部でタクシム広場から1キロに位置する劇場です。そこで、合唱、和太鼓、神楽、能、歌舞伎、吟舞、大正琴、フラなど日本芸術及び文化が二日に亘って紹介されます。また、同劇場の内ホールで日本画、書道、陶芸、七宝、盆栽が展示されたり、ワークショップが開催されたりします。非常に盛りだくさんの企画ですが、ひょっとしたらこれにアラビア書道も参加するかも知れません。アラビア書道の本場のイスタンブールに日本のアラビア書道作品が並ぶのですから、現地の方は驚くだろうなと思います。

  2010.07.13

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• 翠風荘でのミニミニ作品展

  老人福祉センターの横浜翠風荘から展示施設に作品を出して欲しいという要請がしばらく前にありました。何がよいか考えた結果、各自のお名前を書くことにしました。ナスヒー書体で当方が書いたお手本を見ながら書くというものです。紙はA4サイズにし、アート紙にプリンタで様々な模様を印刷したものを使ってみました。また、額縁は100円ショップで売っている315円のちょっと高級品を使いました。名前の練習は前回のお稽古あたりから皆さん一生懸命書いていたのでほぼ形が整ってきました。前回のお稽古の際、家で書いてきてくださいねと行ったら、全員、毎日練習の上、先にお渡ししていたデザイン用紙に書いて来られました。皆さん大変真面目です。全部で6点仕上がりましたので（うち一点は私のものですが、皆さん結構上手いので紛れてしまっていたりして）、ガラスケースの展示施設に入れてもらいました。なかなかインパクトのある作品群です。周りには鎌倉彫や刺繍などですので目立ちます。こちらは横浜市に住む60歳以上の人しか使えない施設ですが、いつも元気なお年寄りで賑やかです。ここでは毎年10月末には文化祭があります。その時にも何か作品を出して欲しいと言われていますし、体験講座の希望もあります。翠風荘内ミニミニ作品展

  2010.07.12

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• 後継者と村長

  アラビア語の勉強をしていると今でも色々発見があります。アラビア語の名詞で語尾にターマルブータが付くとほとんどが女性名詞になります。ただ例外もあります。一番有名なのがkhaliifa（後継者）という単語です。多分大学の始めの方の授業で教わったという記憶があります。女性の後継者という場合はどうなるのでしょうか。同じ単語を使って、女性名詞として扱うのでしょうか。これに似ている単語でkhilaafa（カリフ職）はターマルブータが付いていて女性名詞です。ただkhaliifa以外の単語というと、記憶にありません。ところが、最近、読んでいた短編に'umdaと言う単語が出ていました。前後の関係から明らかに男性名詞だったので辞書を見てみると、「村長」の意味でした。ターマルブータが付いた男性名詞は職業に関連する単語にはありがちとかすかに聞いた記憶もありましたが、正しいかどうか不明です。ひょっとしたらいままでにもたくさん出てきたのに気がつかなかったのかも知れません。この単語を見たとき、何か四葉のクローバを見つけたような感覚になりました。khaliifa & 'umda

  2010.07.11

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• 国際文具・紙製品展にも行ってきました

  昨日のブックフェアと同時開催していたのが第21回国際文具・紙製品展で7月9日が最終日でしたので、ついでに回ってきました。こちらにはブックフェアと別に招待券が必要です。毎年、各社から新製品の紹介が行われるので楽しみにしています。今年は、やはりエコ製品が目玉で各社から色々なものが出ています。リサイクルした紙から作った封筒類、土に戻るプラスチック、針を使わないで綴じるホッチキスなど。面白そうな文具としては、King Jimの「マメモ」という卓上メモ機です。机の上に置いておくメモ帳を電子手帳のようにしたものです。お絵かきパッドを小さくした画面がついていて、そこにゲーム機についているようなタッチペンでさっとメモをするようになっています。99件までメモをして保存できるというのがミソです。時間になったらアラームが鳴るようにも設定できるとのこと。約6,000円という価格になっています。普通のメモ帳であれば100円で済みますので、かなり高めですが、メモをよく無くして怒られる人には良さそうです。同社は以前、ポメラという小さなワープロ機のようなメモ機を販売し、かなりヒットした経緯があり、メモ関係で二匹目を狙っている感じで、大量の宣伝員を使っていました。文具展には中国、韓国、台湾のメーカーも多く出展していましたが、独自製品はほとんどなく、”日本の代理店を探しています”や”OEM受けます”が中心でした。やはり文具製品は、かゆい所に手が届く的なところや、完成度の高さを考えると日本製品が最高だと再認識します。同時に販促EXPOもやっており、こちらでは販売促進用のギフト製品が何種類も並んでいます。だいたいボールペンとか、宣伝だらけのファイルとか、余りもらっても嬉しくないものが多いのですが、少し変わったものもいくつかありました。今年は10月にアラビア書道作品展があるので、何か面白いものはないかと探していたのですが、何点か候補がでてきました。　毎年、ブックフェアと文房具店がほぼ同時期に開催されるので、楽しみにしていますが、両フェアは東京ビッグサイトの東と西のブロックに分かれていて、それもかなり離れているので、両方回るとさすがに疲労困憊です。約2万歩は歩きましたので多少ダイエットにはなったかも知れません（実際2キロぐらい、一瞬、減りました）。マメモ

  2010.07.10

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• 第17回東京国際ブックフェアに行ってきました

  第17回東京国際ブックフェアに行きました。金曜日の午前中ということで多少は空いているかと思いましたが、結構な人出でした。何はともあれ、今年のテーマ国であるサウジアラビアのブースに行きます。かなりの広さのブースを確保し、サウジアラビアをジオラマで紹介、メッカのモスクの模型展示、ベドウィンテント、本の展示などがゆったりとスペースをとって並べられていました。そしてアラビア書道のコーナーがありました。アラビア書道は誰が担当しているのかと見てみると、佐川先生ともう一人アラブ人が並んでいました。佐川先生は和光大学の先生であり、シリアでアラビア書道を勉強された方で当方も良く知っていましたが、このアラブ人の方は初めて見る顔でした。少しお話を聞いてみると、メッカ出身のイブラヒム・アル・アッラーフィと自己紹介されました。トルコのハッサン・チャラビー氏、オズチャイ氏、サウジアラビアのマイムーン氏などに師事したということでバリバリの書家です。お二人で、来場者にハガキ大のカラーアート紙にお名前を書くというパフォーマンスをされていました。書体はジャリー・ディーワーニとディーワーニで書かれていました。カラーインキも多少使って少しアクセントをつけて、なかなか綺麗な作品を書かれていました。ペンは葦ではなく、竹箸を削ったようなものを使われていました。ただ、ジャリー・ディーワーニは書くのに少し時間がかかる上、インクの乾きが悪そうでしたので、少しバックオーダーが溜まっているように見えました。また、紙が足らなくなり、佐川先生が買いに行くというハプニングが起こっていました。この調子では土日は大変なことになるなと、人事ながら心配になりました。会場にはアラビア書道の生徒さんも何人か顔を出されていました。また、サウジのブースでお手伝いされている方にアラビア書道の元生徒さんもいらっしゃいました。更に、NHKテレビ講座にも出演されていたエジプト人のエバ・ハッサンさんがなぜか駆り出されて会場案内をしていました。ジオラマの説明にも彼女がアバヤを着て、映像に写っていました（隣ではエジプトもブースを構えていたのに大丈夫かな）。大忙しです。受付ではパンフレット、写真集などをバンバン来場者に配っていました（私はいつもアラブイスラーム学院で頂くものばかりなのでもらいませんでしたが）。肝心な書籍の展示ですが、予想通り、宗教関係書、国王関連書、それから子供の絵本が多かった気がします。子供向けの絵本はなかなか色も綺麗で、紙質もよく、何冊か欲しかったものもあったのですが、全て売り物ではなく、展示だけとのこと（ただ、ひょっとしたら最終日にはもらえるかも知れないとの噂もあり）。近くにイランの出版社も例年のように出品していましたが、いつものハーフェズや、ばかりで新味はありませんでした。他の出版社のブースも周り、めぼしい本を何冊か購入しました。だいたいどの出版社も20％引きですのでお買い得です。結構在庫一掃セール的なところもあり、倉庫の隅で埃をかぶっていたような本も出ていました。白水社には本田先生の「アラビア書道の宇宙」写真集が出ていました（埃はかぶっていません）。20％引きで買えますので、まだお持ちでない方はチャンスです。今年の目玉は何と言っても電子書籍です。大手印刷会社が電子書籍を写したipadを並べて宣伝しています。どこも人だかりです。現在の紙の書籍が100％電子書籍に移ることはないと思いますが、色々な提案の仕方もあり、面白い媒体です。各社凌ぎを削っており、恐らく1年ほどでかなりの数の本が電子書籍に移ることになると思います。サウジブースの様子（一応写真禁止です）上から、サウジブース受付、書家イブラヒム氏（隣は大使館の人）、お名前書きの現場、テントにくつろぐ人々

  2010.07.09

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• カタールから珍客

  木曜日はアラブイスラーム学院のお稽古ですが、サウジから大学の学長や教育省の大臣などが来日中ということで、少しバタバタしています。お稽古場所もいつもとは違う、絨毯が敷かれた隣のホールで行ないました。当初、これらの偉い人が書道を見学に来るという話があり、これは大変だと色々準備しているうちにいろいろ企画案が出ては消え、出ては消えということになり、最終的にはなくなり、ホットしています。サウジアラビアのみならず、中東の要人とスケジュールを組むのはかなり大変です。珍しい見学客が来られました。今年３月に本田先生と一緒にカタールに訪問した際に、現地でお宅に伺った、カタール人と結婚されてドーハに住まれていた日本人の方です。たまたま一時帰国しているので立ち寄ったということでしたが、現地でアラビア書道のお稽古を始めたため、テキストやら筆を購入されました。そして少し見学をされてから帰られました。現地のお稽古では特別なテキストはなく、先生が書いているのをそのまま真似るというやり方だったので何かテキストがないかということで。中東の国々では結構多くの日本人の方が文化センターのような場所でアラビア書道のお稽古しています。現地の方や日本人以外の外国人も少ないと聞いており、恐らく日本人が世界一多く、アラビア書道を趣味としてお稽古しているのではないかと思っています。

  2010.07.08

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• サッカーをアラビア語で

  火曜日のアラビア語の勉強では月１回ネイティブによる会話の授業があります。今回はサッカーに関する色々な単語を使って会話ということになりました。アラビア語を勉強していても、サッカーなどスポーツに関する記事を読むことはほとんどないため、語彙もかなり新鮮に移ります。kurra al-qadam サッカーmubaara'a 試合ka'as al-'aalam （または、mundiil) ワールドカップfawz 勝ちta'aadul 引き分けkhasar　負けDaraba al-jazzaa' PKnuqtTa al-jazza' ペナルティマークDaraba Hurra フリーキックlamasa yad　ハンドtasallul　オフサイドHaaris al-marmaa　GK　（ゴールキーパー）mudaafi’DF（ディフェンダー）muhaajim FW　（フォワード）wasaT MF （ミッドフィルダー）Hakm　レフェリーmudarrib　コーチhadaf　ゴールtamdiida　パスal-shauT al-awwal　前半al-shauT al-thaani　後半これだけ覚えておいたら、アラビア語新聞のサッカー記事を読んだり、実況中継を聞けそうです。

  2010.07.07

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• カリグラフィー展とガラス展

  今日はアラビア語のお勉強の日ですが、その前に二ヶ所ほど立ち寄るところがあります。まずは、横浜・赤レンガ倉庫で今日から始まった第４回カリグラフィー作品展です。アラビア書道をされている方には、もともと文字に興味があるためか、日本書道やカリグラフィーをされている方やされていた方が結構多いです。ここの作品展でも一人の方は以前横浜で少しアラビア書道をされていたこともあり、毎年案内状を頂きます。作品は大きいのが５０点ほどであと小さなものがテーブルに載せたり、壁に貼ったりして数点飾られています。また、いつものように作品をハガキ大に印刷したものも販売されています。師匠の小田原先生の作品も２点ほど中央に飾られていました。意外にシンプルなアルファベットの作品と少し意味深な人生というような題名が付いた作品でした。赤色を主に使った作品と青を使った作品を対比するように並べてあったりと、配置もなかなか洒落ています。全体的にアラビア書道に比べると色のバリエーションが多いため、華やかです。色々参考になりそうなので、いつも見にゆくことにしています。もう一カ所寄ったところは銀座・松屋です。７階でノグチ・ミエコ硝子展「錬金術師の部屋」というタイトルで開催中です。一点物ばかりのガラスアートの作品が並べられており、いつも欲しいなとは思いながら、狭い部屋のどこに置くつもりかと自問し、宝の持ち腐れとなる恐れがあるので、眼の保養に留めています。このガラス展もアラビア書道生徒さんの知り合いの方が作られているので、作品展があれば見にゆきます。工房は藤沢と近いところにあるので見に行こうと思いながら１年経ってしまいました。以前にも考えたのですが、アラビア書道用のインク壺が面白そうだなと思っています。◯　第４回カリグラフィー作品展　（～7/11まで）場所：横浜・赤レンガ倉庫１号館２F◯　ノグチ　ミエコ硝子展「錬金術師の部屋」（～7/12まで）場所：松屋銀座７Fシーズンスタジオ

  2010.07.06

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• 北千住がジワジワと

  7月からいくつかのお稽古場所で新しい期が始まりました。時期的に中途半端ですし、すぐお盆があったりということで余り新しい人が入らない期なのですが、今般北千住でお一人新たに参加されました。もちろん女性ですが、お名前から判断すると外国人と結婚された日本人ということがわかりました。アラビア書道を始める方で今までにも旦那さんが中東の方という方が何人かいらっしゃいましたので、旦那さんの国籍をお聞きしますと、トルコとのことでした。今までイラン、パキスタン、エジプトが旦那さんの国籍という方がいらっしゃいましたが、トルコは始めてです。トルコはアラビア書道のメッカ（マッカ？）であり、今でも恐らく一番高い水準を保っていると思われる国です。彼女自身は全くお稽古したこともないし、アラビア文字も読めないということでした。もちろん全く問題ないこのなので早速お稽古を始めました。また、もう一人見学で来られていました。ちょっと日にちが合わないのでどうしようかと少し迷っておられましたが、新宿ほかの場所も紹介しておきました。かなり熱心に見学されていたので、ひょっとしたら、どこかで参加されるかも知れません。北千住では読売日本テレビ文化センター北千住でお稽古をしています。まだ、始まって1年も経っていませんが、じわじわと人数が増えつつあります。場所がら東京北部、埼玉、千葉北部から来られている方が多いようですが、まだまだこの辺りはニーズがありそうです。北千住駅は交通の便が非常に良く、どこから来るのにも楽という利点があります。また、お稽古場所も駅ビル９階にあるため、傘はいらない上、8階には食堂街と少し大きめの本屋があるという絶好の立地です。個人的にはルミネカードを持っているので５％で本を買ったり、食事ができたりします。もう少し人数が増える可能性があります。

  2010.07.05

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• １００万本のバラ

  神戸でお稽古されている生徒さんは熱心な方が非常に多く、書いて欲しい文言が良く出てきます。時々、かなり難しいリクエストもあり、焦ることもあります。前回、お一人の方からあったリクエストが「１００万本のバラ」でした。「１００万本のバラ」と聞くと、加藤登紀子さんの歌を思い出すのですが、Wikipediaによりますと、「ロシア語で ミリオーン・ロースは、ラトビアの歌謡曲ダーヴァーヤ・マーリニャ原曲とするロシア語の歌謡曲である。ソビエト連邦の歌手アーラ・プガチョワの持ち歌として知られる。」とあり、ロシアの歌謡曲であることが判明しました。アラビア語でも１００万に相当する単語は「malyuun」で英語から入った言葉と思われます。バラは「warda」です。何度かナスヒー書体で書いているうちに、同じ並びの文字が続くので、いっそ少し丸めて書いた方が面白そうということになり、以下のように書いてみました。オリジナルはもちろん墨です。１００万本のバラ

  2010.07.04

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• 名古屋でもペン作り

  名古屋のお稽古は、ちょうど７月から期も変わったこともあり、以前からリクエストの多かった、竹ペン作りをすることにしました。「本田式特別アラビア書道ペン作りレシピ」を少し簡略化したものをもとに、予めこちらで用意した、本田先生の家で長期間干してあった竹を配り、作業を開始しました。最近余り小刀で鉛筆を削るという習慣がなくなったため、皆さんかなり始めの段階で苦労されているようでしたが、何とか乗り切り、ペン先が荒削りできたところまでは完了しました。一番大事なところがこれからで、ペン先にあたる部分をどのように紙やすりで削るかというところです。これが本田式のミソですが（詳細はマル秘なので省略）、何とか約３０分ほどで皆さん完成まで漕ぎつけました。自分で作った筆で書いてみると、中々書きやすそうで、ほぼご満足頂いたようでした。いよいよ、次回から短文に入るので、シャクルをつけるのにも利用できそうです。また、ご自宅で自分で工夫された竹ペンを作られる方も出てくると思います。名古屋も今期から原則月２回になりましたので、生徒さんはお稽古が少し忙しくなります（当方も）。それから、今回から新しい生徒さんがお一人加わりました。全く初めての方でしたが、何と千里中央でお稽古をされている方のお姉さんでした。妹さんからアラビア書道の面白さを聞いたとのことです。名古屋からは少し離れたところにお住まいなので少し大変そうですが、頑張って欲しいですね。

  2010.07.03

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• アラブの風吹く夜は

  昨日に続いて、再び喫茶店ぐらんたすに行ってきました。「しんきちさん」という3人組ユニットがアラビア音楽の演奏をそこで行うということを昨日マスターから聞いたので聴くためです。ユニットはバイオリンを秦進一さん、レク（タンバリンのような楽器）をサンペーさん、ウードを加藤吉樹さんで構成されており、2009年3月に結成されたばりで、関西を中心に活動をされているようです。古典曲５曲と現代歌謡曲5曲を2時間ぐらいかけて演奏しました。演奏の途中でアラブ音楽についての説明が少しありました。○　アラブ音楽には9拍子、10拍子の曲がある。○　もともとはタクシーム（即興演奏）が○　もともとはバイオリンはなく、バイオリンに似たケマンジュという楽器を使っていた○　バイオリンのチューニングが西洋音楽と異なる。○　1/4の微分音と呼ばれるアラブ独特の音があり、フレットがついた西洋楽器では演奏できない。○　マカーム（音階）が非常に多く、また、一曲の中でも複数使われていることがある。○　ナクスィームとかバラディーと呼ばれるリズムもいくつか種類があり、一曲の中でも変わることがある。○　マカームとリズムを合わせてイカーア（iqaa'a)と呼ぶこの喫茶店はカウンターのみ10席ほどですのでそれほど広くはありませんが、全部で10数名の方が来られていました。隣のレストランから取った食事を食べたあと、マスターのコーヒーを飲みながら、また、ワインやお酒も特別に出され、演奏を楽しむというかたちになっていました。ほぼ常連さんばかりのようでした。私は神戸でのお稽古があｔったので、コーヒーのみ頂きながら鑑賞してきました。余り広い場所ではないですが、アトホームな雰囲気で演奏を聴くのもなかなか良い感じです。興味がある方は、それぞれの演奏家のブログをご参照ください。秦進一さん、　http://ameblo.jp/shinviolin/加藤吉樹さん、http://yoshikioud.blog115.fc2.com/サンペーさん、http://sampe.blog96.fc2.com/

  2010.07.02

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• にすりぃん展を見てきました

  大阪肥後橋で開催中のにすりぃんさんのアラビア書道個展に行ってきました。純喫茶「ぐらんたす」という店の展示施設を借りて彼女の作品が8点ほど飾られていました。スルスとディーワーニ書体の作品でしたが、彼女が過去作品展に出品した作品が中心になっています。どの作品も非常にのびのびと文字が書かれており、背景のデザインもすっきりしていて良い作品が多いです。題材は、もちろんコーランもありますが、レバノンのハリール・ジブラーンやシリアのニザール・カッバーニの詩から取ったものもあります。スルス書体は書くのもかなり難しいのですが、デザイン自体が大変難しい書体です。本田先生や有名な作家の作品をお手本にした作品が多いなか、彼女は自分自身でデザインをしています。来られたお客さんも興味津々で見ておられると、喫茶店のマスターが言っておられました。7月10日ごろまで展示されている予定です（延長の可能性もあり）。興味がある方は、この喫茶店は土日は休みですので平日の10～18時ごろに見に来てください。入場は無料ですが、コーヒー一杯ぐらいは飲んでマスターとお話してみてください。コーヒーだけでなく、たまに料理を作ってパーティーを開催したりする、なかなかユニークはマスターです。「ぐらんたす」は大阪地下鉄肥後橋駅から歩いて10分弱ぐらい、靱（うつぼ）公園のすぐそばの京町堀一丁目にあります。付近にはなかなか雰囲気の良いレストランやカウンターバー、画廊などがあり、見て回るのも面白いかと思います。なお、アラビア書道をやっていますと言っても、コーヒー代は割引になりませんので、悪しからず。ぐらんたす（大茶碗）

  2010.07.01

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• Railwaysの主役は

  一つ見たい映画があったので見てきました。「Railways　49歳で電車の運転手になった男の物語」という長い題名の映画です。主役は一応、中井貴一扮する筒井肇という大手電機メーカー室長のエリートサラリーマンですが、実はそうではなく、デハニ５２・５３系という電車です。通称「バタ電」と呼ばれる一畑電鉄という島根県を走るローカル私鉄の一電車で、80年前に同社で製造された古い木造の電車です。まだこんな電車が走っていたのかと思いましたが、調べてみると既に廃車になった電車を改造して撮影したとあります。だから今行ってもこの電車は走っていません。映画の内容は、題名の通り、49歳で初めて電車の運転手になった男の話ですが、運転手になるまでの部分はサラッと流して、運転手になってからの毎日の小さな出来事（中には結構重大なこともありますが）を淡々と綴られています。49歳で電車の運転手になろうという主人公ですので、勿論、いわゆる鉄ちゃんですが、それは子供の頃のことで、今はエリートサラリーマンとして家族も何かも犠牲にしてバリバリと働いていました。あるとき、会社で取締役を確約されるような重要で難しい仕事を任されたこと、そしてその仕事がリストラだったこと、故郷の母親が重病になったことが分かったこと、昔からの同僚の突然の死が重なったことから、思い切った人生の転換を行うことになったのです。鉄ちゃんの初心者用にいくつか豆知識が披露されています。例えば、同電鉄を走る電車は元南海電鉄や京王電鉄から譲り受けたものを使っているとか、「デハニ」というのは、電車のデ、三等車を表す”ハ”（一等車がイ、二等車がロ）、荷物室がついているので”ニ”を表しているとか、運転手の研修は京王電鉄で行うとか。2年ほど前にこの電車に乗ったことがあります。出雲大社駅は出雲大社から結構離れていますので、バスの方が便利ですし、JRの出雲駅からは直通の電車は無く、途中の川跡駅で乗り換える必要があります。ということで余り観光客を相手にしておらず、地元に住んでいる人のための鉄道の感じです。日本の地方中小私鉄はほとんど壊滅状態で廃止が相次ぎ、山陰地方で残っているのは勿論この一畑電鉄のみです。どう見ても赤字経営だと思いますが、よく経営を続けていると思います。出演している俳優陣が、中井貴一、高島玲子、橋爪功、佐野史郎、笑福亭松之助、宮崎美子、奈良岡朋子とおじさん世代が顔を見分けることができる人ばかりを使っているので安心です。そして、エンディング曲が誰もが知っている松任谷由美を使っているとまったく、抜かりありません。あのAlways三丁目の夕日を作ったロボットという製作会社が出がけているので、全体のトーンが似ています。ゆっくり流れる日常を描いているので2時間20分の上映時間で少し長めですが気にはなりません。鉄ちゃん的な目で見ると、中井貴一とその妻役の高島礼子が会う駅に一畑口駅を使っていることです。この駅はスイッチバックという特殊な構造になっています。そのため、終着駅でもないのに線路がここで折り返しになっており、電車の進行方向が変わるため、車掌と運転手が場所の交代をしなければなりません。全国でも余り残っていないこのような特殊な駅を映画の一シーンにさりげなく使っているのはなかなか心憎い演出です。2008年8月16日出雲旅行中に撮影した一畑電鉄の電車

  2010.06.30

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• 岡山でアラビア書道体験講座

  7月31日（土）～9月12日（日）まで岡山にある岡山市立オリエント美術館で「シャルジャ、砂漠と海の文明交流ーアラビアの歴史遺産と文化ー”が開催されます。以前にもご紹介しましたが、UAEにあるシャルジャが同国の遺産を日本に持ってきて、金沢を皮切りに、博物館などで展示展を行うことになっています。これにあわせて同館では関連イベントがあります。”アラビアの舞～ベリーダンスの公演”（9月4日）、”アラビアの民族衣装を着てみよう”（常設）、”講演会「アラビア半島を掘る」”（7月31日）のほかに、”アラビア書道に挑戦！”（８月14日、15日）があります。講師は本田先生ではありませんので、当然のことながら、私になります。お盆の真っ最中ですが、両日で合計3回行い、各回30名ずつ募集となっています。果たしてそんなにたくさんの方がお休み中に来られるか不安ですが、実際30名一杯こられるとかなり大忙しになります。進め方は30分ほどアラビア書道について説明した後、来場者に自分のお名前を書いてもらうことにしています。今までも20名以上の方に同様のしたことがあるので特に問題はないと思いますが、夏休み中ですので子供さんがたくさん来られる可能性もあり、どのように分かりやすく説明するか少し考えておく必要があります。ということで岡山付近にお住まいの方はシャルジャ展を見るついでに書道もお楽しみください。事前申し込みが必要です。また入場料とは別に500円かかります。詳細は岡山市立オリエント美術館のHPをご参照ください。http://www.city.okayama.jp/orientmuseum/

  2010.06.29

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• 江坂駅で考える

  大阪地下鉄御堂筋線の終点に江坂という駅があります。大阪地下鉄なのに吹田市に駅があるという変り種です。もともとはあたりには田んぼしかなかったところですが、いまでは商店街、飲食店が立ち並び、ちょっとした繁華街になっています。ほとんどの電車はこの江坂から第三セクターの北大阪急行線にそのまま乗り入れて、3つ先の千里中央まで直行します。この線はもともと1970年の大阪万博のために作られたようなもので、万博開催中は会場まで直行していました。一区間が今でも80円と多分日本で一番安い初乗り料金だと思われます。この御堂筋線の最終電車の３本ほど前に江坂行きがありますが、この電車が少し曲者です。この電車はそのまま折り返しでなかもず行きに変身します。通常、このようなケースではホームの番線が変わったり、車内整理を行うのですが、この電車は到着ホームにそのまま止まり、江坂や北大阪急行の駅に向かう乗客を一旦降ろし、すぐに反対方向の乗客が乗り込んでくるようになっています。このため、酔っ払いはまだ終着駅に着いたとは思わず、眠りこくっています。もちろん車内放送ではしつこく終点と言っており、また駅のアナウンスもこの電車は折り返しということを何度も繰り返していますが、酔っ払いには聞こえていません。車掌も起こしに来ません。このため、かなりの酔っ払い客はそのまま、今来た方向に戻ってゆくことになります。もちろん、ほとんど最終電車ですから、はっと気が着いたときには反対方向に電車はありません。江坂で一旦全員を降ろし、反対側のホームに電車が行けば良いのですが、江坂駅には折り返しの設備がなさそうです。ならば一旦乗客を全員おろしたことを確認した後、反対方向の客を乗せればよいと思うのですがなぜか改善されません。誰も文句は言わないのでしょうか？

  2010.06.28

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• 出前一丁酸辣面

  この前ブルネイに行ったときに何か変わったものないかとスーパーマーケットで探していたときに見つけたのが、出前一丁でした。ラーメンコーナーは非常に多くの種類があったのですが、日本製は出前一丁だけでした。もちろん本当の日本製ではなく、ライセンスを受けて、香港で作っているものですが、日本では売っていない色々な種類がありました。その中で、ローストチキン風味そしてトムヤムクン風味をかいました。値段も5個入で150円ほどとかなり安かったです。早速日本で調理してみました。500ccの水を沸騰させ、乾麺を3分ぐらい煮た後、麺が茹で上がったら、火を止めて、調味料を入れるということで、作り方は日本とほぼ同じです。麺は日本のものより少し細めのような感じです。トムヤムクン風の方は、別にスープとは別に調味油のような袋がついており、最後に投入すると、いきなり、タイワールドになります。ただ、辛さはかなり押さえ気味でそれほど辛くはありません。調味油には、ヤシ油、レモングラス、香辛料、シャロット、アンチョビー抽出物、チリ、エビ、ニンニクが入っています。パッケージは、トムヤムクン味は”酸辣面（面は中国語で麺のこと）”と書かれており紫色の袋になっています。日本語で”出前一丁”と大きく書かれていますが、その脇にCQYD（Chu Qian Yi Ding)と中国語読みがわざわざ書かれています。またマスコットの出前坊やは”清仔”と書かれいます。出前一丁は1968年に日清食品が売り出した袋麺ですが、香港では即席めん市場の5割を占めるということで、何と25種類もの味があるそうです。どこにもハラールと書かれていないませんが、成分表を見る限り、ポークの成分は入っていないように見えます。

  2010.06.27

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• アラビア書道と「激落ちくん」

  アラビア書道に使う墨壷の中に海綿を入れることをお勧めしています。これにより、墨汁が竹ペンに付く量を調節しやすくなります。ところが、この海綿は意外に見かけません。デパートの美容コーナーや文房具コーナーで時々見かけるのですが、値段も高めだし、サイズもかなり大きくなります。ところが、100円ショップの化粧品コーナーでたまにフィリピン製のものを見かけることがあります。サイズもちょうど手頃だし、価格も安いので見つけたら、速攻で並んでいる分をほぼ全てを購入していました（大体10個ぐらいしか並んでいませんが）。なかなか重宝しているのですが、難は、どの100円ショップに置いてある訳ではなく、しかも、結構品切れになっていることが多いのです。このため、見つけ次第手当たり次第に購入していたので、現在はかなりの数を買いだめしている状態です。店側は何でおじさんがいつもたくさん海綿を購入しているのか変に思っているかも知れませんが（それほど肌に気をつけていそうにもないし）。そこで、もっと手っ取り早く入手できる何か代用品がないかと探していました。似たようなもので、台所用の通常のスポンジがあり、手軽に且つ安く入手できますが、使っているうちに墨汁の粘り気で泡が発生し竹ペンの先に付くことがよくあります。せっかく綺麗な線が出たときに泡がはじけて紙面が汚れると一気にテンションが下がります。ところが、最近、ある生徒さんが使っていた「激落ちくん」がなかなかよさそうだなと分かりました。普通のスポンジに比べキメが細かいためか泡がほとんど出ません。もともとは、メラミンをホルムアルデヒドと反応させることによって、熱硬化性の樹脂にしたもので、台所用スポンジとして洗剤を使わなくても汚れが落ちるというウリでよく見かけるものです。墨汁の吸い込みも悪くなく、弾力性も適度にあるため、ペン先へ付着する墨汁の量の調整もうまくゆきます。また、熱硬化したメラミン樹脂がヤスリの役割をしているために竹ペンの先を常にこすって磨いていることになり、ペン先に付着して固まった墨汁を落としているようで何となく良さそうです。「激落ちくん」は台所用品が売っているところでは簡単に見つかり、100円ショップでも類似品が大量に売られています。ひょっとしたら長期にわたり、使っているうちに何か問題が出てくるかも知れないので、注意はしていますが、今のところ特に問題は生じていません。まあ、値段も安いので、悪くなったら新しいものに取り替えれば良いと思っています。まだ、墨汁以外のインキ類には化学反応しないかなど多少心配はあるのですが、現在試行中です。それからファンデーションに使うスポンジもキメが細かくて使い勝手が良さそうです。アラブの書道家さんが聞いたら、そんなことを探求するよりもっと書道の練習に力をいれなさいと言うかもしれませんが。

  2010.06.26

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• 告白を観て

  今日のお稽古は１８：３０からなので、少し時間がありました。久しぶりに映画を観ることにしました。実は水曜日に、池袋での「ペルシア書道のいざない」展を見た後、少し時間があったので、候補に入れておいた映画を見ようとして、池袋や渋谷のいくつかの映画館を回りました。ところが、チェックしていた全ての映画館は満席で2時間以上待ち状態になっていました。結局、諦めてその日は家路に急いでしまったので、今回はそのリベンジ（というほどではありませんが）でした。うっかりしていたのですが、この水曜日というのはレディースデイのところが多く、女性は1000円で観られるため、評判の良い映画は軒並み一杯だったということです。ジェントルマンズデイも創設して欲しいと思いますが、男性は早く会社が終わっても映画を観るよりも、仲間で一杯、あるいは真っ直ぐ帰宅してしまう方が多いと思いますので、今後も多分できないでしょう。錦糸町には2ヶ所、大きなシネマコンプレックスが有ります。ひとつは駅前でもう一つが駅から５～６分歩いたところにあるオリナスモールというショッピングゾーンに入っています。今回はこのオリナスモールの方に行きました。今回は「告白」を観ました。原作の小説が評判になったものを映画化したものらしいのですが、原作は読んでいませんでした。松たか子が主演で、冷徹な女性教師を演じています。内容を一言で言えば、わが子を担当クラスの生徒に殺された教師の執拗な復讐劇というところでしょうか。本編は２時間以内ですが、良くまとまっており、だれることなくずっと緊張感を保ったまま観ることができました。最後はどう締めくくるのか、読めませんでしたが少し予想を裏切ってくれました。オリジナルの本とは少し筋が違うようですが、原作を知らなくても十分楽しめます。ただ、映像を少し凝りすぎている場面が何ヶ所かありました。このような教師がいたら大変だとうことは分かりますが、最愛のものを奪われると人間は凶気に走るということが、何度も出てきます。ということで見終わったあと、すっきりするという内容ではありません。

  2010.06.25

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• ペルシア書道へのいざない

  現在、池袋の古代オリエント博物館の中で開催中でペルシア書道作品展「ペルシア書道へのいざない」が開催中ですので、観て来ました。ペルシア書道を教えておられる角田先生とその生徒さんの作品展です。全部で30点ほど展示されており、そのうち7点ほどが角田先生の作品でした。アラビア書道に比べて装飾的で華やかです。筆は葦を主に使いますので、それほど文字サイズも大きくない作品が多いです。博物館ですので、展示の仕方はお手の物で、見やすく、よくわかるように展示されており、お手本になるなあと思い見てきました。ペルシア書道ではアラビア書道とは少し違ったきまりもあります。例えばチャクパーといって、「四行詩のような作品を左斜め上がりに書く方法」とか、スィヤーマシャクと呼ばれる、「同じ文字を厳密に写、そのクリア消しと重なりで一旦バランスを崩し、新しいバランスの美しさを想像する」、書き方があるということを、分かりやすく説明してあります（後者の方はアラビア書道でもありますが）。また、本物の道具や紙なども綺麗に陳列されて、置かれて説明されています。ペンと紙は触ることができます（墨は置いてないので試し書きはできません。ペンは紐で縛ってあります）。場所は、池袋サンシャインビルの中を突っ切って一番奥のエレベーターを７Fに上がったところにあります。7月11日（日）まで開催中です。6月27日（日）にはイベントがあり、ペン作りからお名前書きまで行ないます。事前申込みが必要ですので、詳細は、http://www.sa.il24.net/~aom/ten1006persiashodo.html　をご覧下さい。会場は博物館施設の中のコーナーにありますので、入場券500円（大人）がかかります。ついでに古代オリエントの遺跡も観てきて下さい（そちらがメインの博物館ですが）。

  2010.06.24

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• 絵のように見えるアラビア文字作品

  アラビア書道で、動物や人物をかたどった作品を時々見ます。書道を習っている生徒さんでもよくこれを書きたいと言う方がいらっしゃいます。なかなかまとまって例が載っている作品集がなかったのですが、たまたま以前買って余り見ないまま積ん読状態にあった「図説　アラビア文字事典」（創元社）（ガブリエル・マンデル・ハーン著、矢島文夫監修、緑慎也訳）という本を見ると、いくつか適当な作品が載っていました。この本はアラビア文字を一字一字解説した本で、書体だけでも31書体が区別されて書かれているなど、なかなかマニアックで面白い本ですが、その本の後ろの方に、水差し、動物、鳥、人の顔、果物、建築物の形をした書道作品が数点ずつ載せられています。19世紀以降の作品が多いのですが、以前にも紹介したアジア文明博物館の小冊子の表紙に書かれていたライオンの形をしたものは16世紀イランのものです。ひょっとしたらこの種の作品にはたくさんのバリエーションがあるのかも知れませんが、余り多くの種類を見たことがありません。文字自身をオーソドックスな書体からかなり変形させてしまうので、判読が難しく、書道作品としては余り評価されないのかも知れません。また、イスラム教の偶像崇拝を避けることと多少関係あるのかも知れません。ところが、当代随一の書道家トルコのHamid Aytac氏の1954年の作品は明らかに人間が座っているように見えます。この作品は内容もコーランの悔悟章を左右対称に美しく書いてあります。日本でもよく似たものがあるよと生徒さんの一人に教えてもらいました。葦手（あしで）と呼ばれる平安時代に流行った芸術で、『平安末期ころ用いられた遊戯的な絵文字，またはそれをまじえた絵模様。草仮名をアシの葉になぞらえ，和歌などを書き流したものと，文字を水辺の風景の中に散らした〈葦手絵〉とがあり，後者は色紙の下絵や蒔絵(まきえ)の意匠として後世まで用いられた。』とあります。ということで日本人には文字を絵のように描くということは、結構の大昔から馴染みがあると言ってよいのかも知れません。

  2010.06.23

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• アラビア語ができるようになるには

  火曜日はいつものようにアラビア語のお勉強の日ですが、アラビア語はどれくらいでできるようになるかという話になりました。”できる”というレベルをどこに置くかですが、新聞を読めるいうレベルにした場合、全くゼロから始めて1年4ヶ月程度で読めるまでになった方がいらっしゃったとのことです。他の言語よりかなり難しいと自他共に認めるアラビア語ですが、やはり集中的に一生懸命勉強すればそれぐらいの期間である程度のレベルまで達することができるということです。もちろんその方は毎日勉強して塾にも週３回ぐらい通ってと、かなり努力をされたということでしたが。それから何か目的も必要でしょう。その方も現地に行って現地の方とコミュニケーションする必要性があったということですが、旅行に行った時にアラブの方と片言で会話ができれば良い、という目的だけでは少し弱いかもしれません。それなら手っ取り早く、文字だけ憶えて、現地へ飛んだ方が早いかもしれません。通常、カルチャーセンターなどのアラビア語講座では週一回、1年間で入門完了というのがだいたいのカリキュラム編成のようです。それだけやってもアラビア文字のつながり方もかなり怪しいという方も多いとのことです。いわんや、シャクルを外して読むなどは、とんでもないということです。大学の教養語学として週一回程度アラビア語の授業で勉強していた生徒さんが、ある時奮起してアラビア語に突然目覚め、一生懸命勉強して、今では大学のアラビア語の先生になり、本まで出したという方もいらっしゃいます。どんな語学も同じでしょうが、楽しみでやるのであれば、5年でも10年でもかかってゆっくりと勉強すれば、いつも何か新しい発見ができて面白いものです（発見というのが、単に以前習ったのに忘れていたことということも、しばしばありますが）。

  2010.06.22

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• アラビア書道の個展（大阪・淀屋橋）

  大阪のアラビア書道生徒さんの個展が現在開催中です。にすりぃんさんは大阪でアラビア書道IN大阪を４年前に開催して以来の生徒さんです。ディーワーニ、スルスもなかなか良い線を出しておられます。ベリーダンスも活動しておられ、中東へもよく旅行に行かれる中々アクティブな方です。今般、今までの作品を集め、行きつけの喫茶店で個展を開催したということです。題名：「にすりぃんのアラビックカリグラフィー展」期日： 6月21日（月）～7月10日（土）場所： 喫茶店　Grand Tasse（グランタス）（大阪市西区京町堀1-8-26　TEL:06-6443-3667）アクセス：大阪市営地下鉄、淀屋橋、肥後橋駅もしくは本町駅から徒歩１０分程度。靭（うつぼ）公演近く。地図は（http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27002767/dtlmap/）を参照。時間：月～金9:00～19:00（土曜は午後のみ営業、日曜休み）注意：入場料は無料ですが、開催場所が喫茶店ですので、コーヒー一杯ぐらいは飲んで下さい。マスター一人で切り盛りしている、なかなか雰囲気のある喫茶店です。時々、ウードの演奏会や写真展があったりと、文化活動も盛んです。

  2010.06.21

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• シリア遺跡を訪ねるツアー

  先日、岡山市立オリエント美術館で色々お話をしていた際に、「オリエントの古代遺跡を訪ねる旅9日間」というシリア旅行の企画があることをお聞きしました。オリエント美術館の友の会の方が中心になって、ほぼ毎年中東旅行を企画しているとのことですが、既に10回目となっています。今回の目玉はパルミラの日本隊発掘現場を訪ねるというところでしょう。期間は10月9日（土）～10月17日（日）で、ダマスカス、アレッポ2泊、デリゾール、パルミラ2泊とシリア全国を回ります。訪問地はクラック・デ・シュバリエ、エブラ遺跡、カラート・ジャーバルなど、ちょっと馴染みながない（当方にとっては）ところが多く、なかなかマニアックです。もちろん、パルミラ、ダマスカス市内の観光も含まれています。中東の古代遺跡ファンとしては中々垂涎のツアーだと思います。岡山市立オリエント美術館の主任学芸員須藤氏が同行してくれます。同氏はこのあたりの専門家で発掘作業もされたことがあるそうです。興味ある方、またはもっと詳細を聞きたいという方は、直接オリエント美術館（TEL:086-232-363）までお問い合わせ下さい。募集人員20名ですが、既に現時点で最小催行人数の10名は上回っていますので、催されることが決まっています。但し、ツアーは岡山出発関空経由となっていますので、関東から行かれる場合は、関空で落ち合うことになります。ちょうど、アラビア書道生徒作品展の真っ最中ですので当方は行けませんが、なかなか面白そうなツアーですね。

  2010.06.20

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• 寺町通りでカレーを

  京都のお稽古場所は河原町で京都の中心地にあります。そして、すぐそばに寺町通と新京極通が2本並行に南北につながっています。この2本の通りともアーケードがついた商店街になっており、いつも観光客で賑わっています。また、5分ぐらい北に歩くと、錦町市場の通りにぶつかります。レストランも多いのですが、意外にエスニック系レストランも多く、以前京都の生徒さんたちと何度となく、お食事会をしたことがあります。この寺町通りにある、「ダルシャナ」というインドレストランに行ってきました。寺町通りをウロウロしている時に見つけたのですが、メニューが非常に多いなと感じた店でいつか入ってみようと思っていた店です。ランチメニューは1,000円からとなっています。チキンバターカレーにナン（もしくはライス）、スープ、野菜サラダ、マンゴヨーグルトという非常にオーソドックスなものでした。注文時に「このメニューは辛めですが、大丈夫ですか？」とウエイター（多分インド人）が聞いてきました。もちろん大丈夫と答えましたが、どんなに辛いものが出てくるのか少し身構えました。が、タバスコよりは辛くはない程度でした。鶏肉は良く煮込んであり、比較的身離れがよく、中々美味しかったです。カレールーの量もナン一枚分に丁度よい分量でした。特にナンは食べ放題にはなっていません。最近のインドレストランには必ずこのチキンバターカレーが目玉としてメニューに使われています。やはり女性に人気があるメニューなのでしょうか。レストランに入ると炭のにおいがプンしたので、ちゃんとタンドリーで焼いているのだろうなと分かります。既に2時前だったので客は他に一組だけでした。寺町通りには、アショカ（インド料理）、カッパドキア（トルコ料理）、ヤック＆イェティ（ネパール料理）が河原町通りに近いほうに比較的固まってあります。既にアショカとカッパドキアは征服していますが、もう少し探検する余地がありそうな地域です。ダルシャナのチキンカレー

  2010.06.19

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