136153 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

天翔ける鳥船

天翔ける鳥船

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Favorite Blog

おタコ部屋 ロ サ ロ サ 紫 織さん
かぎろひ ふかちゃん0118さん

Comments

天翔鳥船@ Re:あら、どうだったかしらん。(07/01) francois22さん 亀レスですみません。 …
francois22@ あら、どうだったかしらん。 遠征王の時のパルメリアはどうだったかし…
天翔鳥船@ Re:おなつかしや……(08/16) たちばなしおりさん わたしもファンク…
たちばなしおり@ おなつかしや…… こんばんは! ☆香さんvvvvv 妖精国…
きらり510@ うん こんにちは 読ませてもらいました …

Freepage List

Archives

2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2005.01.16
XML
カテゴリ:少女マンガ
プリンセスコミックス
「衣がえしの君」滝口入道と横笛の悲恋
「方塞がりの辻」平重衡と(鎌倉の)手越の長者の娘、千手
「布引き」平通盛の妻、憲子
「竹葉」白拍子 祇王
「斧の柄」水野忠正の娘お大と松平広忠(徳川家康の両親)
「花の道行」織田信長の直臣、佐々成政と早百合

短編集です。4編は平安末期、平家の時代が主。後の2編は戦国末期の話です。

タイトルにもなっている「衣がえしの君」は、平家物語でも名高い滝口入道と横笛の話です。
下働きの娘、横笛がふと知り合った若者は、今はときめく平氏の重臣の御曹司だった。斉藤時頼は、この娘には身寄りがないため下働きをさせているという話を聞き、女院の雑仕にする。あるとき時頼に縁談が入るが、時頼は妻にしたいのは横笛一人だけだと断る。雑仕の娘を側女にするのはやむをえないと思っていた父親も彼女を正妻にする気はまったくなく、彼女を呼び出し、時頼のことを思うのならば身を引くようにいうのだった。そして…

平家物語の滝口入道と横笛の話を初めて読んだとき、「入道」というイメージがつきまとい、どうしても大男を連想しました。しかも平重盛の侍で滝口に勤める武士。
平家物語では、この斉藤時頼が建礼門院のところの下働きの娘に一目惚れしてしまいます。しかし父親に反対され、父親も横笛も選べずに嵯峨の寺で出家してしまいます。それを知った横笛が尋ねていきますが、時頼は、そのような者はいないと会わずに返してしまい、さらに高野山に行ってしまいます。横笛も奈良で尼になりますが、やがて亡くなってしまいます。

現在、京都の嵯峨野に滝口寺というこの話をモデルにしたお寺があり、滝口入道と横笛の像があるそうです。
また、横笛が出家した奈良の法華寺には、恋文で作ったという横笛像があります。
また高野山の大円寺(宿坊あり)は、滝口入道が住職をつとめたという寺で、横笛の化身となった鶯を体内に納めた阿弥陀如来像があるそうです。

ほかも平家物語関連が多いようです。
白拍子の祇王の話は平家物語ではかなり違っていたと思います。平清盛に寵愛されていた白拍子の祇王が館を辞して出家するという結末は同じなのですが、平家物語では清盛の寵愛が別の白拍子、仏御前に移ったためでしたが、こちらには仏御前は出てきません。ただこちらも嵯峨野に祇王寺があります。祇王と妹の祇女、そして祇王から清盛の寵愛を奪った仏御前も清盛の元を離れ、寺に入ったということで、祇王寺自体は明治時代に祇王寺として再興されたものです。

平重衡は奈良の東大寺焼き討ちで有名ですが、一の谷の戦いで囚われ鎌倉に護送されます。そこで重衡の世話をした千手という女性との話です。千手についてはこの話のように長者の娘とか、頼朝の侍女とか、遊女とかいろいろ出てきます。能の題材にもなっているようですね。
なお、平家物語では、遊女ということになっているそうです。

佐々成政と早百合の話は、時代がずっとあとの戦国末期です。早百合伝説として、黒百合の話とともに伝えられています。話はやはり佐々成政が寵愛の側室が不義をしたとの誤解し、一族すべて処刑したことからの怨霊伝説です。

【本日の言葉】
(斧の柄)
時の流れというものは
目に見える物が変わることで知るのですよ
心の中の時の流れというやつは
時々…
とんでもなく緩やかなことがありますからな





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.01.18 23:42:42
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X