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カテゴリ:BL
いままで手を出さないできたクリスタル文庫の「間の楔」にとうとう手を付けてしまいました。しかもいきなり5巻から(^^;) なんてことない、5巻しか店頭に置いていなかったので、ぱらぱら見てみて、どうやら最初のプロローグでの説明もあり、まあかまわないかなあと思って購入した次第です。その後、売ってそうな本屋をまわり1・2巻と手に入れましたが、5巻からというのは結構切りのいいところだったのかなあと思っています。 あいかわらずストーリーよりも舞台設定に興味を覚えました。 辺境の惑星アモイ。そこは巨大コンピュータに支配され、市民はすべて耳に埋め込まれた生体チップでそのDNAパターンまで管理されている機械都市。そしてゼインと呼ばれる絶対身分制度でがんじがらめに縛られている。スラムと称されるエリア9ーケレス以外は。 巨大コンピュータにより人間はその遺伝子情報まで支配され、コーディネートされる。それを嫌ったケレスの住民が独立運動を起こしたのは昔のこと。政府はあっさりと彼らの独立を認め、市民登録を抹消した。しかし、大した理念も指導者もなく起こしたケレス地区は自立することはできず、かといって抹消された市民登録を復活させてもらえず、スラムと化していった。 ケレス地区では子供はガーディアンという施設で平等に育てられる。そして風土の影響か女子の出生率が異様にすくない。そのため、13歳になると男子は否応なしに、施設外にだされる。そこは男ばかりの社会となる・・・ 主人公のリキはケレスでその名をしられたグループのヘッドだった。ケレスを出ていった彼が帰ってきたところから1巻ははじまる。「帰ってっきた男」そしていなくなる前の出来事を描いた2巻「命動」 最近吉原さんは学園ものが続いていますけど、これは以前にハードカバーで出されたものというだけあって(?)JUNEものです。道原かつみさんのイラストとともに、魅力的です。 【本日の言葉】 2巻「命動」 p145 「大事なモノを握り締める手はふたつしかないんだ。だったら、どんなに惜しくてもみっつめは捨てるしかねーよ」 p168 大事なものをつかめる手はふたつしかない。 ならば。 (だったら、俺は。三つめを無理やり切り捨てるんじゃなくて、口に銜えて引き摺ってでも護りきってみせるさ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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