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カテゴリ:不思議かもしれない話
以前は、午後3時過ぎから黄昏が終わる頃までの
空気や風景やその匂いが好きだった。 時間がある日は一人でお茶を飲んだりしながら、 日が沈むまでその世界を味わっていたものだ。 今は夕暮れまでの時間を一人で過ごすことはあまりなく、 それでも街中で建物の間から空を眺めつつ夜を迎えるのは、 それはそれで気持ちがいい。 最近は夜明けまでパソコンに向かっていることも多く、 夏に向かうこの時期、 布団に入る頃には外はすっかり明るくなっている。 蒼白い朝は、以前は疲れた頭には刺激が強すぎて、 朝日を確かめることもなく眠りについていた。 同じ夜明けを、 今は穏やかな気持ちで、のんびり眺めている。 あの夕刻にたなびく一日の終わりの音。 ほっとしたようなしんみりしたような、あたたかな宵闇。 その情景は今でも芳しい。 ただ、黎明の音が、同じように聞こえ始めたのだ。 私の中で、細やかな何かが確実に変化しているのだろう。 その輪郭がやっと感じられてきたばかり。 これからの自分が、もっと楽しみになってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.20 00:24:06
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