日本シリーズ第5戦。
4回、イ・デホのレフトポール際に飛んだ打球をめぐりビデオ判定になり、その結果、審判の判定どおり本塁打が認められました。日本シリーズの行方を決める重要な判定でした。
さて、日本シリーズ、レフトポール際の判定といえば、思い出すのは1978年の阪急・上田利治監督の猛抗議です。あれは3勝3敗で迎えた第7戦、6回裏のことでした。ヤクルト・大杉勝男の本塁打をめぐって、相手阪急の上田利治監督が「いや、ファウルだ!」と1時間18分に及ぶ猛抗議をしたのです。
あの時、ボクは高校の文化祭の真っ最中でした。催し物をしていた教室にはなぜかテレビがあって、ボクらは文化祭を放り出して、皆で日本シリーズを凝視していました。「上田監督の抗議はすんげえなぁ」「まんつ、まんつ」「んだ、んだ」(以上、岩手の方言)なんて会話をしていたような。
ベースボール・マガジン社刊の『激動の昭和スポーツ史』には、「上田監督の執拗な抗議は、観客をシラケさせた」と書いてありましたが、ボクらは決してそんなことはなかった、見ていて興奮しましたよ。当時は日本シリーズに揉め事はつきもので、その流れで上田監督の抗議があったように記憶しています。
「火事は江戸の花」、「揉め事は日本シリーズの花」、ビデオ判定なぞやらずにどんどん揉めてくださいな。そのほうがずっと面白い(^_-)-☆
(写真)1978年の日本シリーズ。大杉の本塁打をめぐり、阪急は上田監督を中心に猛抗議したが、判定は覆らずにヤクルトが優勝を決めた。
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