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あま野球日記@大学野球

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2015.11.04
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カテゴリ:日本野球史

読売の監督に就任した高橋由伸の心境やいかに?

以下、すべてフィクションであります。

■平成27年オフ、読売ジャイアンツの「天才」として君臨してきた高橋由伸は、自身の潮時が近づいてきたことを悟った。「そろそろ現役を引退しようか・・・」、内心そう思い始めた頃、読売の3選手による野球賭博関与事件が発覚した。その後、好むと好まざるとにかかわらず、高橋はこの大事件の渦に巻き込まれて行った。

秘密裏に調査に当たっていた球団幹部によると、さらにほかにも灰色選手が出てくる可能性があるという事実を聞かされた。どこまで根の深い話なのか。「第二の黒い霧」に騒然とする中、原辰徳は優勝を逃した責任を取って、読売ジャイアンツの監督を辞した。

そして直後、高橋は球団幹部の●●から呼び出しを受けた。用件は「(原の後任として)監督をやってくれないか」ということだった。この先、事件がどう拡大していくかわからない。火中の栗を拾う、というけれど、この場合、私は拾うべきものは何もなく、ただ火の中に飛び込むだけというのは目に見えていた。しかし球団には恩がある。「君しかおらんのだ」と言われると弱い。40歳。まだまだひよっ子もいいところだが、引き受けざるを得なかった。ただし、事件の行方については見定めておく必要がある。私は今回の事件について、どうしても確認しておきたかった。

「事件はどうなっているのでしょう」。しかし、●●幹部の返答は楽観的だった。「それなら話はついている」と。3選手と弁護士を交えて話し合い、〇〇〇万円を支払ったというのである。「ちゃんと一札取ってあるから、問題ないよ」。要するに3選手以外に累が及ばぬよう口止め料を払ったというわけだ。3選手にそんな交渉の才があると思えず、誰かがバックにいると考えねばならなかった。「このままじゃ終わりませんよ。連中はまた金を要求してきます。私の聞いた話だと、3選手だけではないそうじゃありませんか」。

数日後、受話器の向こうから消え入りそうな●●幹部の声が聞こえた。
「おまえの言うとおりだった」。私は事件が最悪のシナリオに沿って進行しつつあることがわかった。3選手のバックにいる人物がまた金を要求してきたのだ。こちらに灰色選手を抱えたままでは、ずっと相手の要求をのまされることになる。「絶対払ってはダメです」。相手はゆすりのプロだ。裏の取引でどうこうできるものではない。・・・(以下、略)

 

■上記文は、西鉄ライオンズに『黒い霧事件』が判明した直後に監督を引き受けた稲尾和久さんの心境を綴った文章(出典:『神様、仏様、稲尾様』日経ビジネス人文庫)に、個人名のみを差し替えたものです。

(しつこいようですが)上記文はあくまでフィクションですが、高橋監督にこのようなことが起きないことを祈るのみです。「火中の栗を拾う、というけれど、この場合、私は拾うべきものは何もなく、ただ火の中に飛び込むだけというのは目に見えていた」という言葉は、重いです。

原文はこちらで確認できます。
http://plaza.rakuten.co.jp/amayakyuunikki/diary/201011200002/

 

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Last updated  2015.11.04 06:39:45
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