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あま野球日記@大学野球

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2016.01.26
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テーマ:日本野球史(134)
カテゴリ:日本野球史

■この1961年(昭和36年)において、大和球士さんが特筆すべき選手として、3人の名前を挙げています。ひとりは、この年に42勝を挙げた西鉄・稲尾和久。そして、南海・野村克也と中日・権藤博。(稲尾については次回以降に譲るとして)野村と権藤についても手放しの誉めよう。

まず野村。この年は、本塁打29本、打点89、打率.295で最高殊勲選手に推された。以下、『野球百年』(時事通信社)より。

「監督鶴岡が、『体格がええから採っておけば何か使いものになるかも分からん』と採用した程度だったが、めきめき頭角を現し、この36年、ついに長距離打者としての才能が開花し、以後40年に至るまで5年間連続してホームラン王の座を占めた。プロ野球立志伝を綴じれば、ナンバーワンは野村であろう」。

さらに、ご丁寧にも、大和さんは鶴岡一人監督のこんなコメントまで加えていますが、いかにも鶴岡さんが言いそうな話です。
「心掛けのええ者は大成する、その見本が野村です。自分の才能を伸ばす機会を与えてくれているプロ野球に、野村は感謝しとります。この心掛けが尊いじゃないですか。努力もせんと、プロ野球に不平不満ばかり言うやつらにノム(野村)の爪の垢でもせんじて飲ましてやりたいですわ」。


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(写真)南海・野村克也のバッティング。~『激動の昭和スポーツ史』(ベースボール・マガジン社)より~



■一方の権藤。ルーキーイヤーのこの年には35勝を挙げ(防御率1.70)、新人王を獲得しましたた。大和さん曰く、

「惜しいことに権藤の快刀乱麻の快速球の切れ味は一年限りで、2年目から早くも衰えを見せ始めたが、36年度リーグ戦における1年間の投球にのみ限定して批評すれば、プロ野球を飾る大投手、沢村、スタルヒン、野口二、藤本、別所、杉下、金田、稲尾、杉浦らの最盛期と互角のピッチングであったと断言できる」。

さらに、
「なぜ、大投手として球史に名を残すべき豊かな素質に恵まれた権藤が短期間に没落したであろうか。残念でならぬ」とまでおっしゃっています。ま、後に権藤の名前は、監督としてもちゃんと球史に刻まれましたけど・・・。



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(写真)中日・権藤博のピッチング。~『スポーツ20世紀 プロ野球スーパーヒーロー伝説』(ベースボール・マガジン社)より~



■さて、大和さんの記事はここまでにして、野村と権藤のその後に目を転じましょう。現役時代はリーグが違い、この2人に直接の接点はなかったと思います。が、後に各々監督になってから、血が燃え滾るほどの舌戦を繰り広げることになります。いつのことか分かりますか?

はい、その通り。さすが、管理人よりも読者のほうが賢明な『あま野球日記』ならでは。皆さん簡単にお判りだったでしょう(笑)。それは1998年(平成10年)のことです。「奔放野球」を標榜する横浜監督の権藤と、「野球は監督の采配如何で勝敗が決する」という持論を展開するヤクルト野村監督の場外乱闘?が勃発しました。これはつとに有名ですね。

「何よりも野球は選手がやるもの。監督は、選手個々の考え方や才能を自由に発揮できる環境を作るだけ」と言う権藤に対して、野村は黙っていませんでした。 「権藤の采配スタイルやマシンガン打線を、勝手無礼な行儀の悪い野球」と評し、権藤や横浜選手の人格に至るような部分まで公然と批判を展開しました。

権藤も負けていません。「ID野球なんてクソくらえ」と選手にハッパをかけ、「グラウンド上で詰め将棋など見たくもないでしょう」とマスコミやファンに呼びかけ、暗に野村への挑発もしました。

そして気になる結果ですが、ー言わずとも知れたー、この年に限って言えば、横浜がセ・リーグを制し、権藤に軍配が上がったのです~~~(^^)/(以上、参考はwikipedia)。










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Last updated  2016.01.27 00:09:47
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