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カテゴリ:説明
大学の先生が言っていた話です。
「今は1次微分を見られる時代になったって言ったらAさんが『いえいえ、今は2次微分も見てますよ』って言っていて、笑っちゃった」 今の大学の先生は、今までに比べて何が変わったか?というのを報告することが求められているみたいなのですが、状況はさらに変化して、その変化の大きさの変化(つまり、以前よりも一層の大きな進展が見られるなどのことです)も見られるっていうんですね。 その前者のことを1次微分、後者のことを2次微分と呼んでいるわけです。 数学の世界の言葉なので、一般的な言い方で言うと 1次微分・・・速さ 2次微分・・・加速度 ですね。 大学の研究費が減らされた上に、学生の質も、落ちてきていて、その指導に苦労している中、さらに研究の質もより一層短期的に見られるようになって、大学の先生も大変だと思います。 私の同期も大学で教えている人がいますが、彼の苦労話を聞いて、「大学に残らなくてよかった」って感じてしまいます。 高等教育は、自由な研究ができる場であり、高い教育を求める人たちが切磋琢磨する世界であるべきなのに、今、それができないというのは、日本の教育環境の悪化を物語っているような気がします。 こんなんじゃ、どんどん研究者が日本を去ってしまいますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 13, 2009 04:09:34 PM
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