CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行
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≪白タク運転手夫妻の場合 3.≫ 王偉に物申すには、ある程度の予備知識が必要。 金小姐(母親)にいくつか質問してみました。 「学校から帰ったら何してるの?」 ⇒「宿題をして、その後友達の所に遊びに行く」 「何時間くらい勉強するの?」 ⇒「1日2~3時間くらいじゃないかな」 「得意教科は?」 ⇒「理数系はそこそこ、英語は駄目」 「スポーツとかしないの?」 ⇒「しない。体鍛えろっていつも言ってるんだけど」 「じゃあ趣味は?」 ⇒「ゲームが好きみたい。友達とよく店にゲームしに行ってる」 「友達って、会った事あるの?」 ⇒「ある。でも良くない。親も全然構わない、いつも遊んでる子」 ふ~ん… 何を話題にしたものか…(--;; *********************************************************** その日の夕方、また私は晩御飯を呼ばれに行きました。 いつものように食事。 でも金小姐は「茶碗並べて」「アコ小姐に御飯渡して」と 最低限の事しか王偉に話さない。いつもの小言は出ない。 王偉は言われた通り手伝いはするけれど相変わらず無口で… 何となく冷ややかな空気のような…? …気ィ使うねんけど^^:: 王偉が御飯をかき込むなり立ち上がって、自分の部屋に行こうとした。 「王偉!アコ小姐に『慢慢吃(ごゆっくり)』と言いなさい」 金小姐が言った。 王偉は「慢慢吃(ごゆっくり)」と私に言って部屋に行った。 この後いよいよか… どう話そう… 食べ終わって、お皿を寄せようとしたら 金小姐が目配せをしたので。 (ーー;;; …行かねばなるまい。 居間の向こうにある王偉の部屋をノックした。 ************************************************************ 「エイ!(はい)」と王偉が言ったので中に入った。 多分、5畳くらいかな? 小さなベッドが一つ。 本棚があって。 机があって、その上にデスクトップPCが。 天井には蛍光灯。 コンポやポスター等はなし。 「ごめん、ごめん。ちょっと見学してい~い?」と私。 王偉は「ん」。 私 「何やってんの?^^」 王偉 「……」 私 (ノートを覗き込む)「あっ!英語の勉強か~!偉いじゃない^^」 王偉 (やや微笑む) 私 「どう?難しい?」 王偉 「ん」
…「ん」だけ…(--;; 私 「…ま、まあ勉強ってさ~、はっきり言って嫌なんだけど。でもやってないと 後で後悔するもんね。私だってさ高校から理数系が駄目で 『別にいいや、役に立たないから』って思ってたらさ、ところがも~ 今の仕事でさ~物理やら化学記号やら出てきた時に困って困って、ハハ…^▽^;;」 王偉は下向きながら、ちょっとはにかんだような顔。 …話が切れた(汗) 私 「ちょっと本棚見ていい?」 並んでるのは殆ど教科書。 趣味の本とかあればな~ 「智能なんとか」って本があった。 あ~推理クイズみたいなやつか! 「私、こういうの好きなの。見ていい?」⇒ホントに好き。 王偉が頷いたのでパラパラ見て、何題か、やってみる。 王偉は、側でじっと立ってた。 私 「…お~結構難しいよね~!中国語だし余計に分からないよ^▽^」 王偉 「ん」 「ん」ばっかり。ーー;;;; え~っと(汗) おっ!PCの画面にゲームが。 私 「ゲームしよ、ゲーム!やっていい?」 言いながら椅子に座った。 これなら王偉も乗ってくるかも!! 「どやってやるの?このボタンは何?」 「これ…(銃を)撃つ、これ…足」 あ、これ、あれか…「バイオハザード」みたいなヤツだ。 素早い動きを要求される、私が不得意なヤツ。。 取り敢えず、やってみる。 案の定、敵のいない所に撃ったり、壁に向かって進んだり…^^;; 「あっ!」「もう!」「ちょっと!」 と、はしゃいでる「フリ」をして。王偉が「一緒にやる」とかって 打ち解けてくれないかな~と思ったけど… たちまち死んでしまった… 王偉 「死了(死んだ)…」 私 「………(--;;」 「こういうのは駄目なのよ、反応が遅くて^^;;」等と言い訳しながら。 今回は、これ以上は無理だろうと思った。 私 「ごめん。お邪魔しました」 王偉 「ん」 私 「…(考)…あのさ~、お母さん、あなたの事すごく心配してるのよね。…知ってる?」 王偉 「…ん」 私 「私はよく知ってるけど、お父さんもお母さんも朝から晩まで一生懸命運転して働いてるよ。」 王偉 「…ん」 私 「あなたに頑張って勉強してもらいたいと思ってるよ」 王偉 「…ん」 私 「ご両親いい人だから、あまり心配かけないようにしてあげてね」 王偉 「…ん」 王偉は最初から最後まで、少しはにかんだ顔で「…ん」ばっかり言ってた。 「じゃね、バイバイ^^」 ******************************************************* 居間に戻ると金小姐が「どうだった?」と小声で聞いた。 「いや~どうもこうも…話さないからしんどかった」 まあ、最後に言いたい事を言ったから… あ~もう、疲れた! ******************************************************* この後も金小姐の車には、ショッチュウ乗っていたので 「息子はどうよ?」等と聞いてはいました。 でも、ますます勉強しなくなっていたようで(効果なし) その内、私が質問する前に金小姐が愚痴をこぼすようになりました。 中3なので、高校進学もあり勉強しない息子にイライラしていたようでした。 そんなある日。 退勤に金小姐の車を呼んだ時。 私の上司がキリ良く仕事を終われず。 「ごめん、金小姐。あと30分くらい待ってほしいんだって。」 と運転席に声を掛けに行くと。 ハンドルを枕にするように、うつぶせたまま返事をしない。 怒ったかな??(汗) 「金小姐、ホントごめんね~^^;;」 と言った時に顔を上げた金小姐は …泣いていました。 「どうしたの!!??」 金小姐は目を真っ赤にして。涙があとからあとから伝っていて。 「どうしたの????」 「王偉…昨晩没有回来…」 「ええっっ!!!」 王偉が昨夜から帰っていない…!!?? つづく。 ←是非1票お願いします!(別窓) ←こちらも是非!非常感謝!(別窓) ←御支持お願いします^^(別窓) この話は【七】吃喜糖・・・カギっ子の続きです。宜しければ、どうぞ^^
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