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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在お仕事
中国に進出した外資メーカーは「外貿権」(多分、対外貿易権の略だと思う)
を得られるのですが、つまりこれは輸出・輸入できる権利というか資格ですね。 中国では、外貨管理もあるし輸出入は資格なく自由には出来ません。 外資メーカーには、それが自動的に与えられる、といったもので。 でも、これもキチンとした手続きを踏まねば輸出入はできないのです。 丸腰の中国進出をした本社は「外貿権があるから」とは常に言っておりまして。 「できるはずだ」と。 私は 「はず!?なんで、出来ると言い切らないのだろう」と。 そんな疑問もうやむやのままにしている頃、 一週間後にある品を江蘇から本社へ輸出する事になったのですが。 そこで発覚したのは「出来ません」 何故!? 「手続きが済んでいません」 つまりは江蘇の会社は、権利は有していても、それを使えるようにする手続きが終わっておらず。 土壇場になって何の手続きもしていなかった事が分かったのです^^;; 必要な手続きは 1)税関への登録 2)商品検査局への登録 3)外貨管理局への登録 4)銀行で取引用のドル口座の開設 このくらいだったでしょうか? 1)は地元と蘇州と上海の三箇所で登録が必要で。(人に頼んだ) 2)は地元の商品検査局で。 4)は3)に行った時に「社判持って銀行へ行け」と言われて 色んな書類に判子押したら、会社の取引用のドル口座が開設されていた、と。(驚) 一番厄介だったのは3)でしたかね。 中国では輸出入をオンライン管理しているんですね。 具体的には各企業に「電子口岸」という全国統一のソフトを購入させて それをPCにインストさせて、輸出入申請を、そこで管理しようと。 ログインする時にも特殊な電話カードみたいなのを買って使わないと そこにログインできないし。 勿論、各役所にて代理手続きはやってもらえるのですが。 まあ、その最後の3)を手続する時が本当に大変で。 各役所に判子をもらいに行かないといけないのですが。 地元⇒蘇州⇒地元⇒南京⇒地元⇒蘇州⇒地元(よく覚えていませんが大体こんなの) 地元から蘇州まで行くのに、車で片道約1時間。 地元から南京までは、車で片道約3時間。 どう考えても物理的に3日はかかる。 また役所の出勤時間は短いしね。 なんちゅう非効率な・・・ と絶句。 また同時進行で商品検査局にも届け出て、 早く手続き終わらせてもらえるように夜は接待(--;; これらを分からないなりに役所に問い合わせしながら。 書類の不備で出直さなくてもいいように 白紙の書類を常に3部持って行き、社判も持ったまま。 手続きは全部で4日かかりました。(普通は一週間) スタッフの助けを得ながら指揮は私がとって。 何とか無事に輸出できた時には「人間やろうと思えば何でもできるな」と。 オーバーではなく、そのくらい大変でした。 まあ、中国で貿易をするのは役人との人間関係が絶対。 それと日本じゃ考えられない複雑怪奇な手続き。 「はぁ!?」としか言えない制度。 今は日本に帰ってきて、その苦労はなくなりましたけど。 あの複雑怪奇もそろそろ記憶が薄れてきているので。 覚えているウチに、ボチボチ書き留めていこうかな、と思います。 ←是非1票お願いします!(別窓) ←こちらも是非!非常感謝!(別窓) ←御支持お願いします^^(別窓) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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