【完結】疑惑の従業員
ヨウ小姐の疑惑が発生してから2年半後のある日。5時前に会社を終えて、皆で、会社の近所のレストランに行きました。このレストランは本日開店。4人組が店先に花かごを飾り。爆竹もスタンバイOK。竹山さんはバケツの側に立っています。(火事防止)皆で時計を見て、5時18分 (←げん担ぎです) を待つ。そしてカウントダウン。「ウー、スー、サン!アル!イー!・・・」(←5.4.3.2.1です)皆で耳を塞いで、鳴り響く爆竹を楽しむ。約10分は続いた爆竹が終わると「さあ、皆、店に入って下さい!」とヨウ小姐が声をかける。竹山さん、四人組、私、周、胡小姐その他約30名ほどが中に入って行きました。「今日は私の弟の店の開店にお祝いに来て頂いて有難うございます。沢山食べて沢山飲んで下さい!」ヨウ小姐の挨拶の後、皆で乾杯をし、食事会が始まりました。* * * * * * * * * * * * * * * * *ヨウ小姐の弟と妹がこの街に出てきて、会社の近くでレストランを経営する、と聞いた時には皆、驚きました。急な連絡でした。開店の3日前。やってくれるやんかそう思いました。2年半の間に散々色んな話を聞いていた私はうがった見方しかできませんでした。4人組の提案で、会社の皆で食べに行こう、と。皆は、おごり~?(嬉)と喜び、また竹山さんも参加すると言うので、主な事務所のスタッフで行くことになりました。当日になって、食事代や爆竹・花代は参加者で割り勘と。皆、ガッカリしてそんなんなら参加するって言わなきゃ良かった・・・口々にブツクサ。何故、一従業員の個人的な事で会社のモノを巻き込むのか?でも竹山さんも行くっていうなら、私たち行かないとマズイよね・・・そんな声が聞くともなしに聞こえてきましたが予定通り、みんな参加しました。帰り道。「本当は行きたくなかったのに。料理も全然美味しくなかった・・・」つぶやいた胡小姐。「・・・そうだね」と私。「あの開店資金はヨウ小姐から出てるでしょ」と小声でささやく財務の周。私は 「さぁ・・・」 としか、言えませんでした。* * * * * * * * * * * * * * * * *結局、私は何もできませんでした。ヨウ小姐が運送屋からリベートを貰っているという話や市内に家を買った話やジョーもグルだという話やその他もろもろ書ききれないくらいの噂や密告の裏づけも取れず。何が真実かも分からずただ、誰も信じられなくなっただけ。中国という日本とは違う環境で大川さんと竹山さんは公私混同に、私は不信感と孤独に、はまったような気がします。そんな状況を防ぐ為に、ISOや細かい管理以上にどうすれば良かったのか。管理者の能力の問題なのか、本社の認識の甘さか、サポートの立場である私の生意気さが原因か、恐らく全部が揃って、こうなってしまったのだと思いますが。個人的に当時を振り返ってみてヨウ小姐やジョーが黒だったとは、私は思いません。全て話だけで、何の証拠も確認していないからです。かと言って白だとも言いきれない。噂を打ち消す確証も得られていないからです。不信感という落とし穴にはまってしまった私には江蘇での数々の噂は今でも灰色のまま、なんです。これにて完結です。お読み頂いた皆様、有難うございました。 ↑ よろしければ是非、一回押してやってください。。 今は私は普通の感覚です^^;あのワケの分からない状況でこその疑心暗鬼でした。この話、ロス疑惑のニュースを見て最初に題名が浮かび、何の気なしに書こうと思いましたがテーマが重いからか中盤、愚痴っぽくなってしまった気が(汗)すみません。今度はもっと明るい話にしたいですね。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!