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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/03/22
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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在お仕事

週明け月曜日。

チャオがいなくなった朝。

でも、それを除けば、いつもと変わらぬ日常・・・





はずだった。



AM10:00の休憩時間。

胡小姐の所に、現場の子がやってきた。


・・・誰だっけ?


顔は見た事あるけど、名前が…
(私は現場の子と、あまり接触がない)



胡小姐は 「何?(~~)・・・え?」 と険しい顔。

普段事務所に来ない現場の子が胡小姐と話し込んでいるので、

私も耳をそばだてて聞いていたら



「チャオは辞めたんですよね?」


と聞こえた。



チャオ・・・? ヤナ予感・・・



胡小姐は、暫く現場の子とボソボソやり取りした後、私の所にやってきた。



胡小姐 「・・・アコ小姐」

私    「・・・はい(緊張)」

胡小姐 「(小声)彼、チャオにお金貨してたって」



・・・・・・!!!!!




私   「・・・ちょっと、あっち行こうか。会議室(汗)」



胡小姐と現場の子を連れて、会議室に滑り込んだ。



私 「ニイハオ。あなた~お名前、何だっけ~?^^;;」

現場の子 「王です。」

私 「王さん、ニイハオ~^^」

王 「ニイハオ」

私 「・・・え~っと!・・・あなた、チャオにお金貨してたの・・?」

王 「はい」

私 「いくら?」

王 「150元。でもチャオは辞めたんでしょう?何とかしてもらえませんか?」



・・・何とかって・・・(汗)



私 「・・・借用書はあるの?」

王 「ありません」

私 「あ、そう・・・(~~)」

王 「何とかして下さい。僕、困るんです(哀願)」



・・・私も困るわ・・・(汗)



私 「~~~え~っと!

   ・・・どうするかは、後で・・・
   後で連絡します!ウン!
   もう休憩終わりだし、現場に戻って^^;;」



現場の王さんが会議室から出て行った。



私 「胡小姐・・・」

胡 「はい」

私 「・・・何、これ~(疲)」

胡 「・・・」

私 「チャオは金持ちちゃうの~?
   ボンボンちゃうの~?

   
あいつはホンマに
   ウソだらけやな~・・・(~~)」


胡 「・・・私も貸してました・・・」

私 「ええっ!?@@;;」

胡 「300元です。・・・金曜日に返してもらいました」



胡小姐の話によると、チャオは3ヶ月ほど前にパソコンを買う、

と言ってお金を借してほしいと頼んだそう。



何だか・・・

どいつもこいつも・・・ムカッ




私 「・・・あのさ~・・・

   何で、そんな簡単に金貸すの!?
   あんたら軽はずみ過ぎへんか??

   お金って大事やで??
   返してもらわれへんかったら、どうするの!?

   そやろ??

   『金ない』って言うて断らなあかんよ、そんなん!!」



思わず声が大きくなった。


胡 「・・・はい」(うなだれる)


・・・とにかく。

今、胡小姐に説教しても仕方ない。

竹山さんに相談しよか。(またこれが頼りにならんのよ)



【会議室】(大川さんは不在)


竹山さんに成り行きを話した。


竹山 「う~ん・・・(悩)・・・」(←やっぱり悩む)

私   「・・・(ーー)・・・チャオに連絡取ってみましょうか?」

竹山 「そやな・・・」



チャオは携帯電話を持っていなかったので

胡小姐に家まで行ってもらいました。



引越ししてた。。



実家と連絡取ってみるか・・・

履歴書にある電話番号。

かけた。


「・・・お掛けになった番号は、・・・使われておりません・・・」



・・・はい、


お約束~(悲)・・・



・・・他に、連絡取る方法・・・(考)



あ!!!

あいつ、個人のメールアドレス残してたな。

弱い線やけど、やってみるか・・・

丁度、5日分の給与が発生していた。


胡小姐に

『未払いの給料があるので連絡ほしい』とメールさせた。


<昼休み>

現場の王さんが、胡小姐の所に、またやってきた。

王さんだけじゃない、他に二人いる。


胡小姐が険しい顔でやり取りして、私の所にやってきた。


胡 「(小声)アコ小姐、彼らもお金貨してたって・・・」



・・・またか~!!



その後も「僕も」「俺も」とやって来て。。。


終業後に会議する、とその場は現場に戻した。


終業後、皆を会議室に集めて詳細を聞いてみると。

チャオはやはり3ヶ月前にパソコンを買うから、と。

作業員からは6人、お金を借りており。


各150元、200元、100元・・・と


計900元(約13500円)だった。


チャオに逃げられた作業員達は、胡小姐に「何とかしてほしい」と哀願する。

彼らの月給は800~900元。100元200元だって大金だ。


気持ちは分からんでもないが・・・(~~)


胡小姐は6人から何度も同じ事を言われ、対応が感情的になり始めた。


・・・こら、いかん(汗)
ケンカになるぞ



私は会議室を出て、「周君、ちょっと!!」と

周に、ある文書を作らせ、竹山さんに見せた。


「これで、いいですよね!?」


強引に同意を得て、社判を押してもらった。


「ほらほら~!あんたら大好きやろ、これ~!(`ロ´;;」


紙を作業員達に見せると


「ああ・・・」


と納得したので。

散会した。


そして、胡小姐に、それを事務所と工場に貼らせた。



           通  知

従業員間の個人的な金銭及び物品の貸し借りに関し、
公司は一切関与せず、責任を負わないものとする!

               規定NOXXX

              XXXXX有限公司           
               200X年X月X日



さすがは規定。



・・・助かったわ・・・(疲)




つづく。




次回、最終話です。



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個人的な貸し借りなのに、チャオが消えれば会社に何とかしてくれ、と言う。

なりふり構わず助けを求めたり、責任を押し付けてくるのは、

会社対会社の取引でも一緒。


一瞬、『何とかしないといけないのか(~~)』と思いましたけど

しかし何とかする義務は一切ない。元々勝手な貸し借りだし。

会社に言う自体が筋違いです。


少ない給料から100元、200元を失うのは気の毒でしたが、

それとこれと話は別、と、張り紙を出しました。


気持ちとして、チャオの個人アドレスは彼らに提供し、

会社も引き続き連絡を取ってみる、と約束はしました。



【追記】


今はそれほどでもないかもしれません。

「規定」というのは、中国では絶大な力を持っていました。

学校・銀行・役所・観光地・百貨店、つまり対団体と何かあった時

相手に「這是規定(これは規定だ)」と言われると、もう終わり。

理不尽な事も「規定」の一言で片がつく。


権力に虐げられてきた歴史がそうさせるのか。。

「規定」という言葉を前にすると、拍子抜けするほど素直になる。

個人が権威に逆らっても無駄だ、と意識が染み付いているように感じます。


今は情報が昔より出るようになったのと

法律が(まだまだですが)整いつつある事もあって

訴訟だなんだも多くなりましたけれども…

規定の威力はまだまだ大きい。


なので、それを逆手に取って臨時に「規定」を作りました。


ただし「上有政策,下有対策」(上に政策あれば下に対策有り)

という名言があるように「規定」という制限の中で、

頭使って立ち回る人も沢山いるんですよね~…




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この話は【六】ほらふきチャオの続きです。宜しければ、どうぞ。






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最終更新日  2007/03/22 08:14:56 PM
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