CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行
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週明け月曜日。 チャオがいなくなった朝。 でも、それを除けば、いつもと変わらぬ日常・・・ の はずだった。 AM10:00の休憩時間。 胡小姐の所に、現場の子がやってきた。 ・・・誰だっけ? 顔は見た事あるけど、名前が… (私は現場の子と、あまり接触がない) 胡小姐は 「何?(~~)・・・え?」 と険しい顔。 普段事務所に来ない現場の子が胡小姐と話し込んでいるので、 私も耳をそばだてて聞いていたら 「チャオは辞めたんですよね?」 と聞こえた。 チャオ・・・? ヤナ予感・・・ 胡小姐は、暫く現場の子とボソボソやり取りした後、私の所にやってきた。 胡小姐 「・・・アコ小姐」 私 「・・・はい(緊張)」 胡小姐 「(小声)彼、チャオにお金貨してたって」 ・・・・・・!!!!! 私 「・・・ちょっと、あっち行こうか。会議室(汗)」 胡小姐と現場の子を連れて、会議室に滑り込んだ。 私 「ニイハオ。あなた~お名前、何だっけ~?^^;;」 現場の子 「王です。」 私 「王さん、ニイハオ~^^」 王 「ニイハオ」 私 「・・・え~っと!・・・あなた、チャオにお金貨してたの・・?」 王 「はい」 私 「いくら?」 王 「150元。でもチャオは辞めたんでしょう?何とかしてもらえませんか?」 ・・・何とかって・・・(汗) 私 「・・・借用書はあるの?」 王 「ありません」 私 「あ、そう・・・(~~)」 王 「何とかして下さい。僕、困るんです(哀願)」 ・・・私も困るわ・・・(汗) 私 「~~~え~っと! ・・・どうするかは、後で・・・ 後で連絡します!ウン! もう休憩終わりだし、現場に戻って^^;;」 現場の王さんが会議室から出て行った。 私 「胡小姐・・・」 胡 「はい」 私 「・・・何、これ~(疲)」 胡 「・・・」 私 「チャオは金持ちちゃうの~? ボンボンちゃうの~? あいつはホンマに ウソだらけやな~・・・(~~)」 胡 「・・・私も貸してました・・・」 私 「ええっ!?@@;;」 胡 「300元です。・・・金曜日に返してもらいました」 胡小姐の話によると、チャオは3ヶ月ほど前にパソコンを買う、 と言ってお金を借してほしいと頼んだそう。 何だか・・・ どいつもこいつも・・・ 私 「・・・あのさ~・・・ 何で、そんな簡単に金貸すの!? あんたら軽はずみ過ぎへんか?? お金って大事やで?? 返してもらわれへんかったら、どうするの!? そやろ?? 『金ない』って言うて断らなあかんよ、そんなん!!」 思わず声が大きくなった。 胡 「・・・はい」(うなだれる) ・・・とにかく。 今、胡小姐に説教しても仕方ない。 竹山さんに相談しよか。(またこれが頼りにならんのよ) 【会議室】(大川さんは不在) 竹山さんに成り行きを話した。 竹山 「う~ん・・・(悩)・・・」(←やっぱり悩む) 私 「・・・(ーー)・・・チャオに連絡取ってみましょうか?」 竹山 「そやな・・・」 チャオは携帯電話を持っていなかったので 胡小姐に家まで行ってもらいました。 引越ししてた。。 実家と連絡取ってみるか・・・ 履歴書にある電話番号。 かけた。 「・・・お掛けになった番号は、・・・使われておりません・・・」 ・・・はい、 お約束~(悲)・・・ ・・・他に、連絡取る方法・・・(考) あ!!! あいつ、個人のメールアドレス残してたな。 弱い線やけど、やってみるか・・・ 丁度、5日分の給与が発生していた。 胡小姐に 『未払いの給料があるので連絡ほしい』とメールさせた。 <昼休み> 現場の王さんが、胡小姐の所に、またやってきた。 王さんだけじゃない、他に二人いる。 胡小姐が険しい顔でやり取りして、私の所にやってきた。 胡 「(小声)アコ小姐、彼らもお金貨してたって・・・」 ・・・またか~!! その後も「僕も」「俺も」とやって来て。。。 終業後に会議する、とその場は現場に戻した。 終業後、皆を会議室に集めて詳細を聞いてみると。 チャオはやはり3ヶ月前にパソコンを買うから、と。 作業員からは6人、お金を借りており。 各150元、200元、100元・・・と 計900元(約13500円)だった。 チャオに逃げられた作業員達は、胡小姐に「何とかしてほしい」と哀願する。 彼らの月給は800~900元。100元200元だって大金だ。 気持ちは分からんでもないが・・・(~~) 胡小姐は6人から何度も同じ事を言われ、対応が感情的になり始めた。 ・・・こら、いかん(汗) ケンカになるぞ 私は会議室を出て、「周君、ちょっと!!」と 周に、ある文書を作らせ、竹山さんに見せた。 「これで、いいですよね!?」 強引に同意を得て、社判を押してもらった。 「ほらほら~!あんたら大好きやろ、これ~!(`ロ´;;」 紙を作業員達に見せると 「ああ・・・」 と納得したので。 散会した。 そして、胡小姐に、それを事務所と工場に貼らせた。 通 知 従業員間の個人的な金銭及び物品の貸し借りに関し、 公司は一切関与せず、責任を負わないものとする! 規定NOXXX
XXXXX有限公司 200X年X月X日 さすがは規定。 ・・・助かったわ・・・(疲) つづく。 次回、最終話です。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 個人的な貸し借りなのに、チャオが消えれば会社に何とかしてくれ、と言う。 なりふり構わず助けを求めたり、責任を押し付けてくるのは、 会社対会社の取引でも一緒。 一瞬、『何とかしないといけないのか(~~)』と思いましたけど しかし何とかする義務は一切ない。元々勝手な貸し借りだし。 会社に言う自体が筋違いです。 少ない給料から100元、200元を失うのは気の毒でしたが、 それとこれと話は別、と、張り紙を出しました。 気持ちとして、チャオの個人アドレスは彼らに提供し、 会社も引き続き連絡を取ってみる、と約束はしました。 【追記】 今はそれほどでもないかもしれません。 「規定」というのは、中国では絶大な力を持っていました。 学校・銀行・役所・観光地・百貨店、つまり対団体と何かあった時 相手に「這是規定(これは規定だ)」と言われると、もう終わり。 理不尽な事も「規定」の一言で片がつく。 権力に虐げられてきた歴史がそうさせるのか。。 「規定」という言葉を前にすると、拍子抜けするほど素直になる。 個人が権威に逆らっても無駄だ、と意識が染み付いているように感じます。 今は情報が昔より出るようになったのと 法律が(まだまだですが)整いつつある事もあって 訴訟だなんだも多くなりましたけれども… 規定の威力はまだまだ大きい。 なので、それを逆手に取って臨時に「規定」を作りました。 ただし「上有政策,下有対策」(上に政策あれば下に対策有り) という名言があるように「規定」という制限の中で、 頭使って立ち回る人も沢山いるんですよね~… ←是非1票お願いします!(別窓) ←こちらも是非!非常感謝!(別窓) ←御支持お願いします^^(別窓) この話は【六】ほらふきチャオの続きです。宜しければ、どうぞ。
【完結】疑惑の従業員 2008/03/21 コメント(10)
【13】疑惑の従業員 2008/03/20 コメント(10)
【12】疑惑の従業員 2008/03/19 コメント(12)
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