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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:0706-0707出張
6時39分が迫ってきた… 検票(切符確認)が始まるぞ。。 中国の列車(火車)の乗客は、自由にホームに入れない。 発車10~30分前(時間は駅の大小により変わる)に 電光掲示板に検票(切符確認)の表示が出てから 駅員が一枚一枚切符を確認して初めてホームへ行ける。 一斉に改札を通るので切符確認も中には見逃す事もあるだろうけれど それはまた乗り込む時にチェックがあるので… 6時20分になった。 何人かが改札の前に並び始める。 こういう人は自由席の客だ。 早いもの勝ちの椅子取りゲームだから 席が無い者は早めに並んで少しでも席を取れる確立を上げる。 乗客が電光掲示板に注視している時に 晩 点 出た!delay! 改札待ちの乗客がざわつく。 そして、更に。 晩 点 未 定 もう一つざわついた。 delayで、いつになるか分からん、という意味だから… 乗客は皆、電光掲示板に注視し続ける。 列車はこれがあるから怖い。 頻繁なdelay。 途中駅の乗り込みで長距離の場合は特に多い。 2時間待たされた事もあるし、 7時間待ちというものあった。 7時間待ちの時は、さすがに「退票(切符返却)」するか そこらの人に切符を割安で売ったりする。 (つまり臨時ダフ屋になるようなもの) 晩点未定はものすごく不安になるが、 なまじ時間が出た所で、それもあまりアテにならない。 最初に30分待ち、と出ても、30分経ったら1時間になり、 その内、2時間になる事だってザラだ。 それでも駅員に詰め寄ったりする中国の人は殆どいない。 「こんなもんだ」と諦めている風にも感じられる。 結局この日は6時35分くらいから「検票」が始まったので 少し遅れただけで済んだ。 ホームへ小走りに急ぐ。 私は「無座(自由席)」だ。 急がねば… ホームに入って列車を見て軽く「アイヤ!」と思った。 南京西⇒広州 ホンマの長距離だ。 こりゃ~人一杯やな…確実に(汗) 自由席の車両はどこだ…? ざっと様子を見て、 入り口に人が集まっている車輌に走って行った。 余裕なさげな雰囲気があるから、ここだ。 無座(自由席)切符には車輌Noが明記されていない。 ホームに行かないと分からないと思う。 何故なら事前に確認している人を見た事がないからだ。 席がない者は大急ぎで改札を抜けて どこから乗るのか、右往左往しながら車輌を探す。 火車は、切符によって乗れる車輌が決まっている。 例えば私が「無座」切符なら「グリーン」や「寝台」車輌からは乗れない。 全ての車両の扉の前に駅員がいて切符をチェックする。 日本の電車から見れば、何故にここまで?と仰々しく感じるが… こうしないと収拾つかなくなるからだろうか? 乗り込もうとしたら駅員が無表情に「後面(後ろ)」と。 「後面(後ろ)!?も~…(~~;」 何の説明もないが、理由は分かる。 自由席の人が固まるのを避けて、散らばせようとしているのだ。 もう一つ後ろの車輌へ急いで走った。 他の車両は扉を閉め始めている。 置いていかれそうな気がして焦る。。 まだ何人かが入り口に固まっていた。 『早く早く!』と他の人の背中を軽く押す私。 何とか乗り込めた。 ア~イヤ… やっぱり多かったな、これ~… もう中は一杯。 入り口付近も人が一杯。 大きなカバンが沢山。 その上に座ってボーっとしたり カバンに埋もれたように目を閉じて寝ている人も。 駅員が乗り込んで、扉を閉めた。 ホッとしたような雰囲気が流れた。 次は場所取りなんだけど、 この駅で乗り込んだ人は大半場所取りを終えていた。 目ぼしい空間は人で埋まっている。 今から動いて場所取りはしんどいな… …ここで、いこか。 連結部分にポジションを取った。 取り敢えず立っておこう。 お土産の入った袋を左手で握り、財布の入ったカバンを 右手で抱え込むように持った。 通路は狭い。 私の前にはカップル。 ひっついて暑そうやな… 急に大きく揺れた。 乗客達がよろめき(私も) 「おー」「アイヨー」という声が漏れた。 列車が動き始めた。 つづく。 ←始発駅なら、まだ希望はあるけど ←南京からじゃ~自由席に座るなんて、かなり無理^^; ←ま、久々にキツイのもいいかもね…等と思って乗りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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