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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:0706-0707出張
【怒ると叱る】 「何やってんだー!」と廖総の声が工場内に響いた。 見ると廖総が一人の作業員に向かって大声で注意していた。 方言だったから何を言っているのか分からなくなって。 「廖総、何怒ってるの?」と小彭に聞くと 「水がこぼれてるから怒ってます」と言う。 ふ~ん… その後、何人か集めて話を始めたんだけど。。 腰に手をあてて向こうを向いてるのが廖総、 お説教してるらしい… 時々大きな声が響く。だけど~ 右端の若者、聞いちゃいねぇって。 と思ったら、また戻ってきた。 私が撮っているのに気付いた廖総 すぐに向こうを向いて、 急に声のトーンを落とした^^;; 一番左のオジサン…ずっとバケツ持って立ってる 上半身裸のオジサン…何故か胸張って、腰に手を当ててる 青い服の男性…ずっと下見てる 若者…聞いちゃいねぇ 結局、 誰が言われてるのか、よく分からなかった…(^^; 青い服の人以外は、みんな何だか…(汗) 上の絵は、私的にちょっと面白かったので紹介しただけですが 怒る、と言えば… 廖総は怒っていると言っても、あくまで冷静。 威嚇するような表情でもなく、 言い聞かせて理解させようとしている。 声が大きいから威圧されるけれども キチンと話をして相手を納得させようとする。 頭ごなしに怒鳴りつける事はない。 大陸人でも台湾人の老板でも、 従業員に怒っているのは何回も見た事があるけれども いつも大体理詰めで、相手が悪いと納得させるように 追い詰めていく。 怒るのではなく、叱っている。 小彭は以前、台資企業にいた時に 「お前ら大陸人はブタだ」 と朝礼の時に発言した台湾人経理に 「全従業員の前で謝罪してほしい」と抗議した事があると言う。 「君の事を言っているのではない、他の者がなっていないから」 と言い訳をした台湾人経理に「納得がいかない」と引かなかったそう。 結局、台湾人経理は小彭にだけ謝ったらしい。 私が江蘇に勤めていた時に、私の上司は廖総に 「お前、頭おかしいんじゃないか?」と言った。 通訳の私は絶句して言葉が止まってしまったのだけれど 上司は「そのまま訳せ!」と私に命令した。 全く話の流れに沿っていない言葉だった。 …数秒の後、 「あの…あなたの頭はおかしいんじゃないか?…と上司は(強調した)言っています」 小さな声で、通訳した。 廖総の顔色が一瞬、サッと変わったのが分かった。 私は目をつぶって下を向いた。 …数秒の後、 「いや、そうではなくて…」と廖総は、冷静に受け答えをした。 色んな話を通訳したけれども、険悪な場合ほど 日本側と中国側のコミュニケーションの違いがよく分かる。 怒ると叱るは違う。 怒鳴ると声が大きいのは違う。 注意と罵りは違う。 多くの日本人は混同している人が多いけれども 多くの中国人は、それを明確に分けている、と思う。 つづく。 ←「バカじゃないか?」「頭悪い」上司曰く、罵りは作戦で ←逆上させて本音を出させるなんて言ってたけど ←通訳の私には、上司の器の小ささばかり感じたな…(考) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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