ヨウ小姐は安○省出身。
会社設立の後、新卒で入社した古株メンバー。
（それでも1年半くらい）
日本語ができたので、私が来る前は彼女が通訳をしていて。
営業や購買、その他庶務まで見ていたようでした。
大川さんも彼女を頼りにしていましたし、4人組（えこヒイキ組）の一人でした。
相場の4倍の配送運賃が発覚して、
彼女は、すぐに会議室に呼ばれて事情を聞かれていました。
聞かれていました…って言うのは、
洪経理は中国語ネイティブだし、ヨウ小姐も日本語ができたから。
私がいなくても言葉は大丈夫なので
会議に呼ばれませんでした。
もうこれで、私もややこしい事に関わらず
自分の仕事に専念できるのね・・・（涙）
ホッとしたような寂しいような。
なので、この件に関して、私は第三者になりました。
・・・暫くは（！）
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一方。
洪経理が管理システム構築に提案したのは
ＩＳＯ9000導入
本社からは、そこまでする必要あるのか？
と疑問の声が出たのですが、洪経理は
■世界共通の品質管理システムを利用する事で共通認識が持てる。
■異国人間では明文化、書面化した管理が不可欠。
と強く推薦しました。
現状、全く管理システムがなく。
また日本式の行政管理は中国では通らない。
それは本社も気がついてはいたので、上層部は賛成しました。
当事者である大川さん・竹山さん・私は
「えらい事になったな～（汗）」
先ず。
ＩＳＯとは何ぞや？（・_・；（・_・；（・_・；
から始まりました。
大川さんや竹山さんはどうだったか分かりませんが
私は通訳と翻訳を全部させられたので大体理解できました（つもり）。
ＩＳＯという憲法があって、それが要求する項目と方針に沿って、
会社に合った法律（ルール）を作り、管理を行う。
中国では地域（及びそこの人）により常識範囲や考えが異なり
細かい部分で共通認識を持ちにくい。
また自分個人の利益に繋がる事以外は能動的ではなく。
会社での仕事は言われた事・決められている事しかしない。
という事は、いずれにしても細かいルール作りが不可欠。
↓
出来上がっていて且つ中国でも知られているＩＳＯを導入
するのは確かに悪くない、と思いました。
９０００は品質管理をメインにＣＳ（顧客満足）を追求しますが、
他のルーティンも、それを真似たチェックシステムを構築すればいい。
お手本があれば、やりやすいです。
財務以外（と、江蘇では言われた）の全部門を一挙にやりますから
大変は大変でしたが。
ゼロから考えるよりは、遥かにラクだと思いました。
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ところで。
ヨウ小姐をどうするのか？
という所で、大川さん達の動きが全然ないのが不思議でしたが。
古株で会社の事をよく知っているから、辞めると困る、
という事で処分に悩んでいたようです。
証拠もないので不正利益を受けていたかどうかも確定できず。
取り敢えず彼女は配送トラックの手配の担当は外され、
運送会社を１社から３社に増やしました。
そして料金ネゴは洪経理が行い、随分コストダウンできました。
この頃の洪経理は、輝いていましたね…
格好良かったっていうか。
そして私は・・・
これでメデタシメデタシになればいいなと思っていました。
・・・が、いつものパターンで、
ここから事が起こるのです。
ある日の夜。
私の携帯に、洪経理から電話が入りました。
私 「ウエイ？洪経理，ニンハオ！」
洪 「・・・ニーハオ・・」
・・・えらい暗い声やな？（～～）
私 「・・・何か？」
洪 「俺は・・・コストダウンの件から手を引く・・・」
ええっ・・・？（～。～；
何だ、突然・・・？？
つづく。
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