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2006.01.10
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カテゴリ:おじさん
以前、近所の焼き鳥屋に行った時のこと。
当時いい感じだった人と行った、本気の炭火焼き鳥屋。
「安くて美味い」店だったので、二人の間ではよく利用していた。

ある日、世間話をしながら焼き鳥をついばんでいると、隣のおっさんに不意に話しかけられた。私にとって、知らない人に話しかけられること(特にカウンター形式の店)は、珍しいことではない。
なぜか話しかけられん坊の星もしょっているので、この日もいつもどおり、当たり障りのない返事をした。

「お二人は、アパレル関係ですか?」
自信満々におっさんが言った。
「おしゃれですね」と言われたような気がして(自意識過剰か?!)悪い気はしない。
しかし当時、私たちは広告関係に勤めていたため、残念ながらハズレである。
続けて
「ちょっと、この二人にこれ出してあげて」
おっさんが、自分の皿を指さして言った。
「ここの店は、これが一番美味いねんで。でも、メニューにないもんやからな。おっちゃんしか知らんねんで」
「ありがとうございます」
おっさんしか知らない、幻のメニューは、何かにベーコンが巻いてある串だったと思う。
しかし、特に印象に残っていないところをみると、さほど「特別感」はなかったのだろう。

しばらく3人で、話が弾むこととなった。
おっさんは話し相手が欲しかったらしく、何だかずっとしゃべりっぱなしである。面白かったので、そのまま聞き続けていたら、カバンから何やらゴソゴソ出してきた。
「これ、おっちゃんが書いたんや。プレゼントするわ」

ポストカードを3枚くれた。

おっさん直筆と思われるそれは、淡い水彩タッチのやさしい絵だった。

「またの機会にお会いできることを。せっかくのデートをお邪魔してすいませんでしたね」
最後はなぜか、礼儀正しく去って行った。
私たちは、もらった絵葉書を手に
「これ、どうしたらいいんでしょう…」
と苦笑いした。

そのときの彼とは、もう何年も会っていないが、この絵葉書は、今でも私の手元にある。






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Last updated  2006.01.10 13:14:38
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