前回お知らせした、食堂話の続編である。

料理がなかなか出てきそうにないので、私は店内を観察することにした。
二人できりもりするには、ちょっと広いと思われる店内。（空いてるから大丈夫だけど）
壁には、ベタな生ビールのポスター（キャンペーンガールが水着で笑ってるみたいなやつ）や、有名人のサインが飾ってある。

まずサイン色紙だが、ローカルな二流、三流タレントに混じって、とんでもない俳優のものを見つけた。

ずばり銀幕「仲代達也」

仲代といえば、日本映画界を代表する、超一流俳優。
ドラマなどでも滅多にお目にかかれない、まさに「銀幕」の名に相応しい名優である。
何かの撮影の折、偶然訪れたのだろう。もしかしたら、今日の私たちのように、「開いている店」が、ここしかなかったため、仕方なくかもしれないが…。
オヤジの隣で微笑む仲代の写真つき、正真正銘のマジサインと思われるお宝だった。

次に変な人形を見つけた。
サンタさんがメロディーに合わせて腰を振る人形が流行ったことがあった。
それの「阪神・ノムさんバージョン」が発売されていたのを、皆様覚えているだろうか？

縦じまのユニフォームの30センチくらいの人形が飾られていたが、驚いたのは人形の顔である。

星野の顔写真が、貼り付けてあった…。

この年は、星野・阪神二年目で、開幕7連勝とかしちゃってた年であった。
ここを訪れたのは、4月の終わり頃だったため、開幕ダッシュで異常に盛り上がっていたときである。

野村の顔に貼られた星野の顔写真は、軽く変色してた。
おそらく去年貼り付けたのだろう。

極めつけは、生ビールのポスターであった。
オヤジのセンス、発想、勇気…いろんなものに脱帽した。

次回はこのポスターの詳細に迫ります。