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カテゴリ:おじさん
職場に不良おじいさんがいる。
シルバーメンバーを束ねるおじさんは、もう「おじいちゃん」だ。 しかし、毎日のように「飲み」に行き、しょっちゅう釣りでオールしたりしている。 私のことも可愛がってくれており、採れたての野菜をくれたり、、釣ってきた魚をくれたりする。 先日釣ってきた魚をくれるといってくれた日、私は友達と予定があったので 「今日は、帰りに寄り道するから持って帰れないんです」 と正直に告げた。 「なんや、おまえデートか!」 彼らにとって、プライバシーとかセクハラとかいう言葉はナンセンスである。年頃の女の子が「予定がある」と言えば=デートなのだ。 「友だちと会うんですけどね」 「デートやろ」 「もう、デートでいいですけど」 このような会話が繰り広がったあと、彼は「魚は明日持って帰り」と、下処理を施した魚を冷蔵庫にしまって帰った。 ──数時間後。 再び事務所に現れた不良おじいさんは、突然私に何かを差し出した。 「おまえ、今日デートやろ!これ持って帰れ」 ウコッケイの卵だった。 どうやら、「デート=精力つけろ」の超セクハラ精神のもと、わざわざウコッケイの卵を持ってきてくれたらしいのだが… 生で飲むのか? とにかく持って帰れそうになかったので、魚と同じく冷蔵庫に保管した。 「どうしたんですか、これ?」 「うちで産まれたやつや」 「え~!家でウコッケイ飼ってるんですか?」 「そうや」 「何羽くらいいるんですか?」 「6,7羽はおるな~。七面鳥もおるで」 「え~!!そんなにですか?」 「あとな~、クジャクもおるわ」 「動物園じゃないですか!!」 予想外のパラダイス発見に、浮き足立った私は思わず口走った。 「今度家に遊びに行かせてくださいよ~」 「あかん」 断られました…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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